空前のアイスショー!我ら「滑走屋」 | 高橋大輔選手と共に momokikuのブログ

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フィギュアスケートの高橋大輔さんを無条件に応援しております。

年初のご挨拶以来、能登半島地震の衝撃もあってすっかり筆不精になり、ブログの方はだいぶご無沙汰しておりました。

 

ですがその分仕事を頑張って軍資金を貯めて無事遠征、大輔さんが全面プロデュースする初のアイスショーを現地で目撃するできました。

私にとっては初九州、初福岡、どうせ行くなら!

と、色々プラべやら観光やらを含む欲張った計画を立てたものですから体力的にはかなりハードなスケジュールになってしまい、我ながらこんな無茶して大丈夫?と心配になるくらいでしたけど、

遊び、しかも大輔さん絡みとなれば異常なくらいパワフルになれるんだから呆れます。

デスクワークですっかり衰えた体のどこにこんな力が残ってたのか不思議なくらい疲れ知らずに堪能させてもらいました。

 

そんなわけで一日余計に九州に滞在し、本日帰宅したところです。現実世界に戻るのはなかなか大変ですけど当面は余韻に包まれたまま夢見心地でいられることでしょう。

 

まずは高橋大輔さんはじめ全身全霊で滑走屋を作り上げてくださったすべての方へ心より感謝申し上げます。

 

幸せな美しい思い出がまたひとつ我が人生に刻まれました。

 

私が昔から夢見ていた「ザ高橋大輔アイスショー」のイメージを良い意味で完全に裏切り、出演したスケーターたちが一体となって新しいフィギュアスケートの可能性を拓いてくれました。

2014年の引退時でしたかね?プロとなった大輔さんが超メインで出ずっぱりとか、過去のプログラムを異なる選手が演じるとかそんなショーがあったらなあと夢想し、このブログにも書いたことがあります。

今ではそんなコンセプトのアイスショーもありますけど、当時はまだ皆無でしたから。

 

あの頃はそんな想像でもしなくては不在の寂しさや不安を紛らわすことができなかったんですけど、あれから10年も経ってこんなスタイリッシュな無茶苦茶カッコいいアイスショーを造る大輔さんを見られるなんて、そりゃ宝くじ当選以上にまさかのまさかで到底考えもつきませんでしたよ。

 

いや”見た”ってだけでなく、これは”体験した”というべきですね。開始数分でその世界観に呑み込まれ息するのも忘れて圧倒されるばかりの75分はなんだかアトラクションに乗ったようなもので、特に初回はただもう唖然としてしまって、せっかく購入したばかりのクッションを席に置き忘れるというボケをやらかしました。

 

幸い3公演続けてみる予定だったので、次回の入場で受け取ることができましたが、受付スタッフの方に「お手間かけてすみません」と謝罪したら「いえいえ、今回はそういう方が多いんですよー」と笑ってらっしゃいました。

皆さん私と同じくにわかには現実に戻ってこられないってことですね。

 

私が鑑賞したのは12日だったんで、周りのD友さんからはすでにほとんどのグッズは売り切れたと聞いておりました。でもこのクッションは残りわずかとなったのを西田社長自ら滑走屋コーナーで宣伝されてたので、慌てて手を挙げてなんとか買えたんですよー。その後会場販売分は終了しましたの紙が貼られてたのでほんとぎりぎりセーフでした。

 

なのにそんな大事なものを直後に忘れるとは何たる失態!もちろん2回目からはちゃんとバッグに入れたままにしておきました。毎回同じことになりそうで、結局買ったはいいけどこのクッションの出番は永久になさそうですわ。

 

そろそろ私もファン歴20年なんですが、いまだに高橋大輔ってものをよくわかっておらんなあと反省しきりです。ショーの後は放心状態になるっていい加減学習せねば。

 

言い訳すれば今回はフルで撮影可ってことで、多くの方がネットに演技映像を上げてくださった分、逆に用心して事前情報をセーブしてたんですよ。どうやらストーリー仕立てではなさそうだし、だったら予備知識なしでファーストインパクトを味わいたいじゃないですか。

大好評だったのはわかったのでほっと胸をなでおろしておりましたし、今回は割と気楽な気分で現地入りしてしまったのが大間違いで、少しは覚悟しておくべきでした。油断してたのをガツンとやられ、ただ凄かったカッコよかったとシートで隣り合わせた方と話してたらすっかり失念してしまいました。まあ無事手元に戻ったのでいいんですけど。

 

あ、私の粗忽っぷりをアピールしてる場合じゃありませんね。本題です。

 

と言ってもプロの記者の皆さんが言葉を失うくらいなので、私の語彙ではこんなことしか書けませんけど、

「格好いい」って形容はこういう時のためにあるんじゃないかと心底思いましたね。

 

高橋大輔という存在のすべてがカッコいい!フィギュアスケートだけじゃなくて、リスクを厭わない生き方が素晴らしい。

 

彼が築いてきた「初」の山は失敗を恐れる心では決してできないことばかりでした。批判批評は承知の上で新境地に取り組み、予定調和に迎合せず、先頭に立ってフィギュア界を走り抜けてきた人です。

 

その彼が自ら名付けた「滑走屋」が既存のショーの常識に囚われず、固定概念をぶっ壊す斬新さで私たちの度肝を抜くであろうことは容易に予想できましたが、最初学生や引退スケーターを起用するとおっしゃったときは、若さが売りのスポーティで明るく元気な世界が展開されるとばかり思い込んでたのですよ。

 

だから初日、中日すでにご覧になってたD友さんに若いっていいよねー。「これが青春だ!」って感じよねーって呑気に話しかけたんですが、道理で反応が微妙だったわけです。

 

大輔さんがこのショーのためにスカウトした面々は彼が思い描く世界を飾るだけの「コマ」では決してありませんでした。

 

彼が選んだのは黒い衣装で全身を覆わせ、表情をマスクで隠し、スポットライトを当てず、シルエットがかろうじて分かる暗闇の中で、己のスケート技術だけを武器に「魅せられる」者たち。

 

高橋大輔の美学が隅々まで巡らされたその舞台はスケーターにとってとてつもなく恐ろしかったんじゃないかな?

ストイックにスケートに向き合ってきた者たちだけが入ることを許される、職人気質極めた先鋭的なエンタメ集団、それが滑走屋

 

スケートってこんなにかっこいいんだよ。君もやってごらんよって

 

大ちゃんならニコニコして言いそうだけど、そのプレッシャーはスタァが演技後の挨拶でちらっと吐露してましたね。

合宿始めて二日くらいはいつ逃げ出そうかと考えてたんですって。

 

実際体調を崩し欠場を余儀なくされた人が4人もいましたし、多数が練習する際の健康管理は今後の課題としなくてはなりませんが、何にも引き換えられない大切なことは今回参加したすべてのスケーターが一番わかってるはず。

 

私の席はAでしたから眼前には視界を遮る柵があり、正直がっかりはしたんですが、オープニングが始まったとたんに全く気にならなくなりました。

 

 

それはなぜか?

 

ちょっと簡単には言い表せられませんので、次回の記事で滑走屋の特徴を挙げつつ解説を試みるとしますね。

 

とにかく今の希望は早い時期での再演です。大輔さんもおっしゃってたけど、今回出られなかったスケーターを含めた完全版を見てみたいし、何より滑走屋ロスが重症なので。。。

演技動画を見た娘にも大好評でしたから多くの若い人にも見てもらえたらなあと思ってます。