突然のステージⅣと抗がん剤との葛藤 | 胃がん末期の闘病記

胃がん末期の闘病記

2022年4月末に胃癌が発覚。「早期に癌を切除すれば大丈夫ですよ」と先生から言われ安堵していたのも束の間、肝臓転移が判り手術不可能で抗癌剤治療しか方法がないと一転。抗癌剤以外の可能性を求める。2023年3月「胃癌が確認出来なくなっています」と言われる迄に。

突然のステージⅣ

2022年4月28日

 

主人と娘は、SK病院の主治医から「癌の摘出は私に任せて下さい。」と言われていたので安堵していましたが、様々な検査の結果が出揃ってみれば、リンパ節に多発転移から肝臓に転移していました。

ステージⅣ、手術も放射線も出来ないため、唯一残された方法は抗癌剤しかありませんでした。

しかも「何もしなければ余命3ヶ月の命」と言われてしまいました。

主人は1回目の「心の準備をしておいて下さい。」と言われたそうです。

娘も大変ショックだったと思います。

また「当院で抗癌剤をするか退院してセカンドオピニオンを選ぶか決めて下さい。又、そのまま続けて入院する場合、抗癌剤投与を5月10日~5月17日迄に始めるかを考えるようにお願いします。」とも言われてしまいました。

私は咄嗟に「抗癌剤治療より他の対処法は無いか調べたいので少し待って下さい。」と言って、主治医に時間をもらう事にしました。

その後、主人と娘は主治医と何度か話したそうです。

 

 



結局、SK病院は車で10分位で行ける事と、主人と娘が信頼出来ると言っていた事を加味して、私は不承不承、この病院にて抗がん剤治療をお願いする事に同意しました。

抗がん剤との葛藤

抗癌剤を始めることは決まりましたが、その前に何か他の対処法が無いものかと気掛かりでなりませんでした。

その様子を見ていた主人は、インターネットで調べた記事をコピーして届けてくれたり、癌関連の本を沢山買って来てくれましたので、時間が許す限り一生懸命に病室のベッドの上で目を通しました。

便の色と血液検査では安心は禁物

そもそも、2022年4月15日、調子が悪く階段を上がる事がキツく息が続かない状態なので、掛かり付けのNC医院に行った事が胃癌発見の始まりでした。

NC医院にて血液検査をして1週間後の結果で原因が分かると待機していましたが、私の状態が日増しに悪くなるのを見ていた主人の提案で、急遽MG医院を受診(4月19日)しました。

主人の掛かり付けのMG医院では貧血と言われ、血液検査の結果、どこからか出血している可能性があると言われ、大腸検査のために紹介状を頂きました。

その後のSK病院では、まさかの『胃癌』が見つかり、主人と娘は消化器外科の先生から「癌の摘出は私に任せて下さい。」と言われて安堵したそうです。

ステージⅣの告知を受ける少々前の出来事です。

2人からその事を聞いた時は、癌の摘出と言っても癌が出来ている部分を取り除くのか胃を全摘するのか、余後がとても変わって来ると何となく思いました。

一般的な胃癌と言えば、胃が痛くなったり、胃の内部から出血があれば時間の経過と共に黒い便が出たりするのではないかと思いますし、その様な症状が出ていれば、私は見逃す筈が無いのです。

私は、住宅関係の仕事に長年携わっていた経験があります。

携わっている側からしますと、オール電化のキッチンや排便後自動洗浄出来るトイレなど様々な種類があり、お客様のライフスタイルの多様化もあって、住宅設備の提案は腕の見せ所となります。

私の現在の住まいは、地震や停電などに対応するためオール電化ではなく、キッチンはガスコンロを使い、トイレは非常事態に備えてタンクのあるモノを使っています。

また、手動でレバーを回さないと流れませんし、お掃除機能も付いていませんから、日頃トイレに入った時に、便の確認は自然と出来る様になっていました。

身体の調子が悪くなったのは4月15日以前からなので、多少ですが何らかの症状は出ていたのかもしれません。

ですが、便の色に関しては、今改めて振り返ってみても、血液が混じっていたり黒い便が出ていた様子は見受けられませんでした。

また、胃癌の腫瘍マーカーは最初の検査から基準値以下でした。

私の様に便の異変も無く、検査は基準値を超えていなくても、ステージⅣで余命3ヶ月の宣告を受けるパターンがあるのだと実感しました。

血液検査が正常であるから、便に異常がないからと言って、何でも無いというのは間違いであると、私の実体験が示しています。

定期的に健康診断なり人間ドックを受ける方が宜しいのではないかと思います。