めちゃくちゃ懐かしかった。
タイガース世代の私。
フィギュアスケートで馴染みのあるさいたスーパーアリーナ。
先日、行きつけの医院での待合室で「週刊朝日」を手に取ってパラパラめくると、岸部一徳さんのトーク記事が。
タイガース時代の話や沢田さんのツアーの話など載っていて、6月の本番まで練習を頑張っている・・・
という内容も。
あ、もうすぐタイガース同窓会か~、一度は行ってみたかったな~とちょっと切なくなった。
もうみんな70才過ぎたし。メンバーも。ファンも。
そんなことが頭の隅にあって、夜更かしの私、夜中の一時過ぎにPCで検索したら「ぴあ」でチケットのリセールが出ていた。
アリーナ席でもフィギュアのチケットよりはだいぶお安い。
リセールというのは一度購入されたのが返品されたものらしく、7件くらいあったが、6件がひとり席。
一件が3人席だった。
6月25日の公演はジュリーのほか、元タイガースのメンバーも特別出演とあるので、願ってもないご縁。
それで購入したのが金曜の深夜。
朝になってそのページを開いたら完売であった。
あ、ちょっとタイミングが良かったのかも、私。
と、当日を楽しみにしてました。
そして何回も訪れている「たまアリ」。
開演時間 17:00に対して会場15:00。
70分ほど前に会場に着いた。
もう、改札を出ると大変な人の数。
フィギュアスケートの時の比ではない。
ステージはショートサイド。
私の席は右にステージを見て、ロングサイドの中央よりややステージより遠い席。
いつもリンクが張られているところが席で埋め尽くされており、新鮮な景色だ。
ぼっち観戦だから時間を持て余す。
何やら隣の席や後ろの席の方々は、青森や関西から来た人々らしい。
『明日ディズニー行くん?』
という関西弁が微笑ましい。
ほぼ席が埋まってから開演が迫る雰囲気になると
舞台寄りのお隣さん、気分が盛り上がり、前のめりになっている。
”あ、これはまずいな、これではステージがまるで見えないではないか!
『椅子の背もたれに背中を付けてご観覧下さい』というアナウンスが普段はあるけど今日はないので、仕方がない、休憩時間にでも係りの人に伝えてもらおう・・・”
そんな風に少し⤵な気分でいたらいよいよジュリーたちの登場!!
と、度肝を抜いたのはその直後、私以外の観客は全員立ち上がり、嬌声と共に手を振り上げ、身体を揺らし・・・
私ひとり谷間に沈んだようになったので当然立ち上がった。
「シーサイドバウンド」で登場したから、まぁ盛り上がること。
始まる前の懸念はどこへやら。 要らぬ心配であった。
たまアリは可動式観客席なので、歩いたりすると”しこたま”揺れる。
この、階段式であり、下は空洞になっている満席状態の観覧席が、このようにリズムに合わせて揺れる状況。いささか心配になった。
観覧の必需品、双眼鏡を除くも、自分の置かれている床面が大きく揺れるので、レンズの向こうの対象物もブレる、ブレる。
サッカー観戦時にあるような、観客席が陥没したらどうしよう・・・こ、怖い
ステージだけではなく、会場全体の観客の反応などを感じ取るのも楽しい。
殆どが60代、70代のお客さんたちがこんなに楽しんでいる。
ステージ上のジュリーも舞台の端から端と走り回る。元気、元気!!
一部はタイガーズ時代の曲。
「銀河のロマンス」~映画も見に行ったな~
「君だけに愛を」のB面「落ち葉の物語」好きだったな~どれも懐かしい・・・
武道館にも行ったけ・・・
2時間半くらいのステージと予想していたが、なんのなんの、なんと3時間半!!
沢田さんの素晴らしい!!体力!!
それにも増して、一番の驚きは、そんな長時間でも、最初から最後まで、75才とは感じさせない、お若い時と大差ない、衰えをまったく感じさせない”美声”であった。
こんなに大きな会場をおひとりの歌声で聴かせてくれるとは!!
ぼっちだったけど、ああ、来てよかったな。と、満足させてくれるコンサート、いや”ライブ”であった。
また、普段はTⅤで大活躍のサリーの、久しぶりの楽しそうなベースギターのパフォーマンスも楽しいものだった。
沢田さんが最後に披露した「河内音頭」。
”みなさん、100まで長生きしましょう!”としめくくった。
めでたし、めでたし。。。
高校生の時、初めて買ったタイガースのレコード。
以降、「シーサイドバウンド」「モナ・リザの微笑」
「銀河のロマンス」などへ続く・・・
余談:大ヒットした年の大晦日。紅白歌合戦に出ても良いはずなのに、”ザ・タイガーズは髪が耳にかかっている”
という理由で出場が叶わなかった。
NHKに抗議の電話をかけたが、いち女子高生の話など真剣に受け取るはずもなく。。。
それ以来50年以上、その時の恨みは持ち続けている。