先日母方の祖父宅のネコが大変なことになってたんですが
(その時の話は→コチラ )
今日、『メロンがあるからおいでー』というメールが来たので
実家に行ってきたんですが、
待ってましたとばかりにやっぱりあのお騒がせネコの話。
結局ネコは日曜の明け方に自力で降りてきたんですが
土曜日、祖父の家に行った母はそれはそれは大変な思いをしたようで。
てっきり最初から一緒に行ってたんだと思っていた父も
祖父と母の手に負えなかったため、どうやら呼び出されて後から行ったらしく。
『お母さんとおじいちゃんじゃどうしようもないから
お父さんに来てって電話したんだよー
そしたらお父さん、ちゃんと身支度して、こう、身体に命綱つけてさ、
靴もなんか普通の靴じゃなくて、なんかそういう、
専門みたいなのはいてさ』
我が父ながら一体何者なんだorz
一般サラリーマンのご家庭に命綱の装備なんかあるわけねーぞ普通。
話が長かったんで適当にはしょりますが
あたしが思っていた以上にとんでもないところにネコはいまして。
なんでも崖の端の、もう根っこが半分見えてるような木の先にいたんだとか。
母は高所恐怖症なので近寄れず、祖父は片目を怪我で失明しているので目が悪く
なのに祖父が果敢にもその木に登ろうとした(むしろ少し登ったらしい)ので、
母は慌てて父を呼ぶから待っててくれ、と祖父に懇願したんだそうです。
祖母を亡くしてからすぐやってきたそのネコは、祖父にとっては唯一の家族で
もう、自分の子供みたいなものなんでしょうね。
で、父の到着後再び山に向かった3人。
出る間際に父は母にネコカンを持っていくように言ったのを、
母は『あんな所にいるのにどうやって食べさせるの』と思ったそうですが
父はエサが乗るように板を加工してネコの側まで掲げたんだとか。
『さすがに頭がいいよね父さんは(ノ´∀`)』
………いや、そのくらいはあたしも考えるよお母さんorz
ネコも興奮状態で最初食べようとしなかったそうですが
祖父の必死の呼びかけで、なんとかその気になったのか缶詰半分は食べ
(半分は落ちてしまったようですが)
のんきに顔まで洗ってたそうです(苦笑)
しかしさすがの父もその木に登るのには相当な準備と覚悟がいると思ったらしく
『てかそんな木に登るなよ!危ない!Σ(゚Д゚)』
『ホントにね、でもお父さんかくなる上はネコ入れるリュック背負って
俺があそこまで登るって言うんだもん~( ノノ)』←高所恐怖症の人には耐え難い状況
その日はネコの居る枝と、崖のもっと内側にある木の間に板を渡して固定して
雷雨と強風に枝ごと煽られてるネコを見ながら涙ぐむ祖父をなだめて山を下りてきたんだそうです。
で。
また明日にしよう、と山を下り、祖父が補聴器を街に修理に出していたとかで、
父と母で取りに行って戻ってくると祖父の姿がない。
慌てて父がまたネコの居るところまで行くとやっぱり祖父がそこにいて
結局また一生懸命なだめて一緒に山を下りてきたんだそうです。
そんな状態で『また明日来るから』と泥だらけで帰ってきた父と母が
最初に翌日の援護を頼んだのは、母の弟、つまり叔父だったんだとか。
『だってあんた練習だって言ってたし……』
しかし叔父は予定があるから無理だと断ったそうで。
祖父のあんな姿を見ていた父にとってはそれがものすごく悔しかったそうで、
それが怒りになり、母に当たるといういつものパターンに……(おいおい!(`Д´)ノ)
で、
『あいつはどうだ?予定があるって言ってたって?!いいからとにかくレインに連絡しろ!』
となったらしい。
電話口の母の声が異様に沈んでたのはそのせいだったのか、
と思わず顔をしかめる(-゙-)
『じーちゃんに優しいのはいいんだけどさー、
もうちょっとお母さんにも優しく出来ないのかねあの人は(-゙-)』
で、母もあたしに予定があるのを知ってるからどうしたもんかと思いつつも
でも父が怒って手が付けられないので電話してきたらしい。
しかし、あたしもまぁなんとなく、
どうせあたしが行ったところで何の役にも立たないだろうなと思いつつも、じいちゃんのことも心配だし
あたしが行くんで気が休まるんなら、と予定をキャンセルして行くことをすんなり承諾したもんで、
父はすっかり機嫌を良くして(単純)その日は就寝したんだそうです。
母は心配で眠れなかったようですが。
(ネコがと言うより祖父のことが)
『あんたはネコのこと詳しいし、タコー君がいれば
もうちょっと木材運んで足場作ったりも出来るからって、お父さん言ってたよ。
それにあんたがすぐ『予定有るけどいいよ、行くよ』って言ったもんだから
あいつはやっぱり違うなって、何だか一人で言ってたわ』
『いやまぁ……、単純にネコもだけどおじいちゃんが心配だったし………
でも大体あたしが居たところで何の役にも立たなかったと思うんだけど?
別にネコのこと詳しいって言ったってちょっと本読んだだけだし(・・ゞ』
『いいのよもう、ただあんたがきてくれればそれでなんかいいのよ(ノ´∀`)』
なんですかそれは。あたしゃ守護神かなんかですかorz
いつの間に両親の安心要素になってたんだ、あたしは。いいけど。
『どうでもいいけどそれでお母さん足が筋肉痛なのよー』
いや~、いつも通りの大根足出されても何ともコメントできませんよ
『もー山5往復くらいしたから最後は足元がおぼつかなくてさー
まんまと最後はこう、木の枝掴んだままずべーって滑りこけた(ノ´∀`)』
………おいおい、それは普通に危ないよ(汗)
まぁ、みんな何事もなくて良かったです。(´-`)=3
でも子供の気持ちから言わせてもらえば、
母が祖父にそんな危ないところに行ってもらいたくないのと同じくらい、
あたしは両親にも行かないで頂きたいと思う。
若いつもりしてるけどさ、もう50過ぎたんだし、
あんまり無茶なことはしないで頂きたいですわ┐(´~`)┌
親の心子知らず、ならぬ、子の心親知らず、ですな。
『どうでもいいけどあいつ(ネコ)は何でそんなところにいたんだ?
なんか追いかけて……逆かな、なんかから逃げてたのか……』
『うーん、なんかケモノに追いかけられたんじゃないのかなー?』