私の頼れるモノ | 北京・Ma Chine...

北京・Ma Chine...

旦那様はマイペースな中国人。

日本に連れ込まれた旦那様の奮闘や、
中国を好きになろうと切磋琢磨する
私の日常・・・

結婚した相手は中国人だった。

別に昔から国際結婚をしたいと思っていたわけでもない、しいて言えば

誰か素敵なパリジャンが私をさらってくれないかしら~~とお馬鹿な妄想を抱きながら

生活していたという事ぐらいか・・・・

さらったのはフランス人でも中国人でもなく主人が日本人の私にさらわれたという

ほうが正確なような気がする。


結婚すると決めてからは盲目状態でどんな困難も困難とは思わなかった。

というより別に普通に書類を集めれば

な~~んだ思ったより楽勝じゃ~~ん。と元来のお気楽な正確が吉と出たのか

別に問題なんて今となっては何もなかったように思う。


が・・・最近時々考える事がある。

国際結婚もなんのその、なんて思えるのも今ここ日本に住んでいるからこそ思う事。

これが最初から北京だったらこうはいかなかったかも・・・

逆を返せばそんな事一言も言わないけれど主人は相当苦労をしたであろう。


主人は今も中国の会社に属している、日本に転勤した時点で出世街道からも外れた。

もちろん北京にいたとしてものし上がっていけたかどうかは疑わしいけれど

今日本にいる時点で北京に戻っても

「あれ?君だれだっけ?」と言われるのが関の山。

例えば日本で不祥事を起こして帰国する上司連中も中国では即席で作られた

ようなポストをあてがわれているだけ。

若い人で海外転勤などしたがる人は少なくとも主人の会社にはいない。

主人が転勤を申し出たのは彼がまだ24歳の時

誰もが驚いた。それでも主人は25歳の時日本にやってきた。

誰もその理由が恋人が日本にいるなどとは思ってもいなかったらしい。


あれから5年・・・主人は見事に成長している。

成長なんて書くと偉そうだけれど私にとってはこの上ないパートナーだし、

私は100%主人に頼りきっている。


私たちは子どもの学校は北京で行かせようと考えている、

でもその時私は主人のように成長していけるかしら?


先日NHKでラストエンペラー溥儀の弟溥傑のお話をしていた。

この方の奥さんは日本人だ。浩さんという女性は皇族に近い家柄の方で

この人たちと自分を重ね合わせるのはおろかすぎると分かっているものの・・・


「中国の土になりたい」


その言葉を聞いた時なぜか涙が止まらなかった。


一緒に見ていた主人にバレないように私は涙を拭いた。


何かあった時には浩さんの事を思い出す私です。