゚+。:.゚ஐ♡゚+。:.゚ஐ♡゚+。:.゚ஐ♡

『ちょっとぐらいなら……大丈夫だって。

カレシから連絡が来たら……それまででいいから。』
{3A465BCA-659E-4E1D-91E4-D150397C466C:01}


そう言って、そっと掴まれた手は  あったかくて…

ちょっとだけ……ちょっとぐらいなら、いいよね?

彼が来るまでの間……

そう言い聞かせるように、私は  彼に誘われるまま  歩き出していた。

彼と違うぬくもり……彼と違う匂い。

不覚にもドキドキしていた。



『ちょっと……!

ねぇ、あなた   どこ行くの?』

その時、ガシッとすごい力で掴まれた左腕と、少し怒ったような声がした。

「えっ?……あ!」

『オタクも……誰の許可もらって人のカノジョ連れてこうとしてんの?!』
{BFCE9EAD-9D2F-4B88-9D52-7700D6F4F7A8:01}


振り返ると、そこには私の腕をしっかり掴んだまま  明らかに怒ってる彼がいた。

「しょ……翔くん。」

私は居心地が悪くなって、チャラ男に掴まれていた右手をパッと離した。

『残念~! カレシさんのご登場??

じゃあ、俺はこれで。

またね~♪ カノジョ♡

今度またどっかで逢えたら、今度こそ付き合ってね!』
{C52C0542-60F1-4A2D-BE6A-E0A4E8C523D0:01}


そう言うとチャラ男は、私に向かってウインクすると  ヒラヒラと右手を振って去っていった。

『またどっかで……じゃねぇわ!

…ったく。なんだよ、アイツ!!』

チャラ男を見送りながら、めっちゃイライラしてる彼の横顔を不思議な気持ちで見ていた。

……翔くんもヤキモチ妬くんだ。。。

こんな時だと言うのに、不謹慎なコト思って、ちょっと嬉しくなった。

「遅かったね?

ちょっと待ちくたびれちゃったw」

やっと来てくれた彼に嬉しくてたまらなくて、私は思わず彼の右腕に自分の腕を絡ませた。

『あなたね~~……
ったく……何してんだよ!

待ちくたびれちゃった…じゃないでしょ?!
待ち合わせ場所、間違ってますよ?ここじゃなくて逆!!

怒った顔、そのままでピシッと弾かれたオデコがちょっとだけ痛かった。

「えっ?!間違ってる??」

そう…私は指定された待ち合わせ場所とは反対の出口に居たようだ💦

私はちょっと甘えるように彼の胸にオデコを押し付けた。

『ほら、もう時間!!早く行かなきゃ開演時間、間に合わねぇぞ!!
{70019FDB-280F-49C2-8023-9E8410B4AB9E:01}
そっと出された右手をギュッと握ったら、そのまま2人で走り出す💨💨

「え?2時からだっけ?開演💦ごめーんっ」

『せっかく松潤がくれたプラチナチケットだからな、遅れる訳にいかねぇぞ!!

マジ、怒られるから!
ほら急ぐぞ!』

私たちは、扉の中の未知なる世界へと滑り込んだ…




~end~


゚+。:.゚ஐ♡゚+。:.゚ஐ♡゚+。:.゚ஐ♡

はいは〜い✋

という訳で、

今日はすみれちゃん、大好きなあの人に会いに行ってきます💜✨

奇跡的に当たったプラチナチケットで、めちゃくちゃ久しぶりに彼に✨🥹

1人での参戦になります。

今日行ってる人、居るかなぁ〜?
居たらコメントかメッセージ下さいw

目印は紫の服です(笑)←めっちゃ居そうww

゚+。:.゚ஐ♡゚+。:.゚ஐ♡゚+。:.゚ஐ♡

彼との待ち合わせの最中……色んな男たちに声をかけられた私は、ちょっと怖くなって走って逃げた。

ドンッ……☆

その途中、何かに…誰かに…思いきりぶつかってしまった。

『おっと……! 大丈夫??

