何を聞いたのか | 誰にも言えず綴る

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余命宣告された夫は2023年8月、逝ってしまいました。これからどう生きていこうか…。

日曜日、実母の施設へ。
頼まれた物を届ける。

施設のスタッフさんから、
お手紙を預かっていますと、
実母お手製の封筒に入った手紙を渡される。

家に戻ってから開封すると、

◯◯さん(夫の名前)の事を最近聞いてびっくりしました、と書いてある。

夫の事は
癌発覚から闘病を経て亡くなるまで、
全て伏せてある。

いったい何を聞いたのか❓


もしかしたら、

夫が亡くなった事を知った❓


だとしたら、

むしろこれからやりやすいと思った。


施設のケアマネさんとは

夫の事を伝えるか否かでずっと相談している。


実母は認知がなく理解力があるので

事実を話せばショックを受けてしまう。

神経症を抱えているので、

事実を受け止めるだけの精神力がない。

結果、パニックになりやすいし、

フィジカル面も低下する恐れがある。


だからこのまま真実は伏せておく方がいいという結論に至っているのだが…

私たちが最近面会に来れていないので、

だんだん訝しく感じるようになってきた。


そろそろ面会に行かなくちゃ…と思ってたところにこの手紙を受け取った。


いったい何を聞いたのか❓


施設のスタッフさんが調べてくれたところ、

私たちがあまりに面会に来ないので

何で来れないのか母がしつこく聞くので、


嘘も方便で、


健康診断で夫に軽い脳梗塞が見つかり、

今現在治療中で、

家族も大変だ…と言って説得してくれたそうだ。


脳梗塞か…。

説得してくれたのはありがたいけど、

今度面会の時にどんな感じで応対しようか…。

いろいろ考えないと。


正直、

ショックで倒れたりして逝かれるのが一番怖い。

しばらくお葬式はやりたくないから。


夫の事もまだ片づいていないのに、

立て続きにお葬式は絶対避けたい。