彼の名はキングオブ
回想
俺の両親は沖縄で、沖縄と言えば肉親の殺人が全国で一番多い。
血は濃のかもしれない。
中学2年の時だ、一番酷かった夫婦喧嘩だ。
毎日些細なことで喧嘩している。
金の話とかだ、俺は両方から相談を受けていた。
両方ともドッチが悪いかだ。
精神的には限界だった。
ある日、喧嘩が酷くて泣きながら僕は誓った。
なんで喧嘩するのか、こんな喧嘩するぐらいなら、結婚なんてしなければいいのに。
絶対に喧嘩はしないと、文句はいわないと、おこらないと。
いや誰も愛さないと。失敗はしないと。
そんな時、親父に金あるかといわれ、泣きながら2万円差し出した。
親父は家を深夜1時に、出て行ってしまう。
次の日俺は母親から、離婚届けを取りに行ってといわれる。
泣き出しそうな気持ちで市役所に取りにいった。
二日後、駅前のコンビニで万引きがバレテしまう、学校にも、警察にはいかなかったが。
母は泣きながら、謝りにきた。そして両親は離婚しなかった。
罪の意識はだいぶ残った。
中学校の先生は叱ってくれた、沖縄から出てきた両親を見習えと、それは励みになった。
この時、俺はヤンチャな友達と遊ぶのを辞め、一人で勉強していた。
それは見る見るうちに成績がよくなり、学級日誌に乗るほどだった。
とくに社会と数学、記憶力は良かった。
全員の先生に褒められ、顔つきが変わったと、この時の夢は社会の教師だった。
しかし、友達はいなくなった、そして太った。
これはこれでノイローゼーだったのかもしれない。
しかし母が怒って泣きながら遊びに行け!と無理やり遊びに行かされた。
戻ると、嫌なことの方が多かったのかもしれない。
この時、学校の担任は、絶対病気になるといった。
育児放棄だ、息子さんの才能を潰しますよ。
髪の毛をずっと抜いていると、自傷行為だ、イジメかもしれないと。
オカンは懇談の場でも、でも遊んで欲しいと言っていたな。
俺はチョットマザコンだったのかもしれない。
俺もだいぶ悩んだが困り果てて、中学校の本棚にあった「思春期の心理学」
を読んでしまう、最初にこう書いてあった。
「思春期の子供には、絶対読ませないでください、そうゆうもんだと思ってしまいます。」
俺は親の相談を乗ってるから、大人だ!
なんでも思春期は22ぐらいまでと書いてあった。
俺はそんなもんだと思い、自傷行為はやめれた。
だから俺は勉強もしつつ、ヤンチャな奴とも遊べた。
しかし、顔は広いが、ホンとの友は何人いたのだろう?
もしかしたら、もう一人の自分を創ったのかもしれない。
よく死にたいといっていたな。
親のせいにして、理想だけ高く、プライドがなく、遊びほうけてる自分がいた。
しかし、口の上手い人で、なかなか盛り上がって飲み会は終了した。
帰り道ピザのBOXとビールの缶を近くのスーパーに捨てた。
こういうのは一番下の役目らしい。
俺は晩専用の配達員として働いていた。
クローザーという奴だ、店を閉める役だ、チョイトMAJAみたいな名前だ。
仕事内容は簡単ですぐ覚えれるようなもんだった。
いつも昼まで寝て、3時からバイトに行って12時弊店の店を閉める。
帰るのは12時半から1時過ぎで、ビールを飲んで寝る。
腐ってるフリーターとは、俺のことだろう。
毎日遊んでいたな、パチンコにスロット、暇だった。
4日目、この日は今井君とクローズだった。
今井君はバイト恋愛中らしい、色白の可愛らしい子と付き合っていた。
この日、客からクレームが入った、なんでもピザを取り替えてほしいとの事だ。
俺は何も知らずに行くと、男の人がほとんど食べ残しのピザが出てきた。
新品のピザと取り替えた、俺はラッキーと思い帰り道、ピザを半分ぐらい食べてしまった。
残りは川に捨てた、バレないと思っていた。
店に戻ると曽根に、ピザを見してと言われた。
俺「お客さんが処分しました。」
曽根「ハエの入ったピザを?」
だいぶ焦ったが・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
俺「はい。」
おそらくなれてるのだろう。
曽根「まーいい。」
ハエの入ったピザだったのか、もういい。美味しかったし。
この日、グラタンが廃棄だったので今井君が美味しそうに食べていた。
閉店時間になると野木とインストのオバチャン西本が来ていた。
野木と西本さんは仲がいいみたいだな。
なんでも地図を張り替えるらしい。
今井君はこんなんダルイから早く帰ると言っていた。
でも一応、手伝ってる感じだ、一応格好だけしてるのかな?
