天寧寺(Tiānníngsì)
訪問日 2022年6月3日(金・端午節休暇)
安陽・天寧寺だが、建立は隋代仁寿年間(601~604年)と言われる。五代十国、宋、元、明、清代でお寺の修繕と拡大がなされた。境内には天寧寺塔(別名:文峰塔)が立っており、安陽市を代表する建物の一つだ。
では行ってみましょう!
安陽の天寧寺は街の中心地にある。鐘楼から僅かの距離だ。私は赤線を経て天寧寺へ向かいます。
鐘楼を出発。道の奥に鼓楼の屋根が見えます。
文峰歩行街。大きな牌坊が立っています。文峰歩行街を西へと進みます。
暑さのせいか、通りを歩いている人は非常にすくない。
マンホールの蓋には安陽市のシンボルの天寧寺塔の図案になっています。
文峰歩行街を歩いていると、正面に天寧寺塔が見えました。山門へと向かいます。
文峰南路沿いにあるお寺の山門へとやってきました。
こちらは拝観券の表面。拝観料は25元(約500円)だ。
拝観券の裏面。裏面には天寧寺の簡単な歴史の説明が書かれている。
天寧寺の山門。では入ってみます。
こちらは天寧寺の見取り図。
山門を抜けて先ず見えるのが天王殿だ。2002年に再建されたと説明にある。
天王殿へ入ってきました。「お写真お撮りします(と南無南無)」。正面には弥勒菩薩さまが祀られている。
弥勒菩薩さま向かって左側の仏様。
弥勒菩薩さま向かって右側の仏様。
弥勒菩薩さまの裏には韋駄天が祀られている。中国では弥勒菩薩と韋駄天はセットとなる。ガラスで覆われているため、映り込みが少ないこの角度から撮影。
天王殿の裏側にある大雄宝殿だ。清代乾隆三十六(1771)年に建てられ、2001年に修復が行われている。
大雄宝殿内には金ピカの如来さま。その周りには羅漢が祀られています。
さてさて、、、
大雄宝殿を出てきました。奥に見える塔が天寧寺塔です。
塔のそばにある碑。中央の碑は清代乾隆三十七(1772)年に建てられた碑。その左は1977年に建てられた碑のようだ。
塔の基礎の上に仏様の螺髪(らほつ)のようなツブツブ、低層部には仏様が彫られている。
塔の正面へときました。天寧寺塔は別名:文峰塔とも言われ、五代の最後の王朝・後周広順二(952)年に建てられた塔。木の骨組みとレンガを積みあげ造られ、高さは38.65m、五層八角の塔だ。
注意事項だ。70歳以降の方は塔に登ってはならないとある…。
塔の出入り口へとやってきた。塔へ入る前に、ぐるっと時計回りで歩いてみます。
出入り口の左隣り・第2面の壁だ。たぶんだが、お釈迦のとなり阿難(あなん)と迦葉(かしょう)の脇侍が立っており、その下では刀を持った天(てん)がお釈迦様を守っている様子だろう。
こちらは第3面の壁。この面は西側を向いている。仏教では、西の方より死者のお迎えの使者が(阿弥陀三尊)やって来るという。たぶんこの場面は死者のお迎えの場面かな??ちなみに阿弥陀三尊は中国語で西方三聖という。
第4面の壁。右には鹿、左には猿。中央はお釈迦様で、鹿野苑(ろくやおん)で説法をしている場面かなぁ???
第5面の壁。出入り口の真反対となる。どんな場面を描いているか、わからないなぁ。
第6面の壁。お釈迦様が天女に挟まれている。
第7面の壁。お釈迦様が入滅された場面でしょうか?
第8面の壁。こちらの場面もちょっとわからないなぁ。
出入り口(第1面)へと戻ってきました。出入り口には「文峰聳秀 大清乾隆三十七年季春吉旦」と書かれている。
塔のなかを進みます。木材が肌を出しているのが分かる。
各階には小さな窓がある。
塔の内部で、このように踊り場が設けられている。
踊り場から塔の上部を見上げる。木の梁と柱が塔を支えているのが分かる。
段差と勾配がきつくなってきた。すぐそこが塔のてっぺんだ。
塔のてっぺんに来ました。塔の相輪(そうりん)は赤く塗られている。これは火焔宝珠(かえん・ほうじゅ)という意味かなぁ??
塔から眺める北側の景色。写真だと見にくいが、奥の駐車場に小さな塔があるぞ。どうも、天寧寺の遺構の塔のようだ。
こちらは等から眺める東側の景色。先ほど歩いてきた文峰歩行街がみえる。
こちらは塔の南側だ。古い町並みが見えるが、再開発が進んでいる。
塔の西側の風景。この方向に安陽鉄道駅がある。
塔には風化が進んでいるものの細かなレリーフが見える。
ん??イタズラ書きで兵庫県だと??そして右には阿部??これが日本人の仕業でなければ良いのだが…(けども、兵庫県の字体は、簡体字でも繁体字でもない日本語の字体だ)。けしからん!
ぷくってなっているのが塔のてっぺんを出入りする通路。では塔を下ります。
塔の外へとでてきました。
時間は夕方の5時前です、西日がまぶしい時間です。
さてさて、、、
山門をでて境内のそとへとやってきました。奥に見えるのは天寧寺の大雄宝殿。
天寧寺塔から見えた小さな塔へと向かいます。ここはスーパーの駐車場となっています。
こちらは、先ほど天寧寺の境内ので見た清代乾隆三十七年の碑の拡大版。どうやら、この辺りは昔は天寧寺の境内であったようだ。
小さな塔に到着です。おばあちゃんが塔を時計回りで歩きながらお祈りをしています。説明書きは何もなく、柵で保護されているだけ。
ん?この駐車場の外に小さな廟があるぞ!!
駐車場を引き返して、その小さな廟のほうへと行ってみます(言わば、番外編です)。
この奥に小さな廟がかすかに見えます。進みます。
おじちゃんが外で半ズボン一枚で椅子に寄りかかりスマホを見ています。「盗撮してごめんなさい!!」
見えました!南頂老爺廟です。武当山系の流れをくむ道教のお寺(道観)です。地元のひとばかりで入ってみる勇気がなく、そのまま退散…。
では、翌日は安陽郊外へと行きます。
つづく。