象亮 第二十五話「世界の部外者、参る!」(後編) | ミドさんのばった寿司

象亮 第二十五話「世界の部外者、参る!」(後編)

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そして場面は渥美道場へ。


場面には亮と生傷だらけのサムライジャーの面々が向かい合わせに座っている。


角兵衛「まずは、うちの連中がわけもきかず君にかかったことをお詫び申し上げる」


角兵衛はじめサムライジャーの面々は亮に深々と土下座する。


亮「いや…流れで応戦してしまった僕のほうこそ申し訳ないです」


さすがの亮も、自分の爺さんくらいの年齢の大人に頭を下げられてはたじたじであるようだ。


蹴「しかし…型はめちゃくちゃだがあの強さはどこで身に付けたんだ?」


亮「毎週シンケンジャーとディケイドとフレッシュプリキュアを見てれば自然と身につくよ^^」


ズコッ!


明「オレらこんなヲタ野郎に負けたのぉ~!?」


太「アホ、長嶋自演乙というのがいるだろ」


隆「拙者が思ってるより世界は広いな…」


志麻子「ところで、なんで難化妖(なんかよう)を狙っているの?」


華織「それうちも気になっとった、なんでや?」


亮「ちょっとおれの友達が困ったことになっててね…」


亮は、こなたのこととカメラのコダマの話をした。




亮「…というわけなんだ」


太「ふむふむ、あのカメラ持った黒子がねえ…」


こなた「いやぁ~、色々あってねえ(=▽=.)」


隆「しかし亮殿、なぜ最初からそれを言わなかった?」


亮「言おうとしたらその赤いのがいきなり喧嘩売ってくるんだもんーー;」


明「蹴!てめえ!」


蹴「あの状況じゃいたしかたないだろ」


ボカボカボカボカボカッ!


華織「全面的に蹴様が悪い!」


太「そうだぜ蹴ちゃん、ここは謝っとけ」


蹴「何で俺が…」


志麻子「あ・や・ま・り・な・さ・い」


志麻子は平手打ちをかます準備をしていた。


蹴「しょうがねえな…どーもすいませんでしたっ!」


バシッ!


志麻子「響のミツコで謝るな!」


亮「この流れでギャグが予想ついてしまった^^;」


角兵衛「とにかく、サムライジャー一同はこの佐渡君と窓屋君に協力してナマコモクモクレンを倒すことだ、いいな」


全員「了解!」


リョウホッパーには亮と華織、マシンミドケイダー(こなたの大型スクーター)にはこなたと志麻子が乗り、男性陣は角兵衛が運転するステップワゴンで移動。


なぜこの組み合わせかというと画面的に妹系の華織は綾に、お姉さん系の志麻子は伊予柑に似てるからである。


亮「本当は後ろに乗る人決まってるんだけど今日は特別サービスw」


華織「後ろに乗る人てえと…亮さん彼女おるん?」


亮「まあ…友達以上彼女未満ってのはいるよ^^;」


こなた「この前はおれもマシン持ってきてなかったから亮ちゃんの後ろに乗せてもらったけどね(=ω=.)」


志麻子「決まってないじゃん^^;」


亮「そこはケースバイケースで」


志麻子「しかしこのとぼけた亮とこなたが仮面ライダーだなんていうんだから笑っちゃうよね^^」


亮「笑えよ…」


こなた「兄貴…(=△=.)」


志麻子「やさぐれちゃった^^;」


華織「地獄兄弟やw」


それにしても、亮とこなたはいつも傍に女の子がいるからか対女性のほうが話しやすそうだ^^;


太「楽しそうだなあ、バイクの連中」


明「あいつら彼女持ちみたいだからな、話題もそれなりに豊富なんだろ」


隆「彼女持ちとな…ふしだらな!高校生が男女交際などと…」


蹴「いつの時代の話してんだよお前は」


小・中学生のカップルが堂々と街を歩いてるような時代にとんだ時代錯誤である(笑)