曽根も地図を剥がしている。よくわからんかった、裏では文句いってたのに。
「おつかれさまでした。」
俺はそそくさと店を後にした。
5日目、崎山という人に仕事を教えてもらうことになった。
崎山は女好きで女紹介してとしかいわない。
小太りで、二十顎で、ヒゲが青く、パッとしない人だった。
この頃、経験人数をきかれると、俺は童貞という事がばれた。
次の日、なぜか店のドライバー全員が知っていた。
6日目、ノギに今度バイクの講習が千田店であると言われた。
金田と一緒にいって来いと言われた。
金田君は色白で眼鏡で、俺よりちょっと前に入って来たみたいだ。
俺は朝じゃなかったらいいですよ、というと昼からやからと言われた。
わかりました、と答えた。
2日後、クローズ終わり。
曽根「明日、10時から講習やから。」
なんだそれは、朝じゃないといってたのに。
俺「わかりました、と答えた。」
俺はもうどっちでもよかった、いやあんまり行きたくなかった。
でもその日バイト終わり、コンパに行くことになる、天王寺までだ。
俺はもちろん寝坊した、10:10電話で起こされた。
曽根「今どこにいてんねん!」
俺「家です」
曽根「昨日俺いったよな、10時って!」
「あーもう、今からすぐこい!」
ガチャ!凄い勢いで電話をきられた。
俺はすぐ家を出て、店に着いたのは10:30だった。
曽根が配達してるみたいだ、帰って来た。
曽根は怒ってるみたいだ。野木はずるががしそうに何もいわなかった。
俺「すいませんでした。」
曽根「いーから!はやく走れ!」
俺「わかりました。」
何件目の配達だっただろうか。地図を見ても全然わからない。
俺「此処でいーんですよね?」
怒った感じで。
曽根「あー!」
いってみると全然ちがった、これは焦った。
やられた!全然見てくれてなかった。
郵便局員がとうりかかったので聞いたら、全然、明後日の方向だった。
この配達は時間がかかったと思う。が、2人とも何もいわなかった。
崎山が帰ってくると怒っていた。
「なんで俺がいかなあ、あかんねん!」
「女紹介しろよ、藤!」
偉そうだ、まあいい。
俺「すいません。」
彼の名はキングオブ
彼の名はキングオブ
南海高校を卒業して、パチンコ屋のバイトを二ヶ月で辞めた俺は地元のピザ屋に不意に電話してみた。「アルバイト募集してますかね?」すると面接になった。
ピザPIZA南海店、全国チェーンで有名なピザ屋だ。
店は、入り口はガラス張りの両側自動ドアになっていて、正面には白い長い3mぐらいのカウンターがある。
入り口とカウンターの間1mぐらいだろうか、お客さんが待てる用に椅子が置いてあった。
右側には地図がはってあった。でかい地図だ、南海市を全て見えるような。
正面の真ん中には、グランドピアノぐらいのでかいシルバーのオーブンがあった。
俺「藤林です。」
店長は女性のようだ。左から中に入れとのことだ。
僕は、履歴書に嘘をついた、バイト経歴など色々だ。
店長の名前は野木。体系はズングリムックリで、顔はとくにパットしない感じだった、
面接は休憩室で行われた。
休憩室のドアはスライド式で40cmぐらいのガラス窓があった。
休憩室は手前に社員用の机と椅子があり、その横にアルバイト用の横長のテーブルがあった。椅子は二つしかなく、その横には黒塗りの金庫が置かれていた。
その横が更衣室と一番奥がトイレになっている。
面接は、クリスマスは入れるかとか、年末年始は、とかたわいのない感じで進んでいった。
俺は「朝起きたくないから晩希望。」と、言っといた。
野木「わかった。」と言ってた。
面接はいい感じで終わった。
4日ぐらいして採用が決まった、明日からきてほしいとのことだ。
制服を取りにいくと副店長がいた、名前は曽根。
顔は堂本剛風で、色黒で切れ目の男前だ。華は曽根がもっていた。
なんでもバイト上がりでオーラが違った。
25歳で18歳からバイトしていて、24歳の時に契約社員になって今は正社員になれるかどうかの瀬戸際らしい。
口の上手い人だった。
最後に嘘だけつかないでくれとのことだ。
店の中の雰囲気はよくなかった。
真ん中がオーブンで一番左端にピザの調理台があって、その奥に食器洗浄機の横には生地をコネル機械があった。
地図の裏側が見えないようにBOXを折るスペースとなっている。
そこの裏にはジュースが普通に置かれていた。
店は汚れていて、掃除も微妙な感じだ。
