デ・キリコ展の後、上野から一駅先の鶯谷に。鰻屋の前で知人と待ち合わせ。当初朝に予定があると断るつもりが、都美の開館が9時半なので助かった。開店の11時には十分間に合う。
のだや@入谷鬼子母神門前
まずは蕎麦前ならぬ鰻前から。鰻の天麩羅が珍しく、頼んでみることに。
時価とのことなので値段を伺い、天然物をお願いすることに。児島湾産の「幻の天然鰻」とも呼ばれる青うなぎなのだそう。蒸しに時間が掛かるようで、知人の共水を特大にし、シェアして待とうということになる。
新香盛り合わせ
前回、鰻の捌くところを撮影させて頂いたが、今回は焼き場を見せて頂く。
焼き上がった鰻は、ご飯と一緒に重箱に詰められテーブルに置かれる。
児島湾産 青うなぎ大
まず香りに特徴がある。若草の香りというのが近いかな。児島湾産鰻は海棲のため、泥臭さがなく餌などに由来する香りが分かるのだそう。
共水で2年間と通常養殖の3〜4倍掛けているらしいが、天然だと3年ほど掛かるようで、当然ながら身の締まりが良い。
あと大きく違うのは脂の量と味だろう。共水の脂が甘くノリも良いのに対し、青うなぎは甘さもノリも控えめに感じる。
と言うことで、明らかに香りも味も違う。ただどちらが好みかは人それぞれだろう。
邪道と思いつつ鰻茶漬けでさっぱりと締める。
【補足】共水特大
そもそも共水も「幻の鰻」と呼ばれていて、7月以降で言えば渋沢栄一が必要。
そういえば肝の大きさが、青うなぎの方が極端に小さかったのを思い出した。あまり苦味もなかったような。