ADSL（Asymmetric Digital Subscriber Line＝通常の電話が利用しない周波数帯を利用したデータ通信）が先月末を以て終了した。と思ったが、実際は光回線化が思うように進まずまだ継続している。
日曜日、楽器の打ち合わせで友人宅に行き譜面を探していた時のこと、あまりにもダウンロードに時間がかかるので「もしかしてまだADSL？」と訊くと、「陸の孤島なんで後回しなんだよ」と自虐的なリアクション。
「そりゃあ不便だろう」と尋ねると、「仕事がコンピューター絡みだろ。だから家ではもうパソコンに触りたくないからあまり感じないんだが、家族はみんな遅くて困ると不満いっぱいだね」とのこと。
車で言えば100キロ制限の高速道路を2～30キロで走るようなものなのだから、使い勝手のいいわけがない。
政府は「デジタル先進国を目指す」と、聞き飽きた文句をぶち上げるが、現実は冒頭のごとく未だ光回線さえ行き届いていない。「デジタルの課題に関しては若いスタッフでいけばいい」。そう考える人が多いのではないか。
今回、もしも友人宅に来ていなかったら、自分のところはとうに移行が済んでいたので、ADSLはどこも終了したものと勘違いしたままだったと思う。
