RodSmith CustomRodWrappingFINISH 重量比計測 結果 | Mondsichelのブログ

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釣り具全般、自作を目指して!

 先日計量し、前回までの『重量比1:0.9』から『重量比1:0.8』に改めた新混合比でのスレッドコーティングを実践しました。
 やりました。苦手なKガイドですが、形状、光沢、硬度、気泡とどの点でも満足いくものです。
 廃盤により切り替えざるを得なかった本製品ですが、自分のものになったというか、少なくとも製品のせいにするネガティブな感情は取り去ることができました。大切なのは工夫と知識ですな。
 正直、本製品に切り替えた最初の1本と、このスピニングのコーティング済ガイドは巻き直したい気持ちでいっぱいですが、迷った末にやめておきます。
 ブランクの塗装をサンディングしてる僕が言うのもなんですが、ガイドの交換は上手くいけば良いんですが、下手するとブランク塗装も一緒に持って行かれ、最悪カーボン繊維の最表面がペリッと剥がれることが絶対にない、とは言えないワケで、あまりにも完璧主義になりすぎると、完成したはイイけどフルキャストしたらポッキリ…なんてこともあり得るわけです。
 残念ではありますが、このまま使用して、クラックや劣化した時に巻きなおすのが賢明かな…と。
 結局、『なんとなく』で進めないで、新製品導入当初にあの程度の精度でも良いから比重計測しておけば何も問題なかったんですが。
 何故そこに完璧を求めなかったのか…悔しい気持ちもあります。
 ロッドビルディングって、失敗すれば材料費やそれまでにかけた手間や時間が無駄になり、場合によっては市販のハイエンドを失うより大きいダメージがあります。が、その割に細かい数値とか、そういった情報が少ないんですよね〜。
 なんでですかね?多分、ロッドビルディング自体は西洋から入ってきたもので、昔は英語の説明や解説しかなかったのが原因じゃないかな〜と思います。
 そこから手探りで進める分、得た知識は秘伝となり、安易な情報開示はビルダーの飯のタネを脅かすことになるので『自分で調べろ、身につけろ』的なモンになってるのかな…と。

 まぁ僕はプロのビルダーとして商売してるわけではないんで、自分でみつけた知識ぐらいなら書きますよ。こんな楽しい趣味、一人でも僕と同じ失敗をしない人がいてくれたら幸いです。
 で、コレが前回・今回使用したエポキシです。上段が前回バットガイド等に使った『重量比1:0.9のエポキシ』、下段が今回ティップ側に使った『重量比1:0.8のエポキシ』です。
 両方とも、左から右の順で1回目〜4回目のコーティングで使いました。もちろん、このアルミカップ自体は加熱していないので、残っている気泡は、自然状態で消えきらなかった気泡です。
 上下段とも、一番左、1回目のエポキシは、スレッドに染み込ませることが目的なので、薄め液として燃料用アルコールを沢山入れているので、自然硬化でも気泡はほとんど消えています。
 で、僕は1回目のコーティング以降は、1回目の約半分しか薄め液を入れないんですが、前回はそれでも薄め液が多すぎるかなと思って、3回目は更に半分、1回目の1/4しか薄め液を入れませんでした。
 1本目のロッドでも確かそうしたんですけどね、コレだけはかなりの気泡が残った状態で硬化してます。
 もちろんスレッドに塗ったヤツはアルコールランプで炙ってますが、実際それでも気泡が残った原因と言うか、自然状態ではこれだけ気泡が抜けないぐらい粘度が高い、硬化が早い液だったんでしょう。
 改めて見てみると、今回の下段は薄め液の多い少ないに関わらず、自然状態の硬化でも気泡がほとんど残っていません。わずか0.1とは言え、硬化剤を減らした効果じゃないかな、と思います。
 『多少気泡が残っても、放置しておけば自然と消える』と思えれば、アルコールランプで何度も炙ることもなくなり、炙り過ぎによる沸騰も避けられるでしょう。
 実際に計測まではしてませんが、粘度が上がり始まる時間も遅く、コーティングに使える範囲の粘度にとどまる時間も十分にあったと思います。
 と、言うわけで、コイツの混合比(重量比)は、今後は『1:0.8』でイきます。
 所詮素人、情報開示する代わりに補償はしませんが、参考にどうぞ😁