こんにちは、

節分終わったと思ったら、バレンタイン、ひな祭り~~^


二月は早い。あっという間ですね。

3月になると、あの11日がやってきます。

東日本大震災から5年。

農政ジャーナリストの会では「東日本大震災の復興」をテーマに勉強会をしています。


勉強会に参加したいけれど、なかなか日程が合わず行けなかったのですが、

やっと日本プレスセンターに行く事ができました。
爆笑






「食と農の復興に向けて5年間の取り組みと6年目に向けて」


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講師は福島大学経済経営学類教授

小山良太さんです。

先日朝日新聞の「プロメテウスの罠」でも取り上げられていた方です。

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原子力災害後の食と農の再生を支える活動を行い



放射性物質の測定もされていて、



福島の土壌の除染状態などもデーターをとっているそうです。



その中から見えて来たとこ、これからの課題について1時間お話いただきました。



福島のお米は全袋検査を行い、市場に出回っているものは検査済みで、



安心、安全をアピールしますが、



今までと市場が変わってしまったそうです。

震災前は、

福島のお米は美味しいお米として(良食味)スーパーなどで人気でした。

そして今。

福島のお米は全量売れています。


しかし、以前と買う人が変わったのです。


業務用として買われ、店頭で目にする事が減ってしまいました。

大量仕入れで安くなってしまったと。。。
ショボーン

みなさんがコンビニで買った弁当になったり、レストランのご飯として

知らない間に口にしていると思います。


業務用で安くなるなら、


「餌米として作った方がいいのではないか?」ぶーぶーブタ

「その方が手取りのお金が増える」

との議論もあったそうですが、


美味しいお米つくりに経験も自信もある、福島の農家さんは

「人に食べて喜んでもらえるお米をつくりたい」
プンプン

と農家のプライドや思いが市場とマッチングしない歯痒さ。

辛いですよね。カゼ



新しいマーケットの開拓が急務とは言う物の、

成熟した市場で苦戦を強いられているといいます。



私も東日本大震災の復興もあり、福島県の矢吹町の田んぼの学校で



善郷小学校、中畑小学校と東京農大と一緒にお米つくりをしています。



福島のお米は全袋検査をしていて、安全です。



いくら言っても「本当か?」と疑われ、放射能汚染のイメージだけが先行する。


検査体制や、流通など詳しく説明がつたわらないまま、雰囲気だけが市場に充満する


山本七平さんの言う、空気みたいなものでしょうか。ショボーン



東日本大震災から5年で報道が沢山されると思いますが、



その後は報道は格段に減って行くと思います。

10年前の新潟の中越地震も、20年以上前の阪神淡路大震災も

5年からニュースになったりする機会がガクンと減りました。




報道するには理由がいります。


なぜ今?これを取り上げるのか?

節目だから、、、。


これが大きな理由になるからです。

1年3年5年、、、、10年。

これが、検証の機会。

五年の後は、10年なんです。

報道されないと人の記憶、注意がなくなり、風化していく。。。
えー

国の予算も減っていくことに、、、、

今後の課題として

小山教授は

「原子力災害の年次報告書がない」と。

福島県で単体ではあるのですが、国として報告書を出していない。

原子力事故の報告書はあるが、原子力災害の年次報告書がないので、

福島は何が起こって、何が出来て、何が出来ていないか?

総括がされていないのが問題だと指摘。



「知らないまま風化したら困る。何かあった時はこれが世界の指南書になる可能性もあるのに」と

なぜ?されないか?

私見ですがと前置きした上で、

「損害賠償と直結するからではないか?」と。

何兆円もかけた除染は進み、双葉町など8町村に戻るかたも出てくるでしょう。

その時の問題点で


「5年使われていなかった、ため池、用水路の除染は絶対に必要」

その除染はまだなのか!とびっくり

驚きました。

縦割り行政で管轄の違い?でしょうか?



その水を使って農産物を作ってまた食品汚染が出たときには

福島が除染してきたことが、だめだったと。

「やっぱりダメなんだ」とイメージがさらに悪くなってしまいます。



そして、これから40年とも言われる廃炉作業もあり、

汚染水も出続けていわけで、、、、

総括されないまま進んでいく。

課題がわかりながら、解決されず進んでいく、、、

原発の再稼働がされていきますが、

このままで良いのか?

農業だけでなく、自分たちの買い物の仕方、

生き方まで考えさせられる講演でした。

もうすぐ3月11日。

東日本大震災から5年。

風化させないために何が必要なのか?


生き方を問われている研究会でした。










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この特集、なかなか面白かった。