ごめんなさい!怪我、ないですか?!』
{DA76828B-CEB5-4114-A19D-7CB5E4C9D5DB:01}

ぶつかったのは、派手めの男で、私を体ごと受け止めるように肩を抱いて覗き込んでいた。

「あっ、はい!だっ、大丈夫です…///

こちらこそ、ごめんなさいっ!!」

大きなサングラスの奥に見える大きな瞳が心配そうに私を覗き込んでいる。

その出で立ちは…派手なシャツに大きな指輪。

見るからにチャラそう。。

包み込まれるような大きな身体に、たくましい腕……

どこか彼に似ているような気もして…ちょっとだけドキドキした。


『あれっ?ねぇ、もしかして、どっかで……

あれ~?どこだっけ??

ねぇ、どっかでお逢いしましたよね?』

男は、いかにも…って感じの台詞を並べ立てた。

「いえ…人違いじゃ…?

たぶん、初めてだと思いますよ?」

私は男から離れようとするも、肩を掴まれているため離れられずにいた。

『いや……どっかで逢ってるよ!絶対!

ん~……もうちょっとで思い出しそうなんだけど……』
{2929477A-7041-4629-8F96-6F0827860D9D:01}

男は真剣に悩んでいる様子で私をジッとサングラスの奥から見つめた。

『あ!そうだ!!ねぇ、良かったらこれから一緒に美味しいものでも食べに行きませんか?

そのうち思い出しそうだし!

僕、この近くに美味しい店、知ってるんで。』


サングラスの奥でニッコリと笑った可愛らしい笑顔に、ドキッとした。

どっから  どうすれば、そんな展開になるんだか……

でも、どこか悪い気はしなかった。

『決まりだねっ!!

じゃ、行こっか?

あ、お店すぐそこだから。』

まだ返事もしていないのに、彼はどんどん強引に話を進めて行く。

「えっ…?でも、私……」

どうしよう……彼と待ち合わせなのに……

でも、もう待ち合わせの時間からずいぶん経ってる訳だし。

今日は、もう来ないのかも……

連絡が来たら、その時に考えればいいか……

でも、こんなの……彼に怒られちゃうかな…?

私の気持ちは揺れていた。


『行こ??』

私を覗き込んで、少し寂しそうな顔をした彼に心の奥を揺さぶられている。

そんな私の心を見透かすように、彼は私の右手をそっと掴んだ。

『ちょっとぐらいなら……いいでしょ?

カレシから連絡が来たら……それまででいいから。』

私は、彼に誘われるまま  歩き出していた。


゚+。:.゚ஐ♡゚+。:.゚ஐ♡゚+。:.゚ஐ♡

お~っとぉ~?!
これは……??

彼氏は、もしかして…??

早く来ないとヤバイよ、ヤバイよ~?!

さぁ、どうする?? どうなる?!

゚+。:.゚ஐ♡゚+。:.゚ஐ♡゚+。:.゚ஐ♡

今日は、彼と久しぶりのデート。
彼がデートの待ち合わせに遅刻してくるなんて珍しい。

『あのぉ…すいませ~ん、今、何時ですかぁ~?』
{36E97242-C300-4E97-8EFD-41C938056F11:01}
を上げると可愛い顔した青年が爽やかな笑顔で私を覗き込んでいた。

「あ……えっと…」
 
『ふふふ…… おねーさん、お一人ですかぁ~?』

彼は私を見て顔をクシャクシャにして笑ってる。

「時計……してるでしょ?

大人をからかうんじゃないわよ?」

私は彼から視線を逸らした。

『ふひゃひゃひゃ…w  バレちゃいましたぁ~??

あ、でもこの時計ね、止まってるんですよ~w
{99DD8F43-3B0E-4187-9397-95A2B78EA3F7:01}




ねぇねぇ、これから僕とイイコトしません??いい店知ってるんで良かったらこれから一緒に行きませんか~??』

男は悪びれる事もなく、私にそう言って笑いかけている。

「結構です!!

そーいうの、間に合ってますから!」

私は少し彼から離れるように逃げた。


……あ~!ビックリした!!
ナンパされるなんて、初めて。。

私はドキドキしている胸をギュッと押さえた。



…と、逃げた先には……

その場にしゃがみこむようにして携帯用ゲームをしてる男が一人、足元に居た。
背中を丸めるようにして、頭からはフードをすっぽりと被ってる。
{5EECD39F-4DF8-4E0F-8842-D3E0B74D5EBB:01}
……ま、いっか。
こういう人は害はないわよね??

