象亮 第二十五話「世界の部外者、参る!」(前編) | ミドさんのばった寿司

象亮 第二十五話「世界の部外者、参る!」(前編)

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<前回のあらすじ>


ある日、亮と綾はシンケンジャーのような6人組が象外鬼のような化け物と戦っている光景を目にする。


そして劇場版1以来にこなたと再会。


こなたは、難化妖のスルメシタリとナマコモクモクレンに伊予柑とディケイドライバーを取られてしまったらしい。


ミドケイドの世界にこなたが帰るためには、カメラのコダマまでジャックした難化妖を追っ払わなければならない。


そのためには先ほどの六人組、サムライジャーの協力が不可欠なのだが亮とこなたの持ち前のアホのせいで接触大失敗。


そうこうしてる間にナマコモクモクレンはディケイドライバーを装着、ナマコモクモクレンミドケイドとなった…!




亮「…通りすがりの仮面ライダーだ、覚えておけ!」


スルメ「そんなバカな!」


ナマコ「仮面ライダーのベルトはここに……」


亮「仮面ライダーはひとりじゃねえってことだ、だいたいテレビでも始まって半年経たないうちに二人いただろう」


象外鬼と同じく江戸時代からこないだまで封印されていた難化妖に行ってもわからないであろう。


スルメ「うぬぬ…なんか旗色が悪くなりそうなので退散!」


スルメたちは捨て台詞を吐いてスタコラサッサと去って行った。


亮「あれ?おーい、やらねえのかよ!」


ひとりあたふたする象亮に「何しに来たんだよライダー」という冷たい視線が刺さる。


蹴「仮面ライダーとかいう者…この場にのこのこ割り込んでくるとは…」


亮「あれ?…おれ、もしかしてディケイドった?」


亮の言う「ディケイドる」とは「ぶち壊し」「台無し」「KY」「お呼びでない」と同義。


無論ディケイドをバカにした意味ではなく、ディケイドの二つ名・世界の破壊者にちなんだものである。


蹴「貴様が何者かは分からないが…関係ないものは我々に関わるな、でなければ命の保証は出来ない」


亮「そういうわけにはいかないんでな…ちょいと話を」


蹴「そうか…ならば体でわからせるしかないな…」


シャキン!


蹴「サムライレッド、柴田蹴、参る!」


亮「おーい、話聞いてた?話を…」


隆「蹴殿!収めてください!」


太「待て待て、こうなったら蹴ちゃんは止められねえよ」


隆「むぅ…ならば蹴殿より先に仮面ライダーを止めるぞ!」


志麻子華織「了解!」


シャキシャキシャキシャキシャキン!


なんやかんやで象亮VSサムライジャーの1対6に!


亮「なんで、こーなるの?」


こなた「あーらら…亮ちゃん大丈夫だろうか(=ω=.)」


亮「しょうがねえ、いったん黙らせてから話を切り出すか…」


象亮は一号の構えを取ると、徐々にすり足で後ろずさりする。


亮「…ダーッシュ!」



第二十五話「世界の部外者、参る!」




象亮は一斉にサムライジャー六人にかかられ、乱闘時のモモタロスやバックレるときの銀さんのように情けなく逃げ回る。


象飛蝗「おい亮…このまま逃げててもらちがあかねえぞ」


亮「わかってるよ…」


よく見ると象亮はただ逃げ回ってるわけではなく、亮が日頃サッカーで鍛えてるフットワークを活かし相手を散らしながらかわしている。


しかし、真正面にはイタマエジャーが迫る!


太「仮面ライダーには恨みはねえが蹴ちゃんがキレてる以上は止めさせてもらうで!トウヤコマル!」


イタマエジャーは「洞爺湖」と書かれた木刀・トウヤコマルをサカナマルのように構え象亮を捕らえようとする!


亮「なんの!ライダー、サカナマル!」


象亮は、足元に落ちてたスリッパを拾うとイタマエジャーの脳天をしばいた!


スパコーン!


太「あたー!」


バタッ!


亮「一貫献上!」


象亮はポケットから自分の携帯電話を出して決めた。


シュッ


即座に触角の真上を三日月型手裏剣がかすめたのに目が点になった。


華織「お願いやから大人しくしてや!」


大型手裏剣はサムライイエローが放ったムーンスライサーであった。


亮「おれは女の子とやりあう趣味はないんだがなあ…」


お前はウラタロスか、というナレーションの突っ込みもそこそこに、なぜか落ちていたお好み焼きのへらを拾う。


亮「いてまえ!ライダー、ランドスライサー!」


シュッ


スパッ!