角兵衛「皆の衆、そろそろカメラのコダマにつくぞ」




カメラのコダマ前。


なんと、綾が待ち構えていた。


亮「あれ、綾ちゃん!?なんでいるの?」


綾「さっきコンビニに行こうとしたらスルメとディケイドの化け物を見つけてね、後を追ってきたらここについたってわけ」


亮「あぶないなあ…」


志麻子「ねえ、こなた、あのおさげの娘は?」


華織「もしかしてさっき話しとった亮さんの彼女?」


こなた「ああ、綾ちゃんね、そうだよ(=ω=.)」


華織「やっぱり…お似合いやもんなあ^^」


志麻子「なんかあの娘、華織っぽくない?」


華織「なにゆうてるの志麻子ちゃん、うちあんな童顔ちゃうでーー;」


こなた「ああ、いっとくけど綾ちゃんは亮ちゃんと同い年だよ(=ω=.)」


華織「ほんまぁ?てことはうちよりお姉さんや^^;」


志麻子「私と同い年か…」


綾「そちらの皆さんがサムライジャー?」


亮「うん、そこでこなちゃんと話してるのが華織ちゃんと志麻子ちゃん、そしてあっちにいるその他四人で」


「コラコラコラコラ!ちゃんと紹介しろ!」


はいお約束w


亮「それで、伊予柑ちゃんの様子は?」


綾「この窓から見える限りだと…後ろ手に縛られてる以外は特に何もされてないみたいよ」


綾は精いっぱい背伸びをして中の様子をうかがう。


亮「ふむふむ…綾ちゃん一回着替えてきたんだな、薄いグリーンになってる」


ガスッ!


亮「あいてっ!」


こなた「そればっかりだなあ(=ω=.)」


華織「スケベやなあ亮さん^^;」


志麻子「さっきの攻撃からもしやと思ったけど…予想どおりのドスケベねーー;」


綾「まったく…初対面の娘たちに早くもあきれられてるじゃないーー;」


亮「いやぁ~それほどでもぉ~w」


綾「ほめてないほめてない!」


亮「よし…さっきのスルメとナマコはいねえみたいだから突撃するぞ」


一同「了解!」




一同は窓から入り、伊予柑めがけてまっしぐら!


バサバサーッ!


一同「うわぁーっ!」


突如、上からネットが振ってきて全員が取り押さえられた!


カチ。


電気の先には伊予柑を取り囲むようにスルメシタリとナマコミドケイドが。


ナマコ「ふっふっふ、バカめ!それくらいはお見通しだ!」


こなた「くそ!(=□=.)」


スルメ「仮面ライダーとサムライジャー、両方の命日と行こうか…」


「そうはいかねえよ!」


スルメ「むっ!」


逆側から象亮とサムライレッドが登場。


亮「おれ、参上!」


蹴「サムライレッド、柴田蹴、参る!」


スルメ「むぅ…やれ!」


サメアヤカシがどこからともなく現れるが…象亮の怪払刀とサムライレッドのサムライマルにてガンガンなぎ払われる!


ナマコ「貴様らー!」


ナマコミドケイドが二人にかかってきた!


亮「蹴、おれがひきつけるからお前がしとめろ」


蹴「わかった」


象亮はナマコミドケイドとおっかけっこを展開しながら伊予柑の様子をうかがっている。


亮(伊予柑ちゃんを救出するには…)


といいつつ網にかかったメンツを気にしていた。


亮(うーむ…志麻子ちゃんはレギンス、華織ちゃんはショーパンか…見えねえじゃん)


コラコラコラコラコラ!


ナマコ「おのれちょこまかとー!」


ナマコミドケイドが象亮にとびかかったその瞬間!


蹴「暁天大斬刀!」


バコーン!


ナマコ「ぐぉーっ!」


ナマコミドケイドからベルトが外れ、ナマコモクモクレンに戻った。


ベルトは宙に舞い、それを取りにスルメシタリと象亮が飛びかかる!


スルメ「ベルトは返さんぞ!」


亮「これはもともとこなちゃんのものだ、返せ!」


ガコーン!


象亮はスルメシタリに思いっきり頭突きをぶちかます!


