Bのカレンな呪い
いってみると松木がいた。
大輔と付き合ったらしい、まさに学校一番の美男美女なんだろうな。
友達はもう一人いた、藤川だ、三年から仲良くなった感じの奴だった、そいつの彼女もいたがあんまり可愛くなく、藤川が年下と浮気してるのは知っていた。
後は小森亜津子と中山さんだ、中山さんとプライベートで会うのはあの駅以来だった。
小森亜津子はラグビー部のマネージャーで友達から可愛くてグラマーだと聞いていた。
正にその通りだった。
すると松木が悪そうにいった。「ふら、知ってる。」
「知ってると思った。可愛い子やったらしってんねんから。」と笑いながら。
めちゃくちゃ俺が悪い奴見たいないい方だった。
この時、直感で思った多分こいつだろう。
ガッツイテル男子みたいな言い方をしたのは。
人の因果とは面白いものだ、あの時とっさにタックルした勘はあたっていた。
そうコイツは崎山の代弁者であり、もっとも憎むべき相手で。
恐ろしい程の、美貌を誇っていた。
すると大輔はお前は「応援してるぞ。」といってくれたが、今一、意味がわからなかった。
すると中山は「藤林くん応援してるよ。」と助け舟をだしてくれたが。
なんの応援やねんと思った、プライドだけは高かったのかもしれない。
なぜなら崎山を殺しているからだろう。
小森さんを紹介する感じなのか、福本との恋愛を応援してるのか?
微妙な空気だったんだろう。
おそらく福本とメールしてるのは、学校中の噂だったのかもしれない。
でも親友の次という、プライドと、くっつけた罪悪感が入り混じって微妙な感じだった。
でも小森さんとは、肩の力が抜けた。
気があるわけでもなく、友達との付き合いとの考えで男女関係なく普通に喋れたのだろう。
おそらく120パーセントぐらいの力がだせたと思う。
ボチボチもりあがった。
しばらくして自転車で二人乗りで吉野家まで行くことになった、用意されてたかのように自転車が二台あった。
まるで罠の用に甘い荷台だった、しかし僕は、普通に吉野家まで中山さんと小森さん3人でいくことになった。
こんなかわいい女性と2人乗りするのは初めてだった、こんなに女性のウエストは細いものかと思った、いい匂いがした。
正直、中山さんが邪魔だと思った。
会話もボチボチ盛り上がり吉野家までの10分が早く感じた。
帰りは前と後ろは交代した、時間よ止まれと願っただろう。
帰ってくると場の空気はまるで俺を悪者にしようとしていたのだろう。
今思うと中山さんはメールしてるのを知ってて、俺の恋を応援してたのかもしれない。
だから2人っきりにさせなかっのかもしれない。
戻り席につくと空気が重く感じた。
なんでも松木が喋りかけてきた。「南海高校のすごい秘密を握ってそうと?」
俺は友達の親の話をしてやった。「奥山くんの親父さんは、もとヤクザで、最近事項寸前で捕まったらしいと、15年逃げて、後15年と。」
その場の空気はなんとか穏やかになった。
しかし藤川が気を善くしなかったんだろう。
この前、一緒に食い逃げした話をしはじめやがった。
藤川から誘ってきたのに、俺もしてみたいと。
俺は弁明した「おれだってしたくないよ、でも付き合いがあるからしゃないと。」
すると藤川は、悪そうに。「でも藤林はビールたのんでたけどな。」
これはおおきかった、恋愛でいう黒さがばれたら負けって奴だ。
たぶん「とめてんけどな」と、福本とメールしてることと、2人乗りをうとましくおもったのだろう。
別に本命はいたしいいかなとは思った。
その場は、まあまあおもしろい感じでお開きになった。
藤川は直後に二股がばれて別れていた。別れ間際は修羅場だったらしい。
2人に囲まれて結局、後輩の方をとったみたいだ。
その話は南海高校では有名だった。天罰だな。
南海高校で福本とメールしながら、小森と2人乗りしたのは俺だけだろう。
その噂は学校中に広まった、男どもは舅と嫉みの嵐だった。
