続、親野智可等さんの講演会 | ひとりごちる

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気が向いたら書いたり消したりするのです。

前回は何故か下書きが消し飛んでしまい、久々に虚無を感じましたが
気を取り直して続きを書こうと思います。

ちな、メモが結構あやふやなんで、親野智可等さんが言った言葉より、
私がそれを聞いてどう解釈したか?って事を書いているので、
真に親野智可等さんの考えを知りたい方は関係書籍などお確かめ下さい。。。

●子供が叱っても直らない理由

①「生まれつき」だから。
例えば朝起きられないとか片付けられないとか。
前回のお話で出てた系です。もって生まれちゃったのよ…。

②そもそも「子供のうちに直す」という考え方が間違っているから。
大人になってからの方が直しやすいのだから、大人になってから
『自発的に』直す方がよい
と。

●大人の脳と子供の脳の違い。

子どもの脳は「スポンジ」。まっさらな状態で
新しいことをグングン吸い込んでいくタイプ。

だから小さい頃から英語と日本語の環境にいると両方喋れちゃったり、
小さい頃から慣れ親しんで、音楽やスポーツなんかでスゴイ!って言われる
キッズが出てきたりするよね?

だからこそ「悪い所も小さいうちに(吸収力が高いうちに)直した方がいいんじゃね?」
って思ってしまった。もう全世界的大人が。これが間違い。
「直す」って吸収力とは全然違う問題なんよ。。。

これに対して大人の脳は吸収力は落ちる代わりに、今まで得た知識を
総動員して組み立てる
事が出来る。
・思考力
・学習能力
・自分でモチベを上げる
・危機回避能力
こういう事が出来る。

「直す」ってこういう力を使う事よね?
「これやっちゃうとああなるからマズイ、やらないでおこう…。」とかね。
直すってのは人から言われて直るもんじゃなくて、

自分が気が付いてやることなんよ。
=自己改造力。

知識も経験も少ない上に吸収脳の子供には、そりゃー無理ってもんよ!
ちな中学3年生でも難しいし、特に男子で出来る子は限りなくゼロって
親野さんも言ってた(笑)。

「未来を考えない(今を生きる)からこそ、直らない!」だそうです。(笑)

●そうは言っても…
だからって諦めて野放しにするのは違う。
社会にはいろんなルールが存在するし、ルールのおかげで社会が成り立ってる。
だからこそ教えていかなくてはならない。
でもそれは叱ることではなくて「工夫する」こと。
※具体的には前回をお読みください。。。

「工夫」とは出来ないことを出来るように「取り掛かりやすくする」事。

●「工夫」≠「甘えさせる」
出来ないことを出来るように親が工夫する。
それによって助けられ、出来なかった事が出来るようになると
子どもは親からの愛情を感じ、感謝します。
これは良い人間関係に繋がります。(これも前回の分を読んでもらうとおわかりになるかと。)

そしてこの「工夫」は続けることが大事です。
親がする「工夫」を見て、子供は工夫することを学びます。
自分が困難に出会った時、考える事が出来るようになります。

●工夫をせずに叱る事を続けていると…
子どもはそこから何を学ぶでしょう?
『うまくいかないことがあったら、相手を責め立てればいい。
怒鳴ってしかりつければスッキリする』


・・・怖いですね。
叱られた子供は将来「モンスター」になるのですよ。

これを知ってちょっと調べてみたら、興味深い本がありました。
『<叱る依存>がとまらない』著者:村中直人氏←まだ読んでないのでこれも読みたい!
読んでないけど(笑)お勧めします。

●工夫したけれど直らない…
これはもう、あきらめる=待つしかない、です。
「諦める」ではないですよ。
これは子供の課題なんです。

●親の課題、子供の課題
課題を分離しましょう。
親は親の、子供には子供の課題というものがあります。
親は子供の課題に関わってはいけないのです。(叱る、という形で)

子どもは蛹と一緒です。何も変わらないと思っていても、
中では劇的変化を遂げている最中です。

変わらないからと子どもを否定して育てる事は、
子どもの自己改革のスイッチを壊す
ことになります。

●『工夫』の先
工夫してもうまくいかなかった時、あきらめましょうと言いました。
待つしかないといいましたが、待つ間に何をしたら良いでしょう?

その時は『一緒にやって』あげて下さい。

それでもダメなときは『代わりにやって』あげて下さい。

●え!やってあげるって…さすがにそれは…
やってあげると自立を妨げる?
なんでもかんでもやってもらえると思うようになる?


…それは「迷信」(by親野さん)
 

pointは『工夫し、工夫を続けた結果出来なかった時』です。
努力してもどうしようもない…それは「生まれつき」という
超えられない壁
がある時です。
ここで叱らずやってあげることで自己肯定感を下げずにいれば
将来自己改革のスイッチは入ります。


小言や嫌味は言わないでやってあげる。
その代わりこう言うのです。

「友達が出来なくて困っている時は、今度はあなたが
友達を助けてあげるんだよ。」


そして「助けてもらった」という経験を通して、
「助けを求めてもいいんだ」という事も学びます。

これは生きていくうえで大切なことだと思います。
(助けを求めてはいけないと思い込んで消える命の多さ…)

はい、本日はここまで!
あと1回で終わる予定。
次はもっとメモっぽく書いて楽しようと思います!(笑)