恩田 陸 「図書室の海
」
久しぶりに買った本です。
買ったのはずい分前ですが、勉強に忙殺され
読んだのは、情報検索演習スクーリングの帰り道。
恩田さんはといえば、「夜のピクニック」(以下「夜ピク」)。
「夜ピク」を読んだとき、久しぶりに自分好みの作家に出会った!と思いました。
久々に大ヒット!!というわけです。
他にどんな本を書いているのだろう・・・と、とても興味が湧きましたが
いいな、と思ったときほど私は慎重になります。
例えば、江國さんや石田衣良さんのように
友人から薦められ読んでみたものの、いまいちピンと来ない・・・という時は
ガツガツといろんな本を読めるのですが
自分がイイ!と思った作家さんのときは、次に他の本を読むのが怖くなります。
特に読んだ本が良かったときはなおさらです。
というわけで、ずい分温めてしまった恩田さんへの想い。
「夜ピク」の前日譚を書いた「ピクニック前夜」が収録されている
短編集「図書室の海」を選んだのは、小説を読むのは時期尚早かな?と思ったから。
気持ちを温めすぎてしまったこともあって
それでもちょっと読むのが怖かった「図書室の海」・・・しかし、これがまた
とても良かった。期待以上!
これがまた短編好きにはたまらない、バラエティに富んだ傑作でした。
「図書室の海」を読んで、まず思ったことは
恩田さんの幅の広さというか
懐の深さというか・・・とにかく、ビックリします。
その多彩さに。
あとがきには、ホラーとかSFとかとそれぞれの短編が紹介されてますが
単にホラー、SFっていう物語ではなく
強いていえば
「大人のファンタジー?」(やっぱりなんか違うなぁ・・・)
全体としては、ホラーの要素が多く
ちょっと怖い感じの、この「ちょっとさ」にしびれました。
そして何よりも
恩田さんの文章に流れる、独特な時空間が、
じっくりゆったりと本を読ませてくれ、読むということの面白さを
改めて教えてくれます。
こんなにいいと
また次、読むのが怖くなります(苦笑)