村上春樹さんの「騎士団長殺し 第2部 上」新潮文庫 | 生きている間にやりたいことをやろう!コーチたき坊のブログ

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「好きなこと、ワクワクすることを生きている間に一つずつやる」をモットーに同じような思いを持つ方を支援するコーチ。2022年ワタナベ薫さん主催のMCCコーチ養成スクール第1期修了。好きなこと、ワクワクすることをやりたい方の背中を押します。

2024.5.13おはよう御座います💐
2年前の今日のフェイスブック📚読書記録から転載します🐰
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2022.5.13 お疲れ様です🌃連休明けの会社員の一週間が終わりました。今週はやはり疲れました。
村上春樹さんの「騎士団長殺し 第2部 上」新潮文庫550円+税を読み終えました📚2022年読書記録46冊目。以下本書から一部引用します。〜〜〜〜〜〜
秋川笙子は黙ってキーを受け取りハンドルの脇に差し込み時計回りに回した。その大きな猫科の獣は一瞬にして目を覚ました。彼女は底深いエンジン音に暫くうっとりと耳を澄ませていた。「このエンジン音には聞き覚えがあります」と彼女は言った。
「4.2リッター、V8のエンジンです。お父さんの乗っておられたXJ6は6気筒でバルブの数も圧縮比も違いますが、音は似ているかも知れません。化石燃料を盛大に無反省に燃やしているという点にかけては、今も昔も変わる事なく罪深い機械です」
「実を言いますと、私はこのほかにも古いジャガーを1台持っているんです。そちらならお父さんの車と同じような匂いがするかもしれません」
「XJ6ですか」
「いいえ、Eタイプです」
「Eタイプって、あのオープンカーですか?」
「そうです。シリーズ1のロードスター、60年代半ばに作られたものですが、しっかり走ります。これもやはり6気筒の4.2リッターエンジンを積んでいます。オリジナルのツーシーターです」

「私は、そのときふとこのような思いを持ったのです。この世界で何を達成したところで、どれだけ事業に成功し資産を築いたところで、私は結局のところワンセットの遺伝子を誰かから引き継いで、それを誰かに引き渡す為だけの便宜的な、過度的な存在に過ぎないのだと。その実用的な機能を別にすれば、残りの私はただの土塊のようなものに過ぎないのだと」
〜〜〜〜以上引用終わり。
上記のような、jaguarの具体的な描写や、哲学的な言葉も、登場人物の会話の中で出てきます。
雑木林の小径を抜けて肖像画のモデルになった少女が山荘を訪ね、屋根裏に隠された絵と、主人公が描いた絵…パズルのピースのように4枚の絵が一つの物語を浮かび上がらせます。

興味ある方は、是非お読み下さい📚🎄