私は少し気になりつつも、彼が来るのをここで待つ事にした。


『あ~いうの、気をつけた方がいいよ?

変なの多いから。最近。』

足元でそう声がして、驚いて足元に目を向けると、彼は私の足元でゲームから目を離さず、でも確かに私に向けて声を掛けている。
{ED5D76C5-AC4A-4E9B-AEA9-6D1D75856FB5:01}
「え……? あ、はい…  どうも。」
なに??この人……

もしかして、私に説教してる??
私はちょっと警戒して、彼から一歩離れた。

『……来ませんね??

カレシ??』

すると、男がまた声をかけてきた。

「……あなたに関係ないでしょ?」

私はその言葉を跳ね返すようにプイッと背を向けて歩き出した。


……まったく。
今日は何なんだろう。


そもそも、いつもならちゃんと待ち合わせ時間に遅れずやって来る彼が、今日に限って遅れてるからだ…
どうしたんだろう。。


『あの、これー!君のでしょ?

落としたよ?』

すると今度は、また違う方向から声がかかった。

見るとそこには、少し陽に焼けた男がいて、手には私のストールを握っている。
{86EBD8B5-FEEB-47AC-86BD-DA761F94FBEB:01}
「えっ? あ…それ、私の…

ありがとうございます。」

そう言って、ストールを受け取ろうとすると、彼はギュッとストールを握った。

「えっ…?! ちょ……

返して……下さい。」

私は自分のストールをそっと引っ張った。

でも、彼は離そうとしない。

『ふふふっ……

ねぇ、これから俺と遊んでくれるんなら、返してあげてもいいよ?』
{75902EC8-D000-4AB8-934A-D35A968690B6:01}

そう言って彼はフニャッと柔らかい笑顔を私に向けた。

その笑顔に一瞬ドキッとした。

「からかうの、やめて下さい…///」

『いいじゃん。

カレシ、来ないんでしょ?

俺と遊ぼ??』

そう言って彼はストールをグイッと引き寄せた。

私はそのまま彼の方へと引き寄せられてしまう。

「いえ、あの……///

ホントに……困りますから!」

私はストールを少し強めに引いて、彼から奪い返すと、逃げるようにその場を立ち去った。

走って、走って、走って……

まったく、ホントに今日はどうしてこんなにも変な人ばっかりに声をかけられるんだろう。

とりあえず、あまり待ち合わせ場所から離れてもいけない。

でも、とにかくあの場所から離れたくて私は走った。


……ドンッ☆

走っている途中、何かに思いきり ぶつかってしまった。

゚+。:.゚ஐ♡゚+。:.゚ஐ♡゚+。:.゚ஐ♡


皆さま、お久しぶりです!!

ちょっと色々バタバタしてまして、
落ち着かない日々を過ごしてたので💦

ちょっと放置しててごめんねっ

今日は彼とデートです♡

さてさて、誰とデートかな〜??

「秘密」 ついに終わっちゃいました~・°・(ノД`)・°・


最後までお付き合い頂いた皆さま、愛して下さった皆さま。

本当にありがとうございました~♪♪



「秘密」のかずさんと彼女さんは、実は出逢ってから まだそんなに日は経ってなかったりするんですよねーw


なのに気づけば80話・・・!!(笑)

どんだけ長いんだ!!って話ですけどもw


ラブラブで、ちょっぴりエッ チで、甘くて、とろけるお話。

あま~くて、キュートなお話にしたかったんですよね~、今回は♪


いつも私が書くニノちゃんのお話は、どうしても切なくなってしまいます…💦


なんでしょう・・・・

何故だか、うちのニノミヤさんは切ないモードへと行ってしまう傾向にあります。


この「秘密」も、ラストでちょっと切ない方向へ行きかかってしまいましたが・・・

何んとか立ち直りましたかね??(汗)


実を言うと私も、このお話に出てくるかずさん・・・結構好きだったりしますw


ニノちゃん生誕祭の6月から・・・・長きに渡りご愛読頂き 本当にありがとうございました!!



