訪問先 芙蓉鎮(Fúróng zhèn)その⑤ 〜芙蓉鎮巡り・パート1〜
訪問日 2022年7月17日(日)
芙蓉鎮(ふようちん)だが、1987年中国で公開された映画『芙蓉鎮』のロケ地。時代は文化大革命前後。架空の村・芙蓉鎮で生き抜いた一人の女性の物語。そのロケ地が現在、観光地化されている。
では行ってみましょう!
2022年7月17日(日)の朝だ。お宿から芙蓉鎮がちょっと見える。
お宿のパブリックスペースには急須やら置かれている。
お宿の壁にはレトロチックなライトが付いている。なんか古さをや趣を感じる。
さてと、この日の朝食の米線(米ヌードル)。お宿で頂いた。味付けが、日本の醤油味のような感じで口にあう。
お宿を出発!では芙蓉鎮へと向かいます。
●まず進路を確認します。
お宿を出発して、赤線に沿って進んでいきます。
この日(22年7月17日)の天気はどんよりした天気。
この日はちょっと蒸し暑い。おまけに天気がどんよりしている。
古そうなおうち。軒には干し肉が掛かっている。
芙蓉地の入口(ゲート)が見えた!
入口の広場には「中国歴史文化名鎮芙蓉鎮 (Zhōngguó lishǐ wénhuà míngzhèn Fúróngzhèn)」とある。
ゲートの左側にある「芙蓉鎮遊客服務中心 (Fúnróngzhèn lǚkè fúwù zhōngxīn)」。日本語で言えば、旅行案内所みたいなところだ。ちょっと覗いてみます。
芙蓉鎮では毎日決まった時間に演劇が行われている。
芙蓉地のパンフレットの裏面。
では芙蓉鎮のゲートへと進みます。女性が写真を撮っています。屋根が反っており独特です。
ゲートの左にある大きな石には赤字で「王邨(Wángcūn)」とある。王邨とは芙蓉鎮の昔の名前だ。ちなみに邨とは村という意味。
ゲートには「芙蓉鎮」彫られた額が掲げられている。字は映画『芙蓉鎮』の監督の謝晋によるものだ。
ちなみに、参考までにこちら映画『芙蓉鎮』のオープニングのタイトル。額に掲げられた字とそっくりだ。
*謝晋は映画『芙蓉鎮』の監督。wikipediaさんの説明より。
ゲートを入ると看板には「景区入口 只進不出(jǐngqū rùkǒu。zhǐjìn bùchū)」とある。
ゲート入ってすぐ左手に見える映画館。壁には赤字で「芙蓉鎮電影院(Fúróngzhèn diànyǐngyuàn)」とある。映画館は中国語で電影院という。だが、残念ながら、戸が閉まっており室内を覗くことはできなかった。
映画館の前には「狐妖小紅娘(Húyāo xiǎohóngniáng)」という中国のアニメの看板がいくつもある。
ちなみに、この狐妖小紅娘は日本でも放送されたことがあり、邦題は「縁結びの妖狐(ようこ)ちゃん」というそうだ。
*こちらは「狐妖小紅娘(縁結びの妖狐ちゃん)」についてのwikipediaさんの説明だ。
ゲートをまっすぐ下ると真正面に見えるのがこの長廊下。なかへと入ってみます。
長廊下の内側へとやってきました。入って左側に小高い山のほうを見ます。
小高い山のほうには大きな建物が見えます。階段上ってみます。
「土王祠(Tǔwángcí)」。土家(トゥチャ)族の先祖を祭る廟だ。廟のなかには土家族語で“墨帖巴(Mòtiēbā)”という先祖の魂を祭られているそうだ。数千年の歴史がある場所らしいが、文革で破壊されたのち、2000年に再建された。
土家祠からは広場を見渡すことができる。この広場は「渓州土族広場(Xīzhōu Tǔjiā guǎngchǎng)」といい、土家(トゥチャ)族での祭祀の集まりや誰かをもてなし歓迎をするための広場だ。では階段を下ります。
広場にやってきました。目の前には「擺手堂(Bǎishǒutáng)」。擺手堂では、土家(トゥチャ)族の祭祀や客をもてなす踊りが披露される舞台だ。“擺”とは日本語で「開く」という意味だ。土家族の踊りは古代から続くものだという。
この日は蒸し暑い。擺手堂のそばにある屋根のあるベンチではたくさんの人が休んでいる。この建物の左側を奥へと進んでいきます。
何か塔みたいなものがみえてきました。(見にくいですが)中央右側には銅像も見えます。
西暦939年、土家族と五代十国時代の楚の王・馬希範が率いる兵とがぶつかり戦いが起きた(渓州の戦い)。結果、楚国は戦況が好転せず土家族と和平を結んだ。その和平を結んだ場面のようだ。
*渓州の戦いについてだが、日本語の説明は見当たらず。中国の百度百科さんの説明はこちら。
和平を結んだそばには「銅柱(tóngzhù)」がある。渓州の戦いのあと、色々な取り決めを銅柱に刻み建てたという。
ん?よくよく見ると、これは「長峰字銅柱(chánglǐngzì tóngzhù)」と呼ばれるもので、清代公緒十二(1886)年、吉林省とロシアの国境に建てられた銅柱のレプリカだ。ここ芙蓉鎮とは全く関係がないものだ…。紛らわしい…。
*長峰字銅柱についての説明はこちら。中国の百度百科さんより。
レプリカの銅柱がたっている広場から一本の川が見える。
芙蓉鎮・その⑤ 〜芙蓉鎮巡り・パート1〜はここまで。
つづく。