コロラドでの四大陸選手権2023が終了してから数日経ちましたが、いまだ動揺が完全には治まっておりません。
当事者でなくたって極端な危険を感じれば心のダメージは残ります。
これは理屈ではないのです。
スカイツリーの3倍の高さの標高で危険を伴う激しいスポーツをしたら場合によっては命に関わるわけですからね。
正直生きた心地がしなかったのは決して大袈裟じゃありません。
重大事故が発生してから今後は防止に努めるなどと言っても遅いので、気が気ではありませんでしたが、お二人とも怪我無く、一見身体的なダメージはなさそうに見えましたので、とにかく無事に滑り終えたことに安堵しています。
今回はそれだけで十分です。お疲れさまでした。
スケートファンにとってもひとつひとつの試合が貴重ですし、もっと条件の良いところで開催できなかったものかと残念に感じている方が大勢いるのはISUの公式Twitterに寄せられた激しい抗議からもわかります。
ISUの中の人がこんなに頓珍漢な受け答えをするとは意外でした。選手の健康を預かる責任感があまり感じられませんでしたね。
今後は寄せられた意見を正面から受け止めて改善を図れる組織に変わってほしいです。
ただ、高地の生活に慣れていると、標高が人に与える悪影響を軽視する傾向はあるかもしれません。私も自分を省みて反省しました。受けるダメージのあるなしは遺伝にもよるのだとあとから教えていただきましたが、確かに身内がみんな平気だと、怖いもの知らずになりますよね。
私なんてずっと大ちゃんがアラスカ山の天然湖で滑ってくれるのを夢見てたくらいですからね。人の事はあまり批判できません。
しかし標高ゼロメートルで暮らす人がいきなり1800mで激しい運動をすればどうなるのかは、さすがに想像ついたはず。その危険性をアスリートやコーチ自身が理解してないとは思えないし、逆に何の考えも無しだとしたら非常に困ります。
かなだいもある程度リスクは承知の上で、精一杯やったというわけなのでしょう。
練習では上手くいき体調も良かったそうですので、メンタル面に言及するのも無理はないんですけど、空気の薄い中で怪我無く滑り終えたことは自信にされてもいいんじゃないかと思います。
まあ私なんかが考える事はとっくに理解してらっしゃるでしょうし、それでもほんとならもうちょっと出来たはず!と悔しいのはご本人たちが一番感じてる事なので、あとはワールドに向かって着々と準備されていくことでしょう。
転倒を除けばすごく上達されているのはちゃんと点数にも反映されていますよね。大会に出ると直接いろんな方からお話も聞けるでしょうし、なんといってもチームに一体感が生まれますよね。
どんな結果でも出ただけの価値はあるし、大ちゃんはこれらの経験を忘れず後者に伝える立場、つまり指導にも興味があるようですもの、これはこれでまた一つの糧にされていくと思います。
一つの試合や結果で一喜一憂する段階はもうとっくに過ぎて、人生という大きな括りの中で目の前の課題をクリアすることに全力を傾けている。やりたいことが沢山ありすぎて「夢を見つけるのが夢」とかつておっしゃっていた姿はもうありません。
そしてまたその経験を惜しみなくファンと共有してくださってる事にも感謝です。
麗しく超カッコいいバンケットでのファッションや、施設周辺を散策するかなだいの姿をシェアしてくださったおかげで、
体調に関する余計な悪い想像を膨らませずに済みました。
そして何より今大会への感謝をちゃんと述べていらっしゃる事に感動しました。結果良かった時だけじゃなく上手くいかない時も周囲への心配りをするって簡単そうで中々出来ない事ですよ。こういう時にファンで良かったなあとつくづく思います。
だからこそ良い時も悪い時も共に味わうことで自分の人生も豊かにさせてもらってると常々感じてます。彼の生きざまに教えていただいたよい影響は計り知れません。
谷があるから山がある。
PUMAさんもさっそくまた新しい写真をアップしてくださってますね。
いつも思うのですが写真集まだですか?