8月5日〜7日の三日間
憧れてた夢のトムラウシ山の縦走に
二泊三日で赴きました

登山を初めて8年目を迎える私ですが
大雪山を数度と登り遥か遠くに勇壮な姿をみては
遠いトムラウシ山に憧れを抱き
いつしか夢の山になっていました

過去には2度ほどアタック出来るチャンスが有りましたが…天気の都合や他の都合に流れてしまい
やっと念願が叶った夢の三日間でした


登山開始は秘湯と紅葉で有名な大雪高原温泉
緑岳より朝5:20スタート

丁度1週前にも登っていたので
背負うザックの重さ13キロ程は直ぐに体に馴染み
小雨交じりの天候が火照る体を冷ましてくれるので
最適な気温からの始まり

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高根が原へ分岐の白雲避難小屋から望むトムラウシは
濃い雲海に閉ざされ姿は見えませんでしたが
見上げる雲には空の青さが感じ取れ見通しの良い天候に気持ちは初めて見る景色に胸が高鳴っていました



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雪解けが遅い板垣新道から白雲の分岐を経て
高根が原まではまだまだ花も多く残り
重たい荷物の事など忘れさせてくれる夢のお花ロードです


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初秋には紅葉で見事な景色を見せてくれる
高原温泉沼巡りも
今回は上から望める展望
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写真では映し出す事が出来ませんでしたが
大学沼や高原沼の深いエメラルドグリーンに
秋のこの景色を見れたらどれ程美しいしのかな…と
また来る時期に期待を持ち
広大で平坦な高根が原を今夜泊まる忠別避難小屋を目指して、ひたすら歩きます


13:00過ぎ6時間歩いても
わずかに陽の光が差し込むと一気に空の色が変化
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振り返ると遠くに北海道最高峰の旭岳が
空は青く雲はこれほどに無い純白で風に遊ばれながら
龍が滝を登る様に、どんどん空へ向かって登っていき
昨夜からの雨でいきいきとした山の肌はあおあおとし
こんなに力強く命に溢れる景色を従え
楽しんで行っておいでと
歓迎してくれたのかなぁと気持ちはまだ見ぬ景色へ前に前にと馳せて居たのが自分でも分かりました


にしても遠い…6時間歩いても
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次のピーク忠別岳に辿りつけません
富士山を登り山の高さを語れ
大雪山を登り山の広さを語れ
とは大町桂月の詩であり
層雲峡よりトムラウシを経て天人峡へ
山を歩き渡った方ですが
本当に広大な大雪を今
三日を掛けて半分を縦断しようとしてる訳です

あ…ちなみに大雪山と言う山は大雪山に有りません
(北海道最高峰の旭岳を大雪山と言う方もいますが大雪山は1山を指す固有名詞では有りません)
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そんな長い長い距離を飽きさせず楽しませてくれるのも青い空と白い雲の見事なコントラストと
そして小さく可憐な花々達でした





ようやく14:00過ぎ
近づいて来た忠別岳と忠別沼に辿りつこうとしてます
が…
暑い💦気温的には17度位?
おそらく荷物無くただ歩くだけなら
快適な気温なのでしょうが
重い荷物が体温を上昇させ
こんな時はお日様も
歩け〜歩け〜ひたすら歩け〜
己の体力を試すかの様に思われ少し小憎らしく思えます(笑)

それより暑いのは
きっとガイドのHさんでしょう
今回も40Kgを優に超える荷物
共有のテント、朝晩三日分の食料二人分を背負って下さってます

大雪山の天候は変わりやすく
気まぐれです
そんな大雪山の長い道のり
信頼出来る人ではないと運命共同にして
歩く訳にもいきません

何時も同行するお客様のペースを考え
バテない様にバテない様にペース配分を考えて下さり
程よい頃合いで休憩を挟んで下さるので
この7時間経過しても疲れは全く感じず

山の説明、沼の説明
花々の説明などをして下さるので
何度もツアーに参加し
ただ目指すだけではない楽しみを沢山与えて下さる
優しくて楽しく頼もしいガイドさんで
まさに大雪山の様な方です


