「怪盗グルーのミニオン大脱走」を見てきました。
ミニオンのおしゃべり可愛いですね。
なんと!監督が一人でミニオンたちの声を担当しているそうです。
これはかなりの衝撃www
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もう一つ、鑑賞中に一人で衝撃を感じていたことが・・・
それが、グルーが所属している「反悪党同盟」なる組織の名前。
主人公のグルーは元々、大悪党なんですが、悪党としては落ちぶれて、悪党を捕まえる秘密組織に入り、まっとうな人生を歩もうとしているのです。
その組織が「反悪党同盟」
な~んか違和感を感じませんか?
なぜ「反悪党」なんて回りくどいネーミングなのか?
「善良同盟」でいいのでは?
私は、この作者は哲学を学んでいるのではないかと、映画を見ながらひとり感激していたのですw
「反悪党」・・・つまり、「悪ではない」と言っているわけで、「善良です」とは言っていないのです。
「not 悪」と聞いて、私たちの脳みそはどう判断するのでしょう?
恐らく、こうではないでしょうか。
not悪=善
そう・・・これが「策略」というものです。
本当は違いますよね。
not悪≠善
ですよね。
悪くないからと言って、良いというわけではない。
そもそも、どんなことが「悪」で、どんなことが「善」なのか?
具体的に考えるほど難しくなっていきます。
「その言動は果たして良かったのか悪かったのか?」
全てにおいて万人共通のジャッジを下すのは不可能です。
でも、それでは社会秩序は保てませんので、唯一「悪」を規定するものがあります。
それが「法律」です。
「法」を破れば、とりあえず「その言動は悪だ!」と万人が納得することになります。
「法律」というのは「悪の規定集」というわけ。
では、「善の規定集」はあるのでしょうか?
残念ながらないですよね。
とりあえず、組織が平穏に成り立つためには常に「悪の規定集」を作らないといけないのです。
つまり「ルール」ってやつです。
校則、社則はもちろん、宗教でも各々「大罪」が規定されてます。
「善行」と言うのはそれぞれの判断に任されている・・・野放し状態、規定できないのが「善」なのです。
では、社会秩序に不可欠な「悪の規定集」・・・これは、誰が作るのでしょう?
簡単です。
その社会の権力者です。
場所が違えば「悪」も変わる。
北朝鮮の「善」や「悪」を私たちは絶対に理解できませんよねw
さて、話を戻して「反悪党同盟」のネーミング。
子供向きにしてはずいぶん深い配慮があるな・・・と感じずにはいられません。
この組織は、悪党を取り締まる「だけ」の組織で、決して「善良」だとは言わない。
スーパーマンやスパイダーマンとは違うのです。
ルール違反は取り締まるが、権力者には弱い。
警察も同じかもしれませんねw