コロンブス・デー | もっくん&まっくんのLAライフ

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今日のLAは暑い!

め〜〜っちゃ暑い!

一昨日ぐらいから突然暑くなってます。

まあ日本のような湿気がないのが救いですが・・・

 

そうそう!

今週はビックリ・・・というか、時代なのかな〜〜

というニュースが流れましたね。

 

そう!

アメリカの准ナショナルホリデーとされていたコロンブス・デーの名称を、ロサンゼルス市議会が「Indigenous People's Day 」(先住民の日)に名称を変更することを14対1の賛成多数で可決しました。

 

ことの発端は・・・

 

トランプ政権の・・・というか、トランプ氏の排他的な言動に反対する市民運動が激化し飛び火した結果とでも言いましょうか・・・

 

まあもともとコロンブスデーは連邦政府の定める休日になっているのですが、州によって、もしくは市によって採用する地域や休日にしない地域があるので、他のナショナルホリデーとはちょっと性質が違うんですよね。

カリフォルニアでは役所機関や学校が休みになる程度で、一般の民間企業で休みにするとことは少ないのが現実。

 

なので普段の生活で気にすることはほとんどない・・・というか、影響がない休みだったのですが・・・

まさかの名称変更!

これにはチョットビックリでした。

 

ただトランプ政権への批判というのは最終的な引き金であって、すでにコロンブスに批判的な風潮も強く、名称の変更をしている地域もあったので、まあトランプになろうがなるまいがいずれは変更していたとは思います。

ただその時期を早めたのは、トランプの言動に端を発した一連の抗議行動でしょうね。

 

 

もともとコロンブス・デーは、1866年にコロンブスの出身国であるイタリア系アメリカ人が多くすむニューヨークで祝われたのが始まり。

その後1906年にコロラド州で初めて州の公式祝日に制定され、1937年に連邦政府公式祝日となるんですね。

 

ところがその潮目が変わったというか・・・

1992年、僕がアメリカに移住して2年目だったんですが、コロンブスを題材にした映画が立て続けに作成されたんですね、コロンブスがアメリカ大陸を発見してから500年という節目だったので一瞬盛り上がったんですが、どこからともなく湧いたナショナリズムというか批判的な意見が台頭してきて、いつのまには500周年は微妙な盛り上がりで終わってしまったんです。

 

98年には中米ホンジュラスで、コロンブスを被告人とした模擬裁判がおこなわれて、略奪、殺人、誘拐、強姦などなど、ありとあらゆる罪で有罪となっていました。

 

そりゃ昔の人を現代の法律に当てはめれば、ほぼ100%有罪になるだろう・・・と、当時はアホなことを・・・と、ちょっと冷めた感じで見ていたんですが・・・

 

時代は本気で昔のことをほじくり返して、現代の常識に当てはめて善悪を判断するようになってきたようです。

 

 

ヨーロッパの人には英雄?・・・まあそこまで英雄視はされていないと思うのですが・・・

アメリカ大陸の先住民にとっては、単なる侵略者ですからね。

しかもそこにはなかった病気まで持ち込まれ、金は略奪されるは・・・踏んだり蹴ったりなわけだったので憎まれても仕方がない・・・かな。

 

とにかくやりたい放題で、多くの先住民を奴隷にし、殺戮し・・・

 

せっかくなので新大陸発見後コロンブスがなにをしたのか、Wikiから一部抜粋したものを載せておきます↓

 

 

最初に上陸した島でコロンブス一行は、アラワク族インディアン達から歓待を受ける。アラワク族は船から上がったコロンブス達に水や食料を贈り、オウムや綿の玉、槍やその他見たことのないたくさんのものを持ってきた。コロンブス一行はそれをガラスのビーズや鷹の鈴と交換した。だがコロンブスの興味は、ただ黄金にしかなかった。

彼はこう書き残している

「私がインディアに到着するとすぐに、私が見つけた最初の島で、彼ら原住民(アラワク族インディアン)たちに、私に差し出さなければならないものがこの品々の中にあるのかどうか教え込むために、私は力ずくで原住民の何人かを連行した。」

 

「彼らは武器を持たないばかりかそれを知らない。私が彼らに刀を見せたところ、無知な彼らは刃を触って怪我をした。 彼らは鉄を全く持っていない。彼らの槍は草の茎で作られている。彼らはいい身体つきをしており、見栄えもよく均整がとれている。彼らは素晴らしい奴隷になるだろう。50人の男達と共に、私は彼らすべてを征服し、思うままに何でもさせることができた。」