俺は、南海高校で一番の嫌われ者になっていた、誰が好きなのかハッキリしないからだ。
しかし、俺は俺であり続けた。素直に嘘をつかずに。
好きといってくれるのを待っていた。
この頃から酒癖は悪くなっていた。
そりゃそうだろ、告白したら付き合えるとしても、告白しないと決めたのだから。
童貞のまんまのジレンマと欲望で精神的には限界だった。
飲んで吐いての繰り返しだ、でも酒だったからまだ助かったのかもしれない。
精神的に病気にならなかったのかもしれない。
しかし、それは仕組まれた者であり、松木の差し金だろう。
Bの呪いなのだから。
結局福本との恋も上手くいかなかった。
なぜなら告白しないと肩に誓ったからだ。
むこうからささいなアプローチかけてきたことは
今思いだすと何回かあったのかもしれない。
少年だった俺は気ずけなかった。
俺は夜な夜な電話していた、ワンコールぐらいな感じで3日連続。
最後の電話はこれだった、かかってきた。
福本「電話もらったみたいなんですけど、どちらさんですかね?」
とっさに言ってしまった。
俺「嫌、かけてないですね。」
福本「あっほんまですか。」「わかりました。」
淡い恋心だ。
この恋が終わる頃には、逆に俺の鼻先の生命線にホクロができていた。
結局、南海高校で俺は誰とも付き合わず、告白もせず卒業した。
卒業式にはお酒飲み過ぎてでれなかった、恥ずかしいことである。
始業式の答辞を読んだ女子に恋をして、卒業式にでれない。
これもなにか因果のような気がする。
Bのカレンな呪い
地元で祭りがあって、藤井等三人組みが来ていた。
延山がダンジリしていたので、会いに来ていた。
俺はこの時、崎山がいるから、わざと無視した。
すべてを崎山のせいにしてしまってた。
その時の俺の目は強ばっていたのかもしれない。
気がつくと延山と西口は付き合っていた、おそらく遊びの恋愛だったんだろう。
直に別れていた。
たぶん本当は藤井をいきたかったんだろうとは思うが。
西口は欲求不満だったから、ただの暇つぶしだ。
今思えば、恐らくこれが最後のサインだったような気がする。
しかし、童貞というプライドの高さが全て邪魔していた。
告白をしないという、恋愛の前提を無視したものだろう。
二年が終わる頃には、また橋本と藤井は付き合っていた。
恋愛とは、ようわからないものだ。
三年生
俺は2組だった。
浩二と一緒で、新しい仲間ができた、藤川、谷口だ。
藤川はロックな奴、サザンが好きだった、天然パーマが売りだ。
谷口は身長がでかく、あまりパットしないがちょっとぬけてる奴だったのかも。
ただの単車好きの男だった。
「とめてんけどな。」
健康診断の時だった、俺がふと「女子の健康診断を覗きに行こう。」と言ってみた。
すると延山や、嘉村はメッチャ盛り上がって男8人ぐらい集まり。
急いで女子の健康診断を覗きにいった。
すると1階の中庭の窓が、女子が健康診断しているところだった。
これは絶対ばれると直感で思った。
しかも昼間なので、妙に太陽が眩しかった。
俺はそれを見て、友達の一人を止めてみた。
「やめとこうか。」
谷口だ。そう谷口と一緒に俺達は、ただその光景を眺めてただけだった。
でも他の奴は止まらなかった、急いで皆で窓を開けようとしている。
ちょっとだけ窓が開いたみたいだ。
笑いながら見てると、するとそこに先生が急いで怒りながらかけてきた。
みんな一目散に逃げたが、学校である、すぐに捕まる。
みんな呼び出しをうけ、みんなバラバラに隔離された。
俺はそういう行為に参加してないといった。
一人の先生がこう言ってきた。「だれがいいだしてん?」と。
こう答えた、「空気てきに。」先生はなにかいいたそうだったが。
そこに証拠はない、言葉に罪はない。正にそのとおりだ。
俺は一人の女子に言ってみた。ちょいとヤンキー風な女、松阪に。
呟いたのかもしれない、一言。「とめてんけどな。」
だって一人は止めたのだから、そこは事実だ。
正にキャップとカップだ!
