モード学園コクーンタワー
ひまわりとアイリスの横並び展示をもう一度観ておきたくなった。
ケースに入っていない、生の「SOMPOひまわり」を観られる機会はもうないかも。今一度独占しようと開館20分前に到着。SOMPOは館内で待てるので寒くない。
エレベーターで5階に上がる。以下、前回見落とした作品や、今回の再訪で気になった作品。
「麦わら帽のある静物」1881.11-12, KMM
ゴッホが画家を始めた頃の作品。あまり個性のない、勉強用のための習作に思える。最初期に描いた絵として備忘録に加えておこう。
「鳥の巣のある静物」1885, ハーグ美術館
パリで絵画を学び直して1年後。色遣いに大きな変化が見られる。前回の記事にあるように、この頃には明るい色調の絵も描き始めている。
そそくさと4階に下りる。
今日もこの空間を独り占め。なんと贅沢なことか。近寄ってみたり、離れたり、ソファに腰掛けてみたり、自由気ままにフロアを堪能する。
他の画家のひまわりも数点展示されている。
ジョージ・ダンロップ・レスリー「太陽と月の花」1889, ギルドホール・アート・ギャラリー
繊細な筆遣いによる素敵な写実画だ。
ヘンドリク・ニコラス・ウェルクマン「ひまわりのある静物」1921, アムステルダム市立美術館
オランダのグラフィック・デザイナーによる作品。ゴッホのひまわりのオマージュだろうか。
3階に下りる。最後の展示フロア。
「皿とタマネギのある静物」1889.1, KMM
耳を切った直後の作品。色調から同時期に描かれた、下の自画像が思い出された。
「耳に包帯を巻いた自画像」1889.1, コートールド美術館
(出典: Wikipedia)
出口手前、普段「ひまわり」が展示されているショーケースは塞がれている。
そこに「ひまわり」と、隣にはゴーギャンの「ひまわりを描くフィンセント・ファン・ゴッホ」のコピーが並べられていた。