みんなで楽しくしようよみたいな雰囲気だった。
バイト初日、俺の教育担当が決まった。
名前は塩崎、顔は濃い目で、鼻がマリオ風でチャームポイントだった。
産業大学の経済学部の3回でバイト先のトップに、立ってる人だった、カリスマ性はあった。
誰かに似てると思った、すると高校の後輩でバイトの後輩で一人、塩崎という奴がいた。
修学旅行のお土産を貰ったやつだ、するとそいつの兄貴だった。
そんな縁でよくしてくれたのかもしれない。
バイトはバイクの乗り方からはじまって、礼儀など、チラシ配りなどだ。
礼儀には厳しいらしい、しかし俺は礼儀知らずだった。
おそらく自分が好きではなかったからだろう、あと他人も。
きちんと恋愛したことがないからだとは思う。
しばらくして、曽根さんの卒業テストがあった。
プレッシャーには弱かった、後ろからつけられると妙に緊張する。
右往左往していた、しかし無事ついた。
なんとか一人で走る事を許可してくれた。
ただ言われた。
「メッチャ優柔不断やな。」
「絶対いつか事故るで」
俺「気をつけます。」
最初に仲良くなった人
浜さん23歳で、フリーターだ、趣味パチンコ。
色黒で、ちょっと加勢大集風の男前だった。
その人が教えてくれた。
なんでも店のお金が無くなってるらしい。金庫から総額30万相当。
お金の問題でクビになった人がいるとか。
その人はバイクのボックスを壊して6万払ったらしい。
1円足りなくてブチ切れて辞めていったとかどーとか。
浜さんは仲がよかったみたいなのでショックだったみたいだ。
店の中に張り紙がしてあった。
「バイクを壊したら自分の責任です。」
こんなの見せられたら、仕事はする気なくなるだろう。
しかも、バイトに入る際、変な誓約書を書かされていた。
「交通事故を起こした際は何も文句言いません。」
これは法律的にはアウトなのだろが、抜け穴という奴だろう。
しかしこの誓約書を巡って後で問題になる。
3日目塩崎君が一緒に飲もうと言ってくれた。
曽根さんと、塩崎君とその彼女だ。
塩崎君は彼女を迎えにいった。
この時、曽根と2人っきりになった。
曽根「彼女はいてんのとか。」
俺「いません。」
曽根「一途はしんどいぞ!藤。」
俺「わかりました。」
カッコイイ人だった。
店の中でビールを飲んだ、もちろんこれは駄目な事だが、恐らくバイトNo1とバイトあがりの副店長だからできるのだろう。この時、中でタバコもすってよかった。
この時のビールはおごりだった。
なぜか気前のいい副店長だと思った。
酒を飲みながら塩崎君が「藤林はもうちょいで、男前やったのにおしいな。」と言われた。
俺「ちょいってなんですか。」
塩崎「もうちょいやねん。ちょい。」
「写真、写りはいいのにな。」
塩崎「夢とかはあつんか?」
俺「別にないです。」
塩崎「俺は教師になりたい。」
俺「教師ですか。」
塩崎「そーだ。」
たしかに面倒見はいい人だった。
いい感じで飲み会は進んでいった。
この時、不意に冗談で曽根と呼び捨てにすると目は怒っていた。
うけはよかったのに、なぜだ。
曽根はバイト時代が長く、なんでもバイトキラーで、問題があるバイトを、何人も嫌がらせで辞めさしていったとか。
各店の問題のある、実力のあるTOPを辞めさしてたらしい。
俺のバイト時代のあだ名は「キング・オブ・曽根」と言っていた。
バイト時代は数々の栄光があるみたいだ。
アルバイト時代の楽しい話を聞かしてくれた。
でもアルバイトから社員になった奴はいないと言っていたな、人間関係で辞めていくと。
給料は深夜ついても14万といっていたな。
野木はやっぱり嫌われていると。
俺に今まで対人関係で勝ったやつはいないと、みんな俺に負けて店を辞めていくと。
あと、女性の経験人数も多いらしい。
インストアーの高校生とかだが。
この2人の共通点は母子家庭ということだ。
しかし、俺は親の離婚届を取りにいったことがあった。
塩崎君は、それは辛いといってくれた。
3人とも家庭環境は暗かった。
Bのカレンな呪い
もう死にたいぐらい恥ずかしかった。
生きる意味すらないのかもしれないと考え込んだこともあるだろう。
しかし、19歳で転機を迎える。
2人の大人の男に出会って、仕事に恋をしたからだろう。
生きるのが楽しいと思えた。
思春期の終わりかもしれない。
呪いは、悪魔の男のキスで解かれ。
悪魔からは、誠実な男によって開放された。
正に無双転生だ、この時悪魔の知恵を授かった。
