ジャン=ミッシェル・フォロン展 | 温室メロンの備忘録

温室メロンの備忘録

温室メロンの備忘録

東京ステーションギャラリーへ。一度訪問してみたかった。丸の内北口のドームの中にあるので、腹ごなしにもちょうど良い。南から北へと歩く。

東京ステーションギャラリー


意外に幅を効かせているんだ。あまり北口を利用しないので、その存在感に改めて気づいた。



2階、3階が展示室とのこと。エレベーターで3階へ。会期の終了間近だからか、会場はかなり混雑している。


リトル・ハット・マンや矢印など、過去目にした気はするが、こうしてフォロン氏の作品を観るのは初めてのこと。鮮やかな色彩と柔らかなグラデーションがとても印象的だ。カラーの作品はどの作品も観ていてリラックスできる。


ドローイングから水彩画、そしてシルクスクリーンという具合に、人との出会いをきっかけに新たな表現法を取り入れ、それぞれの芸術性の幅を拡げられたようだ。オリベッティ社の広告ポスター作品で、日本でも一躍有名になったとのこと。少しシニカルなドローイング作品だが、どことなく可愛らしい。


東京駅丸の内北口ドーム 2階


展示室を出て、ここが東京駅の構内だったことを思い出す。2階から眺める東京駅はまた格別。フォロン作品の非日常感とのギャップに少しやられてしまった。



大判のポスターが貼られている。



ミュージアムショップへ。


図録を見てみると、全く印象が違う。テキスチャーのニュアンスが作品にこんなに大きく影響するのか。頭で分かっていたつもりが、実際に感じると衝撃的だ。撮影不可だったので、欲しかったのだが。頭の中にオリジナルの記憶を焼き付けておこう。



1階に降りる階段。展示会場もそうだったが,創建当時の煉瓦がかなり残っている。



このボリュームでちゃんと構造物が残っているとは。重要文化財とのこと。


今回北口ドームに入ったことで、駅舎中央部のステーションホテルや、丸の内南口ドームのブラン・ルージュと合わせ、期せずして東京駅舎内を網羅したことになる。




それぞれの知名度の高さは分からないが、東京駅舎そのものが一大観光地だった。