スケート歴30年!! | 高橋大輔選手と共に momokikuのブログ

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フィギュアスケートの高橋大輔さんを無条件に応援しております。

 

2月14日は大輔さんがスケートを始めて30年の節目だったのですね。そういえばTwitter(X)ではおさかなさん達が振り返りポストされるのが恒例だったんですけど今年は滑走屋の映像探すのに夢中で、ご本人がおっしゃるまで忘れてた方もいたんじゃないかしら?

 

はい、それって私の事です💦

 

20年のバレンタインデーは忘れもしないソチ五輪の真っ最中でした。あれから10年経って、こんなにも華々しく誇らしい思いで30年目を迎えることができたというのに、あくまでそれは通過点に過ぎず、むしろこれからの方が楽しみで仕方ないってまさにファン冥利に尽きますし、これ以上の喜びはありません。

 

私もなるべく頑張って、40歳、50歳、60歳になっても輝き続ける大輔さんを応援できるように心身鍛えておかなくっちゃ。

 

ソチ五輪を思い起こせばついつい感傷的になってしまいますが、あれこれ含めてすべての経験を表現の世界で昇華されてきたからこその今日です。

今大輔さんが幸せであることが、私にとっても何よりの幸せです。

 

ずっと応援させてもらい、私が描いたあらゆる夢をほとんどすべて実現してくださり、昨年のワールドで見届けた気分になって以来、すっかりのんびり応援モードになっておりましたが、滑走屋はそんな楽隠居状態の私に火をつけてくれました。

 

発火したからにはもうあとは推すだけです。彼が生んだ新たなショーの素晴らしさを多少なりとも語ることで、もしかしたら再演の時が早まるかもしれません。っても多分水面下では動き始めてるんでしょうけどね。

 

滑走屋関西支部ではすでに次に向けてリハーサルが始まってるようですよ。ね?友野さん!

 

 

さて初演の地に選ばれた福岡オーヴィジョンアイスアリーナはご存じの通り閉鎖の危機だったリンクです。

地元の皆さんや大輔さんをはじめスケーターたちが存続を訴え、日本全国から寄付が集まったことによりその公共性が認められ、

行政からも助成金が出て昨年4月リニューアルオープンできました。

 

ここで開催されるアイスショーを成功させることは存続し続けるためには絶対で、その点でもプロデューサー大輔氏にはかなりのプレッシャーだったことでしょう。

 

新しく蘇ったリンクの様子はリビング福岡さんの記事で紹介されています。とてもきれいですね。

 

 

ただリンク周りにフェンスが設えられていて柵が視界を遮るのであまりショー向きとは言えない作りです。私の席はAの1列目だったので、手前のほうは死角となって見られませんでした。

まあそれは概要にも書いてありましたし、なにせチケット代が破格に安かったので全く不満はありませんでしたが、ここで既存のタイプのショーを見るには辛いものがあったでしょう。

 

スケーターがコールされ、各自の持ちプロを滑るだけだったらそのたびに柵が視界に入ってきて現実に引き戻されてしまったでしょうし、なにより演技が見切れるんですから話しになりません。

 

スタンド席はかなり狭くてスタオベなんぞしたら危なくって仕方ありません。

ベンチも冷たくて固いタイプで長時間座るには適しません。トイレも数多くあるわけじゃない。

 

つまり構成を75分ノンストップにしたのは大正解だったわけです。

 

もっともそんな理屈、いざショーが始まったら吹っ飛びましたけどね。

 

明滅する光と、ビートの利いたダークな曲があっという間に観客を異世界に誘い、疾駆する全身黒づくめの集団に否応なく目が吸い寄せられます。

次々変わるフォーメーションと目まぐるしい展開にスケーターのシルエットを追うのが精いっぱいで、誰の演技がどうとか考える暇すらありません。しかしスポットライト無しでも大輔さんの動きは際立ってましたけどね。

 

「立ってるだけでカッコいい」って樋口豊先生に評されてから十数年、その風格は凄みを増し、立ってるだけでも畏れ多いオーラを漂わせてましたね。つまりオープニングからエンディングまで私の脳内は「大ちゃんカッコいいー!!」の連打で埋め尽くされて、そりゃ目の前の柵なんか目に入るわけありませんわ。

その登場はまるで流れ星みたい。一瞬光って強烈な印象を残しすぐに闇の中に消えてしまうのですけど・・・

 

アンサンブルスケーターの皆さんも徹頭徹尾、高橋大輔の表現手法が叩き込まれたようで、頭から肩、腰あらゆる動きに”らしさ”がにじみ出てましてね。分身の術っていうのか、男女問わずザ・高橋大輔が分裂したみたい。私ですら時々大ちゃんと見間違うくらいのダンスの腕前でした。

 

全にして個。個にして全

 

初日はまだバラつきがあったみたいですが、12日ラストデーの三公演はスケーターの一体感はものすごかったです。あの張り詰めたヒリヒリするような緊迫感は試合のそれにも匹敵するもので、皆さん超集中状態に入ってるように見えました。

そんな光景を目の当たりにしたのは初めてといってもいいかも。

全員が優れた資質を持つアスリートだからこそ実現できた究極のアイスショー。はっきり言ってかなりヤバかったです。

 

17分に及ぶオープニングが終わるころにはちょっと怖くすらなってきてたんですよ。柵という結界に守られてなかったら、このまま大輔さんのインナーワールドに取り込まれて出られなくなるんじゃないかと。まるで見てはいけない万華鏡を覗いているような。

 

いやそれこそ望むところなんですが、なんかこう息できないんですよ、試合じゃないのに過緊張状態に陥ってるというか。たぶん防衛本能ってやつなんですね。会場は寒いと聞いてましたが、相当体に力が入ってたんでしょうね、公演が終わるころには汗かいちゃってましたよ。

 

エンディングを見終わって出たのはいつものフォー!!ではなく、大きなため息。

「凄いものを目撃してしまった」という衝撃と「良かった助かった」という意味での安堵の吐息でした。

 

同じくA席でご覧になったD友さんによると例え柵があったとしても俯瞰で鑑賞した方が振り付けの意図や会場演出が把握できてお勧めだそうです。下の席はスケーターを間近に見られて迫力を味わえるのですが、スピード感やフォーメーションの変化を楽しむなら断然上のほうがいいと。

 

私も同じ感想です。とりわけリンクに刻み込まれる軌跡は上から見降ろさないとわからないですしね。

 

 

 

それについてはもうちょっと詳しく触れておきたいので次回に回します。

たぶんダラダラ長くなりそうですがお付き合いくださいませ。