華織「なんや?」


明「…華織!スカート落ちてる!」


華織「…うそやろー!><」


さすがに下はタイツであったが、思いっきりパンツのラインが浮き出ていた^^;


サムライイエローはその場で手で前を抑えてへたり込んだ。


明「仮面ライダー!てめえなんてことしやがる!」


亮「そっちが先にかかってきたんだろうが…」


明「黙れ!華織に恥かかせやがって、許さねえ!」


サムライブラックは、カブラペンのような長槍・インクスピアを抜く。


明「うぉりゃー!」


ブォン、サッ!


亮「あぶねー、あんなもんに振り抜かれたら頭がなくなるわ」


そう言いながら象亮は仮面ライダーアークと同じくらいの長さの角材を拾うと、ちょっとよろけながらも構える。


亮「うりゃあー!ライダー、ウッドスピア!」


ブォォォン!


サッ!


明「おっと、んなもんにかかるかよ!」


象亮渾身の振りをサムライブラックが難なくかわす。


亮「あっとっと…」


フラフラ…ガゴン!


象亮がバランスを崩し、振り抜いた角材が同じ軌道で戻ったためサムライブラックの後頭部にクリーンヒット!


ドリフの工事現場のコントで志村がかついでる角材が長さんや加トちゃんに激突するギャグの要領である。


明「そんなんありか…」


ガクッ


亮「あー…重たかった」


ブォン!


象亮の真正面をでかい扇子がかすめた!


亮「うぉー!びっくりしたー!」


でかい扇子は、サムライピンクのチェリーファンだった。


亮「さっきも言ったがおれは女の子をボコる趣味はねえ、さっさと武器を納めておれの話を…」


志麻子「悪いけどそういうの無理だから」


サムライピンクは再びチェリーファンを大きく構えた。


亮「やるしかなさそうだなあ…」


象亮は団扇を拾うと、蒸着の所要時間と同じスピードでサムライピンクの後ろに回り込む!


亮「やりたくねえけど…ライダー、ヘブンファン!」


象亮は思いっきりバッサバッサとサムライピンクの足元に風を送り込んだ!


志麻子「…何やってんの?」


隆「し…志麻子!スカートスカート!」


志麻子「え?…いやー!」


象亮はサムライピンクのスカートを団扇で思いっきり仰いでまくりあげた!


サムライイエロー同様、タイツ越しにパンツのラインが思いっきり浮き出ていた。


志麻子「信じられない!><」


サムライピンクは、真っ赤になってスカートを抑えて座り込み戦意喪失。


隆「おのれ仮面ライダー!いい加減にしろ!」


ビーン!


サムライブルーのパールアローから放たれた矢がが象亮に襲いかかる!


亮「!!!」


象亮はマトリックス避けでかわす。


亮「あのなあ…矢ガモみたいになったらどうすんだよ!」


元ネタは「板橋 石神井 矢ガモ」で検索。


隆「問答無用!」


亮「そうかい…」


象亮はトイレの吸盤を拾う。


亮「喰らえ、ウォーターアロー!」


そして、そのままサムライブルーめがけて投げつけた!


スッポン!


隆「うゎっぷ!」


トイレの吸盤は、サムライブルーの顔面を捕らえた!


隆「…苦しい…」


バタッ!


亮「さて…おれの話を聞いて」


ブォン!


サムライレッドは、象亮に暁天大斬刀を振りかざした!


蹴「他の連中を倒したのは見事だが…俺はそうはいかんぞ」


亮「だからおれは最初から話を…」


蹴「部外者に話すことなどない!」


ブォン!


亮「ききわけのねえ野郎だな…」


象亮は立て看板を拾う。


亮「おっれっの、おっれっの、おっれっの話をっ聞っけぇ~♪…ライダー、烈火大斬刀!」


ブォン


象亮は立て看板を思いっきりブン回した!


バゴォォォォォン!


立て看板はサムライレッドの両膝と両脛にクリーンヒット!


蹴「バカな…この俺が…」


ガクッ


亮「やっぺ…全員ノックアウトさせてしまったーー;」


ブロロロロー!


黒子から仮面ライダーとサムライジャーがやりあってるとたれこまれた角兵衛が、ハーレーで迎えに来た。


角兵衛「皆の衆ー!今すぐ攻撃をやめろ!仮面ライダーは敵ではな…遅かったかorz」


角兵衛の目に入ったのは、象亮にしばかれたサムライジャーの画だった。




<後編へ続く