ジブリ作品の解説者で有名な岡田斗司夫さん
岡田さんの解説ではなく、高畑監督のコメントですが、火垂るの墓の解説をみて、名作は上べではなく深掘って理解していくほど、普遍的で永遠のテーマが隠されていると感動したのを覚えています
簡単に内容を説明すると、
火垂るの墓の本当に伝えたかったメッセージは、
戦争の悲惨さではなく、決して切り開くことのできない戦争下で、死ななければならない現代の心優しい若者の姿だと
火垂るの墓が放映された時代は、デジタル機器が著しく発達したことで、
煩わしい社会生活から離れ、ある程度自分の世界に籠ることも可能になった
そのような時代であればこそ、清太の心情がわかりやすいのではないか、
兄妹だけで小さな家族を作ろうとしている清太に、社会的繋がりを煩わしく感じる現代の若者との類似的な繋がりを見出しているということ
しかし戦時中では社会的な繋がりを排して、兄妹だけで生きることは叶わなかった。そこに悲劇があると言える。
しかし火垂るの墓では、冒頭に、
食べるものがなく、貧しい状況下で、
瀕死状態の清太に対して、なんの見返りもなく握り飯を置くシーンはあります。
そのシーンを最初に見せることによって、戦争が貧しさがその人を孤独に、悲惨にさせたわけではない、自ら悲劇に向かっていったとも表しているそう
長くなりましたが、この他にも岡田先生の名作の解釈動画がたくさんあり、名作と言われる作品には面白さのさらに奥に、いつの時代にも響く普遍的なメッセージがあるのだと、だからこそ名作というものはなるべく観て、自分の価値観というものを育てて行きたいと思いました
そんな岡田先生に集まる、様々な悩み相談に対して、忖度なしで答えていくこの本📕
もともとサイコパスな人や考えが好きなこともあり、
火垂るの墓で感銘を受けてすぐにこの本を見つけて購入しました
物事をシンプルにとらえ、そもそもの悩むの原点を見つけて答えてくれる岡田さんには清々しいものがあります
また自分の考えや悩みが如何にしょうもなく、
悩んだってもうどうしようもないという気持ちにさせてくれます
そもそもなんで悩み相談って人にするんだろう
答えがでたところで、本当にその通り自分は実行できるのかな
毎日些細なことで悩みがちの私ですが、この本に出会って、どうしようもないことに悩んでいる自分を客観的に見るいい機会になりました
小さいことで悩みがちな人こそ読んでほしい一冊です