以前から来たかった、三崎館本店。
明治41年創業の料理旅館です。マグロづくし料理が売りということです。
この古めかしさの老舗なので敷居が高そうで、お一人様でマグロの兜焼焼きなんかは注文出来るはずもなく…高価格帯ではないの?と気後れして入るのが憚れていましたが、10年近くの久しぶりに三崎港を訪れた今回、意を決して入店します。予約なしの飛び込みです。
今度、いつ来れるか分からないし、次の機会は無いかもしれません。コロナはそんなことも教訓に残してくれました。
玄関に入ると、奥から男性従業員が出てこられ、あっさり招き入れられました。
玄関で靴を脱ぎ、廊下を進み、座敷に案内されました。
座敷では、鴨居に頭をぶつけないよう注意を促されます。明治時代の日本人の体格はもっと小さかったのでしょう。鴨居は190cmくらいの低さです。
畳敷きで低めの椅子がけです。ここに料理が運ばれてきます。事前予約なしクラスの「まぐろ御前」を日本酒の熱燗でいただきました。
老舗とはいえ、そんなに敷居は高くなく、従業員も陰険ではなかったのでホッとひと安心しました。
ホテルとして宿泊営業もしているそうです。玄関廊下奥に大浴場がありました。
三崎館本館の昼食で、お腹は満たされましたが、三崎に来たなら外せない漁師のおかみさんの店「はまゆう」へ。
カジキマグロのフライをいただきました。以前、食べて旨かったイカの短冊はメニューから消えていました。
三崎港には「トロまん」という肉まんのマグロ版の名物がありますが、今回、街歩きした時は見当たりませんでした。とはいえ、もう満腹で…
風はだいぶ治まってきました。
城ヶ島巡りの遊覧船に乗ってみたかったですが、今日はもう運休のままらしいです。
三崎でしたかったことはたっぷり出来たので、そろそろバスに乗って京急 三崎口駅へ戻ることにします。
この先、再び三崎に来ることは当分ないでしょう。
好きだった三崎は、10年前の景色と大きく変わることもなかったのでホッとし、充分満足しました。
14時過ぎ、京急 三崎口駅に戻って来て、快特で次の目的地まで乗ります。