根津美術館 正門
東の鉄道王である根津嘉一郎氏の、日本や東洋の古美術品コレクションを中心に展示する美術館。
石船/長明燈
以前から来ようとしていたのが、なんやかやで予定が合わず、今日になってしまった。コレクションも素晴らしいだろうが、個人的な興味は青山のオアシスとされる庭園と、あとこちらの廊下↓
本館玄関口へと続く長いアプローチ。丸竹の壁と竹林を左右に、傍に砂利が敷かれた石畳の廊下が真っ直ぐと延びる。人工的で力づくだが、侘びの1つの究極の姿ではと思う。
反対側から。ずっと眺めていたい。
本館に入館する。設計は言うまでもなく隈研吾氏、施工は清水建設で2009年の竣工。冷たい鉄筋コンクリートベースに、和のテイストを醸すのは氏の得意とするところだ。
まずは本館の展示室を順に見学する。日本の古美術はあまり分からないが、折角の機会なのでじっくりと観て、少しでも感性が養わればと。
「双羊尊(そうようそん)」 湖南省 前13-11世紀
(出典: 根津美術館HPより)
なんだか可愛らしくて気に入った。2匹の羊が背中合わせに合体し、酒を入れる器を背中に乗せている。など、屋内展示の見学を一通り終えロビーに戻る。
庭園@本館
本館から望む庭園。そろそろ外に出てみよう。
広大な庭園も、根津美術館の見所。
確かに個人宅の庭としてはかなり巨大だ。
メンテが十分に行き届いているとは言えないが、逆にそれが趣きを醸している。まさに深山幽谷に、田舎風家屋や茶室がポツリとある感じだ。
弘仁亭・無事庵
吹上の井筒
ぐるぐると散策し東の端までやって来た。
天神の飛梅祠
渡唐天神像
飛梅伝説をベースにした梅を抱く菅原道真像が。仏像などに小銭を置くのなぜだろう。賽銭のつもりだろうか。
散策路を南に進むと2体の羊の像が目に入る。調べたところ、羊は虚空蔵菩薩の使いとされ、触れると知恵を授かれるのだそう。双羊尊の羊も似た意味合いなのだろう。
薬師堂の竹林