昨日の早朝、BS4Kで「映像詩・尾瀬」が放映された。
尾瀬には一度、就職して間もない頃に訪れたが、豪雨の後に霧がかかる様はとても幻想的で美しかった。
時期が5月末と生態系を知るにはちょうどいい時期だったことに加えて、案内してくれたのが植物の研究者だったので、尾瀬の固有種や様々な植物の特徴、名前の由来などをいろいろ学ぶことができた。
↑ こちらは「オゼコウホネ」 =白くゴツゴツ硬い地下茎が、白骨に見えることからその名が付いた
↑ 可憐な花、トガクシショウマは絶滅危惧種
ひとつ不思議に思ったのは、たくさんの沼や湿地があるにもかかわらず、魚類をほとんど目にしなかったことだ。もしかすると水質と何らかの関係があるのかもしれない。そんな尾瀬ヶ原の中心に位置する尾瀬沼も、堆積によっていつかは消えてしまう運命とか。
それだけに「この自然をたくさんの人に見て欲しいような、それでいてそっとしておいた方がいいのかも」と複雑な気持ちになる。
私にとって尾瀬と言えば、どうしても江間章子作詞、中田喜直作曲の「夏の思い出」が外せない。卒業した学校の校歌も、確か作曲は中田喜直氏だった。
美しい映像を観ているうちに、いつかまた彼の地「はるかな尾瀬、遠い空」を訪れたくなった。