面会 | 誰にも言えず綴る

誰にも言えず綴る

余命宣告された夫は2023年8月、逝ってしまいました。これからどう生きていこうか…。

母に会う。

5月に会って以来の面会。
6月に入ってすぐ余命宣告されてからは

会っていなかった。



部屋で転倒して

腰の骨を折ってるかもで

酸素も1リットル入れてた母だが、


日増しに回復して、

酸素も取れて

食事もそれなりに食べれるようになって

車椅子も自分で動かせるらしい。


超高齢なのに

すごい回復力だ。


そっと手を握ったら

涙ぐまれた。


転んでごめんなさいと何回も謝る母が

かわいそうで、


そんな、謝らないでいいよ。

みんな心配してたよ。

元気になって本当によかった。

と、労った。


今年もあとちょっとになったし、

がんばって元気でいて欲しい、と

お願いすると、


施設の人はみんな大切にしてくれるし、

あなたたち家族が元気なら

思い残すことはない、と言われる。


夫以外は元気だ。

夫はもう仏様になってしまった。


とても言えるような状況じゃないけど

隠しながら面会するのも辛い。


〇〇さん(夫)はどうなの?

歩けるの?

と聞くので、

打合せ通り、

今M市の病院でリハビリ中だと答える。


早くわかってよかったね、と言われて、

こんなに嘘を重ねながら面会するのは

限界があると痛感した。




やっぱりもう本当のことを言おう。

息子たちとも相談して

言う時期を決めようと思う。



イベントバナー