それで俺は結構ヒーローになった。一発逆転って奴だ。
でも覗いて停学になった男どもからは非難の嵐だったのかもしれない。
Bの呪いも消えたかと思ったが・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
おそらくうとましく思った女子もいたのだろう。
それがしばらくして出てくる。
俺は学年で一番可愛い子とメールしていた。
彼女の名前は福本サワコ。
鼻の下のホクロが生命線にあるのに取ってしまったらしく、運気をなくした美女といっても過言ではないだろう。
ふっくら美人で、着物が似合うような人だろう。
俺の友達、大輔と付き合ってやり捨てされたらしい。
でもそれをくっつけたのは俺自身だ。
回想
高校二年の体育際の打ち上げの事だった。
打ち上げといっても広い公園に男女がばらばらに散らばっていて、なにもまとまりがなかった。
皆女子の方を見ていて、一緒に飲みたそうだ。
俺は福本と大輔がメールしているのは知っていた。
俺に相談してきたからだ、でもじゃっかん相談してきた時から好きだったが。
大輔の方が男前で、鈴木さんの恋愛の時に友達に邪魔された事があるので、なにも言わないでおこうと思った、肩に誓ったわけだし。
それに鈴木さんに挨拶に行こうといった時の嘘の罪悪感もあったのかもしれない。
ブサイクBの呪いだろう。
その場にいたのは松本美智子だった、俺は番号も知ってたし、女友達みたいだったんで松本に言ってみた。「皆でのもうや?」そしたら皆で一緒に飲むことができた。
するとどうだろう、福本の取り合いみたいになってしまった。
そんな光景を見て慈愛に目覚めた自分がいた。
幸せになってくれるならそれでいいかなと。
一つ上の延山と大輔の一騎うちだ、やっぱり年の功で延山の方がちょっと優勢だったのかもしれない。童貞だった俺は喋ることすらできなかった。
全てが恥ずかしかったのかもしれない、まさに童貞マジックだ。
次の日、延山は番号を聞いたらしい。それにビビッて、大輔は告白したらしい。
そんな裏事情を俺だけは知っていた。
俺は上手くいくわけないと思っていた、しかし上手くいった女心は解らないものである。
今思い出すと最初から、もしかしたら俺のこと好きだったのかもしれないと、思うほどだ。
だから俺は単身喋りかけてみた、朝一番の教室でだ。2人っきりの教室だった。
「おはよう。」すると「おはよう。」と返してくれた。
その後は2、3何をしゃべったかはわからないが、ドキドキした。
嬉しかった、俺は急いで教室を後にしたのかもしれない。
喋った後横のクラスまでいってデブの男友達のオッパイをしばいたのは欲求不満だったからだろう。
メールをしていい感じの時に、飲み会の誘いがあった。
Bのカレンな呪い
文化祭
文化祭は門を作った、一年の文化祭など面白くないものだ。
しかし、俺は賭けにでた学校で一番男前な友達、大輔と一緒に鈴木さんがくると言うので挨拶に行こうと申しでた。
藤井さんに見えるように、聞こえるようにいってみたのかもしれない。
挑発に近いものなんだろう。
すると向こうから鈴木さんが歩いてきた、「こんちわ。」と、挨拶したが向こうは驚いたかんでビックリしてたようだ。もしかしたら、気があったのかもしれないが。
俺は鈴木さんの番号をゲットした。
何回かメールもしたが、いまいち気持ちはなかったのだろう、楽しくなかった。
しかし、この事が決定的だったんだろう。
女の噂は怖いもので学校中に、広まったかもしれない。
この時、番号を聞いてと頼んだ藤田とはなぜか馬があった。
藤田は背が小さく、色黒で、可愛らしい顔だったが。
なんとなく俺に気があるのはわかった。
ただ藤田は童貞キラーで有名だったので、逆に狙われてる勘はいなめない。
被害妄想だったのか、本間に好きだったのかは微妙である。
二学期が終わる頃には、なぜか橋本と、藤井は付き合っていた。
