小中学生のころ、「王家の紋章」が好きで、大人になったら絶対エジプトに行くと心に決めていた私!
そして大人になって結婚をして、新婚旅行でエジプトに行こうと思っていたら、湾岸戦争勃発で中東方面への旅行は全て無期限凍結となってしまいました
仕方なく新婚旅行はアメリカ西海岸に行った私達夫婦。
あれから数十年(←綾小路きみまろ風に読んでね)
エジプトの悠久ロマンに心惹かれた少女は、編み物が好きな、ただのおばさんになりました。
おこづかいを貯めて買ったエジプト図鑑は今何処?
湾岸戦争が終結してかなり経つけど、いまだにエジプトには行っていません。
というか、どうせ行くなら国内の温泉でいいや、と思ってしまう今日この頃…笑
せめてミイラくらいは見ておくか、って感じです。
最近はどこの展覧会でも音声ガイドあるんですね。
今回のガイドは大沢たかおさん。
私も借りてみました。
展覧会には、エジプトのミイラももちろんありますが、
南北アメリカのちょっとポップな刺繍入りの袋に入ったミイラや、世界各国のミイラが展示されています。
多くのミイラは布で巻かれていたり袋に入っていますが、その横でCTスキャンによる解析動画が流れているので、どんな姿勢で包まれているのか、内臓があるのかないのか、また装飾品の有無もわかります。
そして、思っていた以上に多い子どもの小さいミイラ。
どんな思いで我が子をミイラにしたのかな〰️とかしみじみ…
でも一番興味深かったのは、意外や意外。
日本のミイラでした。
ボロ布のようなヨーロッパのミイラとはちがい、本草学者のミイラは、髪の毛もそのままで、顔の表情までわかりそうな勢い。
真下を向いている顔を見ようと、しゃがんでのぞきこんでいる若い女性もいました。
この本草学者って、薬草の専門家らしいです。
腐敗を防ぐ研究の末、自ら実験台になり、死ぬ直前に柿の種を大量に摂取。
「いつか掘り出してみよ」って言い残してなくなっているそうです。
実際、子孫が掘り出してみたら、ちゃんとミイラになっていて、皮膚の弾力もあったとか。
柿の種のタンニンの作用で、肉体が保存されていたらしいですよ。(←気になる方は、本草学者ミイラで検索してみてね)
と、そんな解説を聞きながらじっくり2時間半も鑑賞
どっぷり疲れて帰りました。
いつもなら、展覧会グッズ買うんですけど、所詮ミイラですから。
今回は図録もクッキーも買わず
帰宅後は、福袋の毛糸でちょこっと試し編み。
昔の「世界の編み物」にグラーニのカーディガンがありました。
ループ状の毛糸なので、メリヤス編みだけでも面白い作品になりそうですね。
輪針にすればモバイルでも編めそう!
ボタンの色に夢がふくらみます