若者は条理にそむくと、長い苦痛に陥る。老人は条理にそむいてはならない。命が短いのだから…。 | 生命とは焔ーひーのたまゆらに揺れる糸仄かに霞む閨ーねやーの通い路

生命とは焔ーひーのたまゆらに揺れる糸仄かに霞む閨ーねやーの通い路

和歌や詩の創作、小説の構想、性格学や進化ゲーム理論などの研究を掲載。

ドイツの文豪、ゲーテの格言である。

イギリスで歴史的な保守与党の敗北があり、政権交代が避けられないという。

皇室のある日本や王室のある英国などに於いて本来常に優勢であるはずの保守与党が敗北する原因は大きく二つあげられる。一つは、保守与党や官吏の腐敗、もう一つが皇室や王室の腐敗である。

日本では前者は時として起こるが、後者は基本的に起こらない。過去の歴史で経験し、その度に血が流れ、戦乱が繰り広げられた苦い経験を遺伝子に組み込んでいるのが日本人だからだ。皇室も腐敗を怖れ、国民も革命を怖れている。その代わり、安泰の保守与党や官吏に腐敗が生じやすい。

四方を海に守られた島国では人の流出入が少なく、権威の固定化が進みやすい。

そして、歪みに耐えきれなくなった地盤が地震を引き起こすかのようにリベラルが時として凱歌を上げて、やがて倒した政権のように滅びゆく保守与党へと変化していく…。

一方、今回の英国の保守与党の敗北の原因は残念だが後者の王室の腐敗であろう。

自由平等が全人類に謳われている中で敢えて高い地位に立つ人間にとってノブレスオブリュージュを破ることは時として命取りとなる。

チャールズ国王の、故ダイアナ妃を裏切ってのカミラ王妃との36年間の不倫の末の再婚が誇りある英国民の頂点に立つ者として受け入れられなかった。

残念だがそう断じざるを得ない。

ウィリアム皇太子に王位を禅譲する事だけが王室を守る唯一の方法だろう。

でなければ、過去の日本のように血が流れよう…。