しかし、それは嘘ぽかった。何か作り物の感じがした。
罠のような感じだったのかもしれない。
でも俺の心の中で何かが、ボロボロと崩れ落ちるのがわかった。
失恋って奴だろう、泣き出しそうだった。
崎山さんを恨んだ、タックルなんてするんじゃなかったと。
結局鈴木さんとの恋も上手くいかなかった。
告白もする気もなかったが。
逆にあんた私のこと好きなんと言われたぐらいだ。
嫌がらせかと思ったぐらいだ。
もしかしたら泣いたかもしれない。電話ごしで。
非通知の電話だったが。
でも俺は、一応だからなんやねんとこたえた。
そしたら向こうは皆で笑っていた。
やっぱり引きずっていたのかもしれない。
藤井さんとの恋が。
この頃、書いた美術の絵は、一人だけ裏から描いた。
理由は簡単だ、藤井さんの近くに居たかったからだ。
油絵はブサイクだったんだろうとは思う。
背中合わせでも。
背中から何か伝わる物があるかも知れないと思っていた。
一年が終わる頃には、残ったのは童貞というプライドと嘘をついた空しさだけだった。
気がつくと何も信じられなくなっていた。
何を待ってるのかがわからなかった。
一番恨んだのは中山さんだろう。
やっぱりメールなんて送るんじゃなかったと。
崎山を恨んだし、心がブサイクになっていったのかもしれない。
Bの呪いだ。
二年生
二年になりクラスはまた7組だった。また一つ上の延山がいた。
それとめちゃくちゃ女好きな男が入ってきた、そいつの名前は嘉村。
顔は一応Jr顔だろう。口がうまかった。
男と喋るより女と喋ってる方が楽しいのかと思うぐらいの奴だった。
でもそいつのおかげでクラスの雰囲気が明るくなったというか、男女の交流がふえたのはいうまでもないだろう。
席も男女別々だったのに交じり合い、黄色い声が増えていった。
一学期が終わる頃には橋本と藤井は別れていた。
そら見ろと。と心の中で呟いたのかもしれない。
体育祭が終わる頃だっただろうか、嘉村は藤井に告白していたが駄目だったんだろう。
そこから嘉村の女遊びが激しくなっていった。
この頃、延山が俺に喋りかけてきた「正味、藤林君やったら誰でも付き合ってくれるらしいでと。」でも俺は肩に誓って恋愛する気にはなれなかった。
でもその言葉は自信になったのはいうまでもない。
修学旅行の時とかは、嘉村のおかげで部屋に入れたんだろう。
みんなで写真を撮ったが崎山と写真をとったのはこれだけだ。
あいかわらずの可愛くなさだ。
帰りの新幹線で藤井に写真を撮ってと言われたが、その中に崎山の顔はなく西口と三人だった、何かの合図だったのかもしれない。
恐らく写真には写らない美しさとはこれのことなんだろう。
調理実習の時とかは藤井と同じ班で、甘い言葉でしゃべりかけられたりしたが。
今一、ピンと来るものがなかった。
モテル女特有の雰囲気で男慣れしてる感があったんだろう。
その時、作ったチーズケーキは、延山と浩二が群がったが分け与えてあげた。
これはどっちが好きというか、ある意味ババの取り合い見たいな。
恋愛ゲームだったのかもしれない。
この光景を中山に魅してあげたかった、携帯からではなく生で伝わる物があると。
しかし、どっちも好きとは言わなかった、お互いプライドが高かったのだろう。
ていうか俺の方が、半分冷めていたのかもしれない。
処女じゃないなら興味がなかった、といったほうが正しかった。
回想
1年の最後らへんだろうか、橋本が学校を休んだので、友達と橋本の家に行ってみた。
すると橋本は家で寝ていて、結構綺麗なマンションだった。
橋本と藤井の話になった。
もうHしたのかだとかだ、すると、「した。」といっていた。
この時内心負けたと思ったが、しかたがない、自分で決めた事だ。
左肩に誓ったのだから。この時負け犬根性がついたのだろう。
この時、半分冷めてしまった。
今思えば、多分この時のこの話が嘘なんだろう。
対人関係が鏡だとしたらお互い騙し合いだったんだろうな。