型番は分かったが・・・ジャパンビンテージ・トムソン考察! | momonga385のブログ

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愛猫の事や、子猫の事や、世間の嫌なことを、私情を押し殺し、冷静に、分析し、新たな切り口で、記事にしていきたい!と、思っています!

以前、ジャンク品として購入したが、型番のわからない、トムソンのアコギを、ユーチューブに投稿した際、コメント欄を見たら、Ⅾ58ですね…と言う書き込みがあったので(最近偶然コメントを見た)、早速検索したら、確かに、トムソンⅮ58というものがあった。しかしながら、私の持っている、トムソンⅮ58とは、違うものが多く、本当に、トムソンⅮ58なのだろうかという事になり、謎が謎を呼ぶこととなった。「見て子様」の都市伝説の様である。

では、どう違うのかを検証していきたいと思う。

1,へっどのロゴが違う

実は、ヘッド上部に、四角く、周囲より黒い部分があると思うが、そこに、

下の画像のような、ロゴのプレートが貼られていた。調査した個体は、全て、金色の文字でトムソンのロゴが書かれていました。

そして、トラスロッドが、ヘッド部分にあるのだが、これに関しては、同じ、Ⅾ58でも、二種類存在する様です。トラスロッドの調整する部分が、ヘッド側にあるものと、ボディー側(マーチンタイプ)にあるものが存在する様です。

これもなんだか違和感があり、ハカランダの薄板で、ロッドの部分を塞いでいます。

そして、検索画像で出てきたボディー内部にも、大きな違いがありました。この個体は、ボディーバック材が、ハカランダと、メイプルの3ピースバックとなっています。

なので、単板であれ合板であれ、この構造の場合は、貼り合わせる時、本体内部のブレーシングは、二本のブレーシングで固定、補強されているはずですが、私の個体は・・・下の画像の様に

センターでブックマッチされています。そして、あるはずの、二本のブレーシングがありません。これに関しては、センターのメイプルで、ブックマッチされたハカランダのバック材を接着補強しているのではないかと思います。上の画像でもお分かりと思いますが、かなり、荒々しい杢目です。

そして、上の画像の下の部分(ブリッジ寄り)の杢目が、ちょっと気になりました。もしかすると、この、木目を覆うために、メイプルの薄板を、3ピース風に加工したのではないか?つまり、ボディーバック材は単板で、メイプルの薄板を張り付けるように加工した…と、想像してしまいました。

そして、バック側の見えている杢目と、内側の杢目が、かなりにている事も上げられます。側板に関しても、次のようになります。

もしかすると、サイド・バックが、単板仕様かもしれません。トップは単板のスプルースでした。ヘッドロゴなどの取り付け方などその他の仕様を考えると、イレギュラーな注文への対応のような感じがします。

そして、びっくりするのは・・・ブリッジです!

なんと、検索した画像にはない、ロングサドル仕様です。この個体には、購入後、かなり手を入れています。ラッカー塗装にしたり、バインディングの壊れた部分の補修、ペグをゴトーに交換したりしています。残りは、サドルと、ナットを牛骨に交換して、ボディーの艶を落とし、ヴィンテージ感を出したいと思っています。肝心の音は、かなり良い音がします。硬質な音がします。仕上げたら、弾き比べなどもしてみたいと思っています。トムソンⅮ58の、お話でした。

 

因みに、昔は、ローズウッドと言えば、ブラジリアンローズウッドでした。

ジャパンビンテージには、合板や単板でよく使われていました。指板にもよく使われていて、エレキやアコギの指板材として普通に使われていました。今では考えられないような、時代ですね。