もも院長のブログ -3ページ目

もも院長のブログ

なんやかんやつぶやいていきます

皆様こんにちは

 

もも院長です

 

今日は鍼灸の歴史について

お話したいと思います

 

鍼灸は今から

2000年以上前に

古代中国で生まれましたびっくり

 

日本には

6世紀ごろに伝わり

その後明治時代まで

日本の医療を担っていました爆  笑

 

そんな長い歴史を持つ鍼灸ですが

古代には伝説となっている

鍼灸師がいたのです

 

その鍼灸師は

三国志に登場します

 

三国志を

お好きな方も

多いのではないでしょうか

 

三国志好きに有名な名医・華佗

曹操の頭痛を治したり

幻の麻酔薬「麻沸散」で

手術を行ったと伝えられる

伝説的な医師です

 

華佗といえば

外科のイメージが強いのですが

実は鍼灸の達人でもありました

 

華佗の名がついた

代表的なツボに

「華佗夾脊穴」があります

 

背骨の両側に沿って並ぶツボ群で

ここを使うことで

自律神経や内臓機能に

働きかけられるとされています

私も診断・治療に毎回使っています

 

現代鍼灸でも

腰痛や背中のこりだけでなく

胃腸の不調や呼吸器症状

自律神経の乱れに幅広く応用されます

 

つまり華佗は

2000年前にすでに

「背中から全身を整える」という

発想を持っていたわけです

 

伝承によれば

華佗は鍼を深く刺して

強い刺激を与えることもあれば

灸は必要最小限にとどめるなど

状況に応じて

刺激量を調整していたといいます

 

現代の鍼灸もまったく同じで

「強ければ効く」

というものではありません

 

体質やその日のコンディションを見て

最適な刺激量を決めるのが

腕の見せどころです

 

華佗はすでにその感覚を

持ち合わせていた

まさに時代を先取りした治療家といえます

 

さらに華佗は

「五禽戯」

という体操を考案しました

虎・鹿・熊・猿・鳥の動きを真似て

血流や関節を整える

いわば古代版エクササイズです

 

現代でいうと

「施術院でのケア」

「自宅でのセルフケア」

を組み合わせる考え方に近く

鍼灸だけに頼らず

生活全体の中で

体を整えることを大切にしていたのです

 

華佗の鍼灸は

史実と伝説が入り混じっていますが

その根本には

背中のツボで全身を整える発想

刺激量の見極めという臨床感覚

養生を重視する

総合的な視点がありました

 

これは現代の鍼灸師が

大切にしている姿勢とほとんど同じです

 

2000年の時を超えても変わらない

人を元気にする知恵として

今も臨床に生き続けています

 

三国志の英雄たちも

華佗の鍼灸で整えられて

歴史を動かす力を

発揮していたのかもしれません

 

とてもロマンがありますねウインク