梅と入れ替わりに桜が咲き始めた頃、のどかな春風に誘われて里山登山へ。
麓のハイキングコースの駐車場付近にあった倉庫代わりの貨物車両。
国鉄解体前の貨物廃止後には不要になった貨車が、よく一般へ売りに出されていました。その中では茶色のワム80000や車掌車ヨ8000はよく見かけました。一般道路を輸送しやすい手頃な大きさだったのでしょう。
プレス補強された貨車は倉庫にするには充分すぎるほどの強度があり、貨車本体は18万円くらいの値段だったかと記憶していますが、設置場所への輸送費がそれを上回る高額になったはずです。
これは珍しく長めの車体です。トレーラーで苦労して内陸のここまで運んできたのでしょう。設置するには大型クレーンも2台は必要だったと思われます。台車を含めると30tの重量があった貨物車両でした。
連結器の4隅には、高速特急貨物車の証しのブレーキ空気作用管が。
通常、倉庫に利用するだけなら、連結器は取っ払っているはずなので、この車体の持ち主は、こだわりと思い入れを持ってこの車両を選んだのかもしれません。
ワキ10000でした。車体の一部をアルミで軽量化して時速100㎞で走行した高速貨物車。
めっこ山に登りました。気負わなくても登れる山です。
遠くに霞んで明石海峡大橋が見えます。ため池にはソーラーパネルが浮かんでいました。
麓に迂回して里山を降りてきました。
そこから移動して三木市街に行って、湯の山街道をあてもなく歩きました。
面白い造りの民家を見かけましたが、間もなく解体されるような様相でした。
公民館でしょうか?
舟壁の蔵です。
古くなった和船を解体して壁材にしています。
戦略上、秀吉が有馬、京都へ拓いた湯の山街道。
造り酒屋。
虫籠窓の民家。
うだつがついた旅籠造りの長屋。
工作所だった建物で在住物件。
天理教の古びた家屋。
旧い街並みや寺社が残る三木市街は近年、住むのに落ち着いた「トカイナカ」として人気が高まり、高齢住民の去った旧家が更地にされ新築住宅が建ち始めています。歴史を感じる入り組んだ細い路地も直線的に拡張して新しい道に付け替えられたり…
それが新陳代謝のある健康的な街の姿ではあるので無暗に批判はしませんが…部外者は何となく寂しくはあります。