7月科目試験に向けて | 慶應通信(法学部乙類 77期春)&放送大学 -tempus fugit-

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わが手に執れる炬火は 叡智の光あきらかに ゆくて正しく照らすなり

なんか、気がついたらあっと言う間に、科目試験まで残り6日となってしまいました。今回私が受験する科目は下の写真のとおりです。

 

もう、長年使い古したポンコツ気味の頭では内容を憶えれなくて、今更こんなことして何になるのかな~ といつもの考えが頭を横切っています。

 

ところで、法学部乙類は2年目になると政治系の科目が増えますが、私が履修したい選択必修科目の、国際法Ⅰ・国際法Ⅱ・現代中国論・地理学Ⅱ・日本外交史Ⅱ・都市社会学がE群に集中しているので、すごく履修しにくくて残念です。

 

そこで、相続法と親族法という乙類とは関連の薄い科目を受験申告はしましたが、六法持込科目なので、対策はせずに私の現状の力だけでどこまでできるかチャレンジしてみようと思います。たぶん合格は難しいかな~。

 

残りの、社会保障論・日本外交史Ⅱ・E-近代日本と福澤諭吉は、何とか合格しようと頑張っています。

 

今回、福澤先生の勉強をしていて、『学問のすゝめ』初編の中にすごく頷ける一文を見つけたので紹介します。

 

西洋の諺に「愚民の上に苛き政府あり」とはこの事なり。こは政府の苛きにあらず、愚民の自から招く災なり。愚民の上に苛き政府あれば、良民の上には良き政府あるの理なり。故に今、我日本国においてもこの人民ありてこの政治あるなり。

 

口語訳ですと…

西洋のことわざにある「愚かな民の上には厳しい政府がある」というのはこのことだ。これは政府が厳しいというより、民が愚かであることから自ら招いたわざわいである。愚かな民の上に厳しい政府があるとするならば、よい民の上にはよい政府がある、という理屈になる。いまこの日本においても、このレベルの人民があるから、このレベルの政府があるのだ。

齋藤孝訳『現代語訳学問のすゝめ』(2009、筑摩書房)19頁。