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忠別岳を望みながら忠別沼で最初の長い休憩

歩を止めると体から一気に汗が吹き出しましたが
水面を渡る風が程よく涼しく
日向ぼっこの様な感じで
『心地よくて眠くなるね〜』とお互いに
笑いながら軽くエネルギー補給


眠気を覚ます為か
それともさあ歩けとばかりに小雨が降り出します

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軽い登りを歩きがら
16:20忠別岳に私は初登頂(≧∇≦)



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山頂にはこの時期でもコマクサが沢山咲いてました
きっとガスる事が多く朝露を沢山得る事が出来るからかな?と私は思いましたが
そこのところ実際はどうなのでしょうネ(^^)


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↑忠別岳の先はガレ場で下を見ると
高所恐怖症を克服しようとしてる私は
ゾワッとする景色です

この忠別岳もいつかは
いつかはトムラウシへ縦走をしながら踏みしめたい
山の一つで
一つ希望がクリア
遠くで見るより大きなそれは大きな
出っ張った山で景色も五色岳
化雲岳を望む素晴らしい景色
ただトムラウシ山だけは依然とガスの中で
姿を見せてくれません

忠別岳からは
今夜泊まる忠別避難小屋を目指して
あと少し登り下りを歩きます
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あんなに大きかった忠別岳も避難小屋を目指して歩くとアッと言う間に離れ小さく見えていきます


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↑今日の工程は此方

避難小屋真下には雪解け遅い大きな雪渓があり
ここの雪解け水を飲料用として確保します

おそらく避難小屋に着いたのは17:00頃
寝床を確保して
ガイドのHさんが夜ご飯を用意して下さいます
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今夜は熱々のチゲ鍋と
炊きたての白いご飯

長い山歩きの夜に
野菜や肉がたっぷりの鍋や
熱々の白いご飯が頂けるなんて贅沢の極み
レトルトやあるファー米の様な味気ない物より
心底、山を楽しんで貰える様にとのガイドさんの
粋なはからいです
山で一泊する時は何時も重い荷物を背負い
時には氷とビールまでも用意して下さってる事も有る程

山男の深い力強い愛に包まれ
言葉には出せませんでしたが
何時も感激、感動です
だから濱田さん大好きです


避難小屋に落ち着く前に雪解け水を汲みに
雪渓が残る小さな沢へ降りて行きます
雪解け水は数秒で指が千切れる程の冷たい痛さ
その水を今夜から明日以降の保険をかけて
何度も汲み上げるガイドさん
もうね…我慢とか忍耐とか超えてる
山では少しでも体の危険を回避する為には
痛いとか言ってられないのですね




避難小屋には今夜、星狙いで直ぐに発つと言う
30代位の男性と
本州から長時間を取り北海道の山々を歩く
途中ですれ違った
やはり30代の細身の可愛らしい顔つきの男性
そしてグループで登って来たという
60代グループの女性2人と男性2人の私達を含める計8人
でした



日帰登山で7キロ程のザックだと
日帰りで重く無いんですか?
あそこまで歩いて来たんですか?と
訪ねられる事が多々ありますが

今日は皆さんテントや食料
一番重たい水を背負い込み
長い距離を歩いて来た強者ばかりです
私も60を過ぎても皆さんの様に重いザックを背負って
大雪山を歩き続ける事が出来るかなぁ…



夜7時には明日に備えてシュラフで就寝
興奮して寝れるか心配でした
(山泊の時はシュラフに潜り込んでも嬉しくて楽しくて明日が楽しみで何時も寝付けないのです)が
前日ほぼ一睡もしてない事と
やはり長距離の疲れざ有るのか
30分程で寝入ってしまった様です

その30分も同じ道筋を歩いて来たという事を翌朝知るのですが
7時半頃に避難小屋に到着した二人組の
バタバタとする音で何気に目覚めた程度



星空を求めてナイトハイクにスタートした彼に
沢山星空が降ります様に
お休みなさい



開けて翌朝4時過ぎ
( ̄■ ̄;)!? また寝坊した💦

今日はいよいよ憧れのトムラウシを目指して
出発です



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