 

「原住民たちは所有に関する概念が希薄であり、彼らの持っているものを『欲しい』といえば彼らは決して『いいえ』と言わない。逆に彼らは『みんなのものだよ』と申し出るのだ。彼らは何を聞いてもオウム返しにするだけだ。彼らには宗教というものがなく、たやすくキリスト教徒になれるだろう。我々の言葉と神を教え込むために、私は原住民を6人ばかり連行した。」

 

 

2度めの航海では

1493年の9月に17隻・1500人で出発したコロンブスの2度目の航海はその乗員の中に農民や坑夫を含み、植民目的であった。

しかし白人入植者の間では植民地での生活に不満の声が上り、周辺諸島ではインディアンの間で白人の行為に対して怒りが重積していた。

これに対し、コロンブスの率いるスペイン軍はインディアンに対して徹底的な虐殺弾圧を行った。行く先々の島々で、コロンブスの軍隊は、海岸部で無差別殺戮を繰り返した。まるでスポーツのように、動物も鳥もインディアンも、彼らは見つけたすべてを略奪し破壊した。

コロンブスがしばらく病に臥せると、コロンブスの軍勢は凶暴性を増し、窃盗、殺人、強姦、放火、拷問を駆使して、インディアンたちに黄金の在処を白状させようとした。

インディアンたちは、ゲリラ作戦でコロンブスに報復を試みたが、スペイン軍の軍事力と彼らがばら撒く疫病はインディアンの想像をはるかに超えていた。最終的に彼らは最善の策は「逃亡」であると決めた。 置き去りにされた作物は腐るにまかされ、やがてインディアンたちを飢餓が襲ったのだった。

コロンブスが快復するまでに、5万人以上のインディアンの死が報告されている。やがて完全復帰したコロンブスの最初の仕事は、彼の軍勢に対し、略奪を組織化することだった。

1495年3月、コロンブスは数百人の装甲兵と騎兵隊、そして訓練された軍用犬からなる一大軍団を組織した。再び殺戮の船旅に出たコロンブスは、スペイン人の持ち込んだ病いに倒れ、非武装だったインディアンの村々を徹底的に攻撃し、数千人単位の虐殺を指揮した。

 

コロンブスと同行し、虐殺を目にしていたキリスト教宣教師は、日記にこう記している。

 

「彼らはインディアンたちの手を切り落として、それが皮一枚でぶらぶらしているままにするでしょう、そして、『ほら行け、そして酋長に報告して来い』と言って送り返すのです。 彼らは刀の切れ味と男ぶりを試すため、捕虜のインディアンの首を斬り落とし、または胴体を真っ二つに切断し、賭けの場としました。彼らは、捕えた酋長を火炙りにしたり、絞首刑にしました。」

Wikipediaから一部抜粋

 

 

 

この事実をしってしまうと、白人でない自分も祝っている場合ではないなとは思ってしまいますね。

ただ過去のことだからな〜

良い悪いはおいておいて、そのような歴史が今を創っているわけで・・・

現代の常識に当てはめて裁くのは、ちょっと違うような気がするんだけどな〜

 

 

けど世界的な風潮はまさに、この事例と同じなんだと思いました。

 

たとえば慰安婦の件。

どんなに日本が、あの当時はどこの国でもやっていたとか、当時の戦時下では非合法ではないとか、ちゃんと給料を払っていたとか・・・もはやそんなことは世界の世論としてはどうでも良いことなんだと思う。

今の常識では、どんなに言い訳してもアウトなんですよ。

だからだ〜〜れも、日本の言い分に聞く耳をもとうとしないですもんね。

何を言おうと、アウトはアウトだから。

アメリカの一般市民にしてみれば、いまだに日本にソープだとか、あからさまな性サービス産業があることに驚くでしょうね。

アメリカでは、堂々と開業している性サービスを受けれる場所は無いですから。

基本的な価値観が違うのだから、理解し合えないよね。

 

アメリカだって日本占領時にやってたとかの言い分も無視!

なぜなら戦勝国だから。

 

ちょっと話がズレましたが、とにかくアメリカはある意味すごいな〜〜

と思った出来事だったわけで・・・まあ民主主義が根付いているというか、トランプ氏が何を言おうと、議会や裁判所がしっかり独立していて凄いな〜〜

日本のご近所さんの国ではありえないだろうし、日本でもそこまで出来るかどうか・・・

 

いろいろ考えさせられる出来事・・・でした。