RodSmith CustomRodWrappingFINISH 重量比計測 | Mondsichelのブログ

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 前回のロッドから導入した、PACIFIC BAYのRodSmith CustomRodWrappingFINISHによるコーティングが硬化しました。
 相変わらず、表面硬度・光沢には申し分ありません。が、内心満足いかない点もあります…。

 光の当たる角度によっては見えないぐらいのものなんですけどね、細かい気泡が残っています。
 アルコールランプで確実に炙っている…と言うか、あんまりやると沸騰するんで消し切れません。
 以前に使っていたACCELのEpoxyClearVR+の頃から、混合不足による硬化不良を避けるため、リューターで完全に混ぜ切ってます。
 もちろん気泡は入りますが、ACCEL製品はアルコールランプで炙れば完全に消えたため、気にしてませんでした。
 混合不足による硬化不良を招いては、またコーティング地獄に落ち入るのでこの点は変えられないでしょう。
 なら、気泡については硬度・光沢とのトレードオフと考えるか…けど、気になる点が出てきました。
 数回使ってみたRodSmith。硬化剤の方が減りが早いのがわかるでしょうか?確か、新品の時はほぼ同量入っていたはず…。
 僕は毎回正確な混合比で混ぜ合わせるため、秤を使ってますが、今は重量比で1:0.9です。
 が、硬化剤の減りが早い。と言うことは、体積比で1:1以上に硬化剤を入れてるってことです。
 エポキシは多少アバウトでも硬化します。接着剤なら目視程度でも大丈夫ですが、スレッドコーティングとなると話は別です。
 比率、混ぜ方、温度…何かが狂うと、硬度、光沢、粘度…の何かに満足な結果が得られません。

 今まではネットで検索すると色々情報が得られましたが、今回は見つかりませんでした。
 ってことで、素人ながらRodSmithの重量比を量ってみたいと思います。

 まず、手持ちのなかで比較的大きい計量カップを使います。そんなに精度のない製品かもしれませんので、今回使う両方の重さをそれぞれ量りました。

 で、両方とも20cc入れて計量します。いざ量ってみるとビックリ。20ccで3gも違い、手で持ってもわかるくらいです。
 で、容器の重さを引いて重量比を出してみると、こんな結果に。
 体積比1:1=重量比1:0.85。やっぱり、今の重量比1:0.9は硬化剤が多すぎたようです。
 硬化剤が多すぎたことで粘度上昇が早く、気泡が抜けきらない…という単純な因果関係だと良いんですが。
 懸念していたのは、20ccの計量で正確なのか、また、20ccはカップの目盛り目視なので体積が正確なのか、という点です。
 しかし、やってみた感想としては、エポキシはだいたい1ccで1gです。目盛りの線の少し上or下で生じる誤差は0.1gも無いでしょう。
 仮に、硬化剤の重量が19.12gだったとしても、得られる結果は1:0.857と大きな差ではありません。
 また、あるフライロッドビルダーさんのブログでは、『コーティングのエポキシは、硬化剤が多くなると絶対まずいが、多少少なくても問題ない』とされています。
 以前まで使っていたACCEL製でも、それにならって良好な結果を得ていましたから、本製品でも今回の計測誤差、また、今後コーティングする際の計測誤差を考慮し、硬化剤を少なく設定しようと思います。

 と、いうわけで、RodSmithの重量比は1:0.8でいこうと思います。
 …ミスったラッピングを巻きなおすまでこだわるかどうか…が悩みのタネですが。