俺は22歳になりキャバクラで出会った女性と3年付き合い別れていた。
席に座っただけの出会いから3年だ、しかも友達のおごりでだ。
まさに棚からぼた餅ってやつだろう。
店の名前はカレンだった・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
しかも好きとは言わず雰囲気でキスした。
キャバクラは男のテストみたいな場所だろう、∪だろう。
2人で遊んだ時は∩だった、そのギャップがよかったのかもな。
彼女がいうには、なんでもキラキラ輝いていたらしい、雰囲気がでてたってやつだ。
なんという因果だ、最後まで純粋だったから遊び人になれる。
ドラクエで賢者を極めし者が遊び人になれると一緒だ。
まさに一発逆転だ、二十歳を前に危なかった。
30歳まで童貞なら魔法を使えるというが、20歳まで童貞ならキャバ譲を落とせる。
これは持論だが。
このことは高校の女子全員が知っていたのだろう。生きた伝説となった。
高校時代、彼女は出来なかったがそれ以外の全てを手に入れたような気がした。
この時から酒癖は直っていった。
おそらく恋愛で治るというやつだろう。
精神的に落ち着いたのだろう。
気がつくと俺が可憐になっていた。
いや男だからさしずめ、カレンかもしれない。
その年の瀬の2年7組同窓会のことだ。
男女席が真っ二つに分かれた状態で座っていた。
藤井と崎山が2人組みできている、その仲に割って入ったのは嘉村だった。
とう回しに俺の事を聞いているのがわかった、「彼女いてるん?」とかだ
すると嘉村が嬉そうに「あいつもキャバ譲と三年付き合ってたからな。」
キャバはすぐに辞めさしたのにな、人の話はそんなもんだ。
すると崎山さんがこっちを見つめてるのがわかった。
ずっとこっちを見つめている。
その目線は僕が高校1年の時、していた目線と同じようなものだった。
色っぽく目が光って見えた。
なにか慈愛に包まれているような恍惚感があった、この時、勝ったと思った。
これは絶対、俺のこと好きだったんだろうなと思うほどだった。
しばらく見つめられてるのを、気ずかないふりをして、僕は快くうけとめた。
高校の時告白しなかった、俺に対してのスポットライトの用に感じた。
これは絶対、告白しないといけない、と思った。
しばらくして飲み会が終わり、藤井と崎山が帰ろうとしている、その中に嘉村もいた。
俺はメチャクチャかっこ悪く言ってやった。
崎山の左肩に向けていったのかもしれない、ゴメンという意味を込めて。
もしかしたら、俺の目は涙ぐんでたのかもしれない。
「昔、メチャクチャ好きやったで。」と、肩から崩れ落ちそうなほどに。
すると「いうてよ。」バシ!俺はとっさに左肩を叩かれた。
「まだわからんで。」
目はマジだった。
そしていってやった崎山にも聞こえるように「知ってたよ、最初から知っててんけど嫌やってん。」
2秒ぐらい間が空いて可愛く。
「だって中山さんがいうねんもん。」
女の勘だおそらくわかるだろう、誰が本当の事をいっているかぐらいわ。
2人はもう帰るつもりだったが、2次会のカラオケまで来てくれた。
それはちょっとうれしかったが、俺の目にはあの答辞を読んだ可憐さは、映らなかった。
おそらく妥協したのが駄目だったんだろう・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
文句しかいってなかったような気がする。
崎山はちょっと泣き出しそうだったな、おそらくタックルしたのは優しさだと気ずいたのだ。目が潤んでる感じがした。
早く帰りたそうだった。次のいい恋を探してくれ。
この時、嘉村も来てたが、悔しそうに帰っていった。
もう一度ちゃんと番号を聞いて、何回か電話したが最後まで俺の文句は言わなかった。
「その顔に生んでくれた親に絶対感謝しいや、優しいし、面白いし。」
と、それはまた自信になった。
最後に捨て台詞をはかれたが。
怒りながら、「いろいろ知ってるねんから、いーだ。」と。
これは昔、授業中怒られた時と同じ感じだ。
好きの裏返しだろう。俺も1回ある。
藤井はまだ橋本と付き合っている、6年という月日は消せない物があるかもしれない。
でもあいつは俺の中ではこすい男である。多分、浮気もできないだろう。
一度バイト先に酒を飲みにいったらメチャクチャサービスしてくれた。
おそらく俺に気まずい事でもあるのだろう。
あの時の嘘とかだろう。