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致死率50%!? あなたのペットは熱中症だいじょうぶですか?

7/29(月) 20:24配信

 

きょうは本当に暑かったですね。大阪では初の猛暑日になりました。まだ体が慣れていない今週は、特に熱中症に注意が必要です。私たちも気をつけなくてはいけませんが、こちらにも注意が必要です。それは「ペットの熱中症」。

 

 

 日本気象協会が出したデータによると、例えば身長150センチの人が32.3度を感じていれば地面の温度は36度以上になっています。しかもアスファルトなら60度を超える場合もあって、ワンちゃんとかが散歩に出かけると肉球をやけどすることもあるそうです。さらにペットは熱中症の治療が遅れると死ぬこともあって、致死率が50%という研究もあります。人間だったら汗をかいて熱を放出することもできるんですが、ワンちゃんとかはあまり汗をかきませんので、熱がこもってしまうことがあるようです。症状が出てから90分以内には治療しないと重篤になります。猫もまれに熱中症になるんですが、圧倒的に犬が多いんです。猫は自分で体をなめて体温を調節したり、比較的涼しいところを見つけて自由に移動するんですね。

 

 

 ではペットの熱中症ってどんな症状が出るんでしょうか?まず、初期症状としては「ハアハアと息が荒くなってくる」、「よだれが止まらない」、「歯肉や舌や結膜が充血する」。それが重くなってきますと、「ぼんやりとしている」、嘔吐や下痢、けいれんの発作などをおこします。特に注意してほしいのが、お年寄りのワンちゃん、太っているワンちゃん。あと短頭種、いわゆる鼻が短いフレンチブルドッグ、パグ、ペルシャ猫、北部地方原産のシベリアンハスキーなどが熱中症に対してより注意が必要です。

 

 

 では実際にペットが熱中症になったらどう対処したらいいんでしょうか?応急処置としては「常温の水をかける」「水で濡らしたタオルでつつむ」「涼しい場所で風を送る」といったところです。冷やす場所はほとんど人間と同じで、首のあたり、脇の下、そけい部、足のつけ根ですね。それから日頃からの予防として、室温を26度以下にしてください。風通しもよくしておいてください。ペットが自由に居場所を選択できるようにしておくことも大事です。熱中症の点から言うとゲージに入れておくのはよくないですね。また、散歩のときはアスファルトを手で触って温度の確認をしていただきたいですね。

 

致死率50%!? あなたのペットは熱中症だいじょうぶですか?

いくら「映えて」も見た目がすっきりしても、人間の尺度でみてはいけません

 

 そして、みなさんが行っているかもしれないペットの熱中症対策で間違っているかも・・・というのがこちら、「サマーカット」です。見た目も暑そうなので、夏にペットの毛をカットする人がけっこういるんですね。しかも最近は、サマーカットのバリエーションが増えていて、デザイン性のあるかわいいカットをした姿をたくさんの飼い主が「映える」とばかりにSNSに投稿しています。それが実はあまりよくないことがわかってきました。日本動物愛護協会によると、犬や猫の毛は夏でも役割があるからはえているんです。直射日光、寄生虫、エアコンの冷えすぎから皮膚を守るものなので、刈りすぎてしまうと逆によくありません。個体に合わせたカットをぜひしていただきたいということです。

 

 

 暑い日は「お散歩やめよか・・・」ということで、家でワンちゃんとゆっくり過ごすのもいいかもしれませんね。

 

~転載以上~

 

 

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