鉄女寺(湖北省荊州市) | 【中国旅行家】momonga-travelのブログ

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旅するモモンガさんの「旅行日記」と「気まぐれ日記」

中国に8年間住んでいたのサラリーマンのモモンガさん。
当時、休日はバックパッカーとなり中国各地への気晴らし旅行。

自称「モモンガ・トラベル China Branch」を経営ということで…

鉄女寺(Tiěnǚsì)

拝観日 2022年5月21日(土)

 

鉄女寺だが、唐代貞観年間(859~877年)に建立された仏教寺院。どうも尼寺らしい。鉄女だからといって(鉄の女と言われた)サッチャー英国元首相とは当然関係なし!

 

謂れでは、昔々、鉄工が役人より「1か月以内に鉄千斤を製鉄するように。さもなくば命はない」と難題を押し付けられた。約束の時間になっても千斤の鉄が作れず。そのとき鉄工の二人の娘が不意にも炉へ飛び込むと鉄千斤に達したが、炉よりは2体の女性の姿をした仏像がでてきて、それを祀ったという。また、別の謂れでは、鉄工の娘が父の冤罪を晴らす為、炉に飛び込んだ。炉からは2体の仏像が出てきたという謂れもある。つまりは、その2人の娘は仏の化身、または、仏のご加護を受けたということを伝えたいようだ。

 

 

では行ってみましょう!

 

 

荊州 鉄女寺 三義街 牌坊

三義街」いう牌坊の方へ進みます。もう少しで鉄女寺へ到着。

 

荊州 鉄女寺 三義街

三義街(Sānyìjiē)の通り

 

荊州 鉄女寺 三義街 鉄女巷

鉄女巷(Tiěnǚxiàng)」という通りの看板が見えた。右へと曲がります。

 

鉄女寺 山門

赤塗の塀が見えました。鉄女寺に到着です。

 

鉄女寺 山門

上には1960年江陵県人民政府が重点文物保護に指定したというプレート。江陵県は1994年に統廃合され荊沙市となり、そして1996年に荊州市へと名前を変えた。下は2008年湖北省が文物保護に指定したというプレートだ。

 

鉄女寺 山門

鉄女寺の山門。門にいたおばんちゃんが「拝観料はいらないよ」と。

 

鉄女寺 蓮

山門のそばに咲く白い蓮の花

 

鉄女寺 鉄女像 仏像

山門入り右側にある「鉄女殿(Tiěnǚdiàn)

お堂には2体の鉄女の仏像が安置されている。文革寺、紅衛兵が鉄女の仏像を寺より運び出そうとしたが重たすぎて失敗。寺の住職はその晩、穴を掘りその像を土に埋めた。翌日、紅衛兵が来ると住職は「昨晩紅衛兵が運び去った」と噓をついた。数十年後、掘り出し改めて祀ったという。

 

鉄女寺 韋駄殿

山門正面にある「韋駄殿(Wéituódiàn)

 

鉄女寺 韋駄殿 弥勒菩薩

韋駄殿というので、こちらは弥勒菩薩でしょうか?

 

鉄女寺 韋駄殿 鐘

韋駄殿内の古そうな鐘

 

鉄女寺 韋駄殿 韋駄天

韋駄殿内の韋駄天(いだてん)。通常、韋駄天と弥勒菩薩は背中を合わせて隣同士となっている。

 

鉄女寺 韋駄殿 大雄宝殿

韋駄殿の裏側の「大雄宝殿(Dàxióngbǎodiàn)」。

 

鉄女寺 線香

大雄宝殿前ですが、先ほど山門でおばちゃんより頂いた線香を上げます。

 

鉄女寺 大雄宝殿 仏像

大雄宝殿に納められている仏像。

 

鉄女寺 大雄宝殿

大雄宝殿のなか。

 

鉄女寺 弥陀宝殿

こちらは大雄宝殿の右側にあるお堂の「弥陀宝殿(Mítuóbǎodiàn)」。

 

鉄女寺 弥陀宝殿

中央には白色の仏様が安置されている。手に物を持ち、頭にカールがあるから薬師大仏さんかな??

 

鉄女寺 弥陀宝殿 遊具

弥陀宝殿の隣には遊具が。尼さんが運動するのかな??

 

鉄女寺 弥陀宝殿 食堂

弥陀宝殿の対面。尼さんの食堂でしょうか?

 

鉄女寺 蔵経楼 念仏

大雄宝殿の裏手の「蔵経楼(Zàngjīngdiàn)」。

ここで尼さんが「阿弥仏仏、阿弥仏仏、南弥仏仏、南弥仏仏…」と繰り返しお経を唱えていた。

 

鉄女寺 往生堂

往生堂(Wǎngshēngtáng)

私はなんとなくですが、足が進まずこちらへは入りませんでした。

 

鉄女寺 境内

境内にはたくさんの植物が育てられています。こぢんまりしたお寺という感じです。

 

鉄女寺 境内 ロウバイ 蝋梅

こちらには何百年という歴史があるロウバイの木だという。

 

鉄女寺 境内 鐘 木魚

境内にある鐘。鐘の後ろには木魚が吊るされている。

 

 

鉄女寺ですが、観光地というよりは信仰の対象という感じ。そのような理由からか、境内の説明書きがとても少なかったです。

 

 

では次に玄妙観へと行きます。

 

つづく。