ボーダレス@麻布台ヒルズ | 温室メロンの備忘録

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チームラボのボーダレスが、お台場から麻布台ヒルズに引越してきた。チケットが手に入ったので、早速見学に。この金曜日にオープンしたばかりなので、混雑は覚悟の上で。


①「人間はカメラのように世界を見ていない」


入口の手前側から見ると普通に読めるが、




逆から見るとこんな感じ。一旦停止の「止まれ」の表示と同じ原理だ。それにしてもタイトルが仰々しい。


最初に感想を書いておくと、決して悪くはないのだが、アイデアが枯渇しつつあるのかなという印象の展示会だった。お台場のボーダレスは、過去の人気作品を集結させた個展に、「無境界」のコンセプトを被せたべニューだった。


あれから5年。順路がないだとか、時間によってコンテンツが変わるだとか「見せ方」は進化?している一方で、個々のコンテンツにはあまり進化を感じない。いやむしろ尖りが失われているように感じた。


アーティストは哲学的になるのかもしれないが、アーティスト集団が、長いタイトルを好み始め、コンテンツを絞り切れなくなっているのは、ファンとしては正直不安に感じる。


以下、今回のピックアップ。

②「花と人、コントロールできないけれども共に生きるーA Whole Year per Hour」


花が舞う。入場するとまず色彩のボリュームで圧倒させてくれる。設置すぐなので、フォーカスや位置ずれはまだ気にならないレベル。定番のイントロダクションではあるが、没入感が半端なく心地良い。


③「境界のない群蝶」


蝶が舞う。LEDとプロジェクションマッピングのハイブリッド。輝度やコントラストの差が気になる。他のコンテンツとの兼ね合いだろう。


④「溶解する炎」




水のミストスクリーンに、後ろからプロジェクターでマッピングしている。技術的にはよくある手法だが、チームラボらしい、驚きを感じさせてくれる作品。


⑤「永遠の今の中で連続する生と死Ⅱ」



はらはらと散りゆく花弁が美しい。とは言え、LEDにイマーシブ空間は難しそうだなとも。


⑥「Bubble Universe:実体光、光のシャボン玉、ぷるんぷるんの光、環境が生む光ーワンストローク」




タイトルは長いが、キラキラと美しい。今回の一推し作品。お台場ボーダレスのランタンは優美だったが、こちらも華やかで悪くない。


以下、お気に入りの定番2作品↓


⑦「The Way of the Sea in the Crystal World(クリスタルワールド)」


⑧「人々のための岩に憑依する滝」


チームラボの金字塔的な作品だと思う。この後にはカンテラPlanetsのバルーンや、あるいは先ほどのぷるん玉あたりが続くのだろう。普通に写真を撮れば、それだけで絵になる。


⑨「追われるカラス、追うカラスも追われるカラス:境界を越えて飛ぶ」


カラスが乱入し去ってゆく。ボーダレスだ。


⑩「マイクロコスモスーぷるんぷるんの光」



以前、これのコンセプトモデルをどこかで見た記憶がある。海外の会社の実験室だったような。コラボ作品かな。


以下、その他の作品。


「花と共に生きる動物たちⅡ」


「反転無分別:境界を越えて描かれるーOne Stroke, Cold Light」


目が回る。真っ直ぐに歩けない。


「スケッチオーシャン」


Memory of Waves


「反転無分別:闇で生まれ闇で消える」



頭を打ちそうだ。要注意。


「Walk, Walk, Walk:探し、遠ざかり、また出会う」



鳥獣人物戯画のキャラクターたち。ボーダレスにべニュー中を歩き回っているが、この場所が本拠地。


もう少し落ち着いたらまた来よう。次回はもっとゆっくり、ゆったり過ごしてみたい。