こんにちは!
もも院長です
子宮筋腫が主訴であることは
ほとんどないですが
問診の段階で
子宮筋腫があると
申告されることがとても多いです
「最近、生理痛がつらくなった」
「下腹部の張りを感じる」
「子宮筋腫と診断されたけれど、手術はできれば避けたい」
そんな不安を抱えている
女性は少なくありません
子宮筋腫は
女性に多く見られる良性の腫瘍です
大きさや場所によっては
症状がほとんど出ないこともありますが
生理痛や出血量の増加
下腹部の張り感に悩まれる方もいらっしゃいます
鍼灸では
血の巡りやホルモンバランス
自律神経の働きを整えることで
症状の緩和や体質の改善に
つなげることができます
東洋医学では
「瘀血」と呼ばれる
血の滞りが
筋腫に関係すると考えられています
鍼やお灸で全身のめぐりを良くし
滞った血を流すことで
体が本来持っている力を
発揮することができます
骨盤内の血流が滞ると
筋腫が育ちやすくなるため
体のめぐりを整えることが大切です
施術では
お腹や背中のツボを使いながら
必要に応じて筋腫の周囲を囲むように鍼をする
「囲刺」という方法を行うこともあります
筋腫を直接刺すわけではなく
周囲の血流や気の流れを整え
滞った血(瘀血)を改善することが目的です
刺激はやさしく
患者さんに負担のない範囲で行いますので
ご安心ください
たとえば
30代後半で
生理のたびに下腹部が重く
貧血ぎみだった方の例です
検診では子宮筋腫があり
手術も勧められていましたが
まず体調を整えたいとのことで
鍼灸を始められました
最初の数か月は
出血量に大きな変化はありませんでしたが
冷えが改善され
夜もぐっすり眠れるようになると
生理痛が徐々に軽くなりました
半年ほどで出血量も落ち着き
病院での検査では
筋腫の大きさはほぼ変わらなかったものの
日常生活が快適に過ごせるまで体調が改善されました
さらに別の症例では
鍼灸を続ける中で
筋腫が少し小さくなったケースもあり
体質改善によって
筋腫そのものの変化が
期待できることもあります
鍼灸は
筋腫を必ず小さくする方法ではありませんが
体のめぐりを整え
症状をやわらげる力は十分にあります
手術を検討されている方も
まず体調を整える手段として
鍼灸を取り入れる価値は大きいです
治療の期間や頻度の目安としては
初めの1〜2か月は
週に1〜2回ほど施術を行い
体調の変化や
症状の落ち着き具合に合わせて
2〜4週間に1回のペースに調整します
個人差はありますが
数か月から半年ほどで
体調の改善を感じる方が多く
継続して体質を整えることで
安定した状態を目指せます
鍼灸を受ける際は
必ず医師の診断を受けておくことが大切です
筋腫の大きさや位置
出血の状態によっては
医療での管理が必要な場合もあります
施術前に医師に相談し
必要に応じて検査結果や診断書を持参すると
より安全で効果的に施術を受けられます
体調に不安がある場合や
症状が急に変化した場合は
すぐに医療機関に相談してください
女性の体はとても繊細で
冷えやストレス
生活リズムの乱れなどが
子宮の働きに影響します
鍼灸は
からだ全体の調和を取り戻しながら
自然に治ろうとする力を引き出す方法です
子宮筋腫でお悩みの方も
一人で悩まずに
まずはお気軽にご相談いただければと思います