ぜひ感想やご意見などありましたら、お聞かせ下さいね☆



それでは、また・・・いつか・・・・



さよならじゃないよ・・・? また・・・・逢えるからドキドキ





感謝




すみれ

★★★


今、アタシの手の中にある かずさんからの暗号・・・


これって・・・ やっぱり・・・

そういう事よね??


アタシは、かずさんの部屋の前でギュッとそれを握りしめたままドアを見つめていた。


ふぅ~~・・・・ 大きな深呼吸をひとつして、それを鍵穴に差し込んだ。


カチャンッ・・・と大きな音がして、ドアのロックが外れた。

ゆっくりとドアノブを引いて、部屋のドアをそぉっと開く。


ドキドキと加速してゆく心臓・・・


「お邪魔・・・します・・・・」


それに対しての返事はなくて、アタシは玄関で靴を脱いで、そっと部屋に足を踏み入れる。


さっきまで、ここに居たのに また来てるし。。


「・・・・かず・・・さん??」


リビングへ入ると、かずさんは窓辺のソファーに座っていた。

朝陽がまぶしくて、こっちからかずさんの表情はよく見えなくて、アタシは目を細めた。



『来たのね・・・?』


「うん・・・ 来た・・・・」


みかんの首輪には、かずさんの部屋の鍵がぶら下がっていた。

それを見た瞬間・・・ アタシの中の迷いは消えていた・・・



『いいの・・・? 俺・・・ あなたを幸せに出来ないかもしれませんよ??』


「うん・・・ いい・・・・」


『今だって・・・ まだ、あなたに秘密にしてる事・・・あったりしますし・・・』


「うん・・・」


『これからだって、いろいろあるかもしれませんよ・・・?』


「いいの・・・ それでも、いい・・・」


アタシ・・・自分の気持ちに素直になるって決めたんだ・・・

ここに引っ越して来た時・・・・ 自分の生きたいように生きていくって・・・決めたんだ。


それを、かずさんが思い出させてくれたの。


「アタシが、かずさんを好きだから・・・


それでいいの」


アタシは、ソファーに近付くと そっとかずさんを抱きしめた。


「・・・・・好き・・・・。 大好き・・・・ かずさん・・・・」


ギュッと抱きしめたら、ちょっとだけ煙草の匂いのする 大好きなかずさんの香りがした。


かずさんは、アタシを抱きしめ返す訳でもなく・・・ただアタシに抱きしめられている。




『なんだよ・・・それ・・・


なんなんですか??』


「えっ・・・・??」


かずさんの言葉に身体を離したら、ちょっと怒ったような顔をしたかずさんが拗ねたようにアタシを見ていた。


『自分から言っちゃうなんて・・・ ずるいですね・・・・?


俺から言おうと思ったのに・・・』


「え・・・・・?? えぇっ・・・・?!!」


『俺だって・・・・ あなたの事・・・・


ずっと好きですよ・・・??


たぶん、あなたより・・・もっとね?』


ギュッとアタシの腰に腕を回すと、かずさんはニヤリと笑って ちょっとだけ首を傾げた。


「えっ・・・・?だって・・・・ ちょっと・・・・待って??」


『好きですよ・・・・


愛してる・・・・ ***』


そういってグッとアタシの身体を引き寄せて、ストン・・・とかずさんの膝の上に座らされる形に・・・・


『もう嫌だって言っても・・・返品、ききませんから。』


チュッ・・・って唇に かずさんの唇が触れる。


『覚悟して下さいね・・・??』


ふふっ・・・ って笑いながらウインクした かずさんに アタシは一瞬でとろけそうになる。



うん・・・・ 大丈夫。


覚悟は出来てるよ・・・・?




アタシは、かずさんの首に腕を絡めると 自分から その唇に キスをした。





★★


それはきっと幻じゃない 君だけが知ってるもの


それを僕と分かち合う 何もいらない みつめるだけでいい


僕の中で軸になっていくものが


どんどん確実になる 手にとるように分かるのさ







「ねぇ・・・ 秘密・・・って・・・・ なに?」


『んふふ・・・・ さぁ・・・・? なんでしょう??』



この際だから・・・ もうちょっとだけ・・・ 秘密にしておきましょうかね??





END


★★★



おしまい恋の矢




最後まで、ご愛読ありがとうございました。




ぜひ感想など聞かせて下さいね♪