スルメ「ぐぇーっ!」


象亮はベルトをキャッチし、スルメシタリが悶絶してる間に伊予柑も救出。


亮「大丈夫だった?」


伊予柑「なんとか…あ、亮さん、そのベルトを早くこなた君に!」


亮「おお、そうだった…受け取れこなちゃん!」


ポイッ


パシッ!


こなた「よいしょよいしょ…網にでかい穴があいてて助かった…行くぜー!変身!(=ω=.)」


ガシャン、カメンライド…ミドケーイド!


こなた「りゃー!(=ω=.)」


ミドケイドは、網をも破った!


隆「拙者たちも行くぞ!」


一同「おう!」


隆「武士道変化!」


2、4、1、0。


志麻子華織「一刀両断!」


サムライジャーの残りの面々も変身!


太「板前変化!」


1、0、0、8。


太「包丁一本!」


イタマエジャーも変身!


蹴「揃ったところで…問答無用の真剣戦隊!」


全員「サムライジャー見参!」


こなた「と~りすがりの仮面ライダーだ、おぼえておけ~(=ω=.)」


象飛蝗「いいか、おれたちに前フリはねえ!最初から最後までクライマックスだぜ!」


スルメ「お…おのれぇー!」


こなた「いきなりいくよ(=ω=.)」


ファイナルアタックライド!


こなた「ライダー、キック!(=ω=.)」


ガスッ!


ナマコ「ぎゃっ!」


「暁天大斬刀大筒モード!」


ドゴーン!


ナマコ「ぎゅっ!」


亮「いくぜ、おれの必殺技!」


ズシャ!


ナマコ「ぎょっ!」


立て続けに必殺技をかまされたナマコモクモクレンはそのまま消滅…するかに見えた。


スルメ「まだまだぁー!難化妖巨人体!」


スルメシタリの合図とともにナマコモクモクレンは巨大化!


蹴「しょうがないな…イカエビサムライオー!」


尺の関係ですたこらさっさと巨大ロボットが登場!


こなた「これはこいつの出番かな?(=ω=.)」


ミドケイドはサングラスを出す。


亮「よーし、おれも!」


象亮はスプーンを出す。


こなた「ヘアッ!」


象亮はスプーンを天にかざし、ミドケイドはサングラスを目にかけた…が巨大化できるわけがなかった。


伊予柑「そりゃあそうでしょ^^;」




巨大戦は、なんとナマコが優勢であった!


ナマコ「はっはっは、さっきの威勢はどうした!」


ババババーン!


「うわーっ!」


イカエビサムライオーは、ずっこけないよう必死な状態が続く。


ナマコ「ふはは、サムライジャー敗れた」


ブスッ!


ナマコ「ぐへぇっ!」


ナマコモクモクレンの腹部、ちょうどナマコミドケイドだったときベルトがあった位置。


ここの目の色だけ赤だったため、不審がっていたミドケイドの考えに乗った象亮が怪払刀で仕留めた。


ナマコ「ば、バカなぁ~…」


ナマコモクモクレンは光と消えた。


亮「これにて、一件落着」


蹴「台詞とるなよ…」


亮「続いて一本締めいきまーす」


太「しゃあない、今日は特別だ、いったれ!」


亮「いくぜ…いょ~っ!」


スカッ!


一同「だぁぁぁぁぁっ!」


亮「いけね、力んでからぶっちまった^^;」


象亮が笑いをとるかたわら、ずらかっているのはスルメシタリ。


スルメ「く、サムライジャーめ…覚えておれ!」




象亮・ミドケイド・サムライジャーの三つ巴共同戦線は最後の最後で象亮がおいしいとこをかっさらって終わった。


こなたと伊予柑はミドケイドの世界へ帰り、サムライジャーの面々も渥美道場へ戻って行った。


しかし、亮たち10人の携帯にはそれぞれ今日出会った仲間たちの番号が刻まれた。


世界を守るために戦っているのは自分や象淳だけじゃない、それを心に止めた亮は明日からまた終わりの見えない象外鬼との戦いに戻るのだった…。




次回「ALEX!はぐれ象外鬼来襲!