393.どちらの肉が美味いか |  雑想 What do you think of this? Hiro's weblog 

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#音楽とスポーツとガーデニングとアンティークが好きで、日常の出来事への思いなども自由気ままに綴っています。

 昨夜はフランス人の友達とステーキハウスで夕飯を食べた。さぞかし母国ではパリ五輪で盛り上がっていると思いきや、まるで東京大会の前のように「税金の無駄遣い」だとか、汚水垂れ流しで悪評高いセーヌ河が、トライアスロンなどの会場になることから、「選手の健康は大丈夫か」と言った懸念も出ているのだとか。しかし、昨日の話題は五輪より肉(ここでは牛肉を示す)についてだった。

「日本のは美味いのか、あるいはそうでもないのか」。日本人から見れば、欧米やオーストラリアの肉はさしの入らない赤身の塊。和牛に比べて硬くあまり美味しくない印象がある。

 それに確信を持たせたのが、あの有名なNBAのコービー・ブライアントの名前に関するエピソード。(彼の父が神戸牛を食べた時、その美味しさに感動し息子にコービーと命名した=諸説あり)

 しかし、誇り高き議論好きのフランス人が黙って聞いているわけがない。即座に「日本人はステーキのような肉はたまに、それも少量しか食べないだろう。だから脂分が多くても飽きないし平気なのさ。もしも我々のように毎日たくさん食べていたら、絶対にこのような肉には仕上げない」と反論した。
 この日、二人が食べたのは600gのリブ肉。日本の店らしくさしが多めだったが、彼はとても満足げにペロッと食べた挙句、「もう少し多く注文しておけば良かったな」とのたまわった。 

 どちらの肉が美味しいか。そもそも食べる前提が異なるのだから比べようがなかったのだ。