以前紹介した「ベンゾジアゼピン被害報告 Aさんの場合」
http://ameblo.jp/momo-kako/entry-10591334693.html
Aさんから「訂正版」としてメールをいただいたので、紹介します。
Aさんの処方はまず、
メイラックス1mg 朝夕 各1錠
ドグマチール50㎎ 朝夕 各1錠
レンドルミン0.25㎎ 就寝前1錠
で、その後、さらに、リスパダール、ロヒプノール、ルボックスが処方されています。
そして結果として、ベンゾジアゼピン系薬剤、メイラックス、ロヒプノールで計9ヶ月間の服用。決意して薬を減薬、断薬していきましたが、離脱症状は想像を絶するものでした。
(以下Aさんからのメール)
ブログ内の薬害被害者の投稿を読ませていただき、その苦しさが体験者として手に取るように分かります。離脱症状は人類が味わう苦痛の中で最高レベルのものと聞いています。基本は安易に精神科や心療内科を受診しないことしかないと思います。
また漸減中や断薬中の方々の為に具体的な事例を書いていただければ、苦しんでいる方々の助けになるかと思います。
私の場合は、
漸減前 ロヒプノール2mg→ロヒプノール1.5mg→2週間→ロヒプノール1mg→2週間→セルシン5mgに置き換え→2週間→セルシン4mg→2週間→セルシン3mg→3週間→セルシン2mg→3週間→セルシン1mg→3週間→断薬完了 計17週間(平均4時間睡眠)
個人差があるので、漸減は体調を診ながら無理のないペースで行いました。
また仕事は休職し、実家で母親の万全なサポートをもらえたことが成功の要因です。
途中苦しい時期が漸減して数日でおとずれましたが、増量は決してしませんでした。
一番辛かったのは不眠です。それは精神不安定にも深く関係していると思います。
健康な人は、眠れるまで起きていればいいとか、身体を疲れさせればいいとかいいますが、それは大きな間違いです。
眠れなくてもいいから、就寝時間は横になること。8時間休息すれば4時間寝たことになるそうです。
断薬から7ヵ月半の今日現在でも平均5時間で、2回ほど眼が覚めます。
昨日初めて8時間寝ることができました。
まだまだムラがありますが、まだ回復中のようです。
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Aさんのような方は意外に多い。ご自分の体験を冷静に見つめ、現在でもその被害に苦しんでいるにもかかわらず、これ以上の被害がなくなることを願って体験談の掲載をOKしてくださったり、なにか手助けしたと申し出たり、さらに私に対してエールまで送ってくださる。
「21歳・男性からのメール」の方は、こんな文章を送ってくれた。「これからも被害者の代わりにどうか頑張って下さい。お願いします。」
私に何ができるかわからない。より多くの被害者の声を集めて、現在、この国で行われている精神医療がどんなものなのか、その実態を、被害をこれ以上拡大させないためにも、世間の人に訴えたい、それが私の当初の動機だったかもしれないが、それではなんかカッコよすぎる。
いまはただ走り出したその勢いで走り続けているだけかもしれない。そして、お願いします、と言われると、もう後には引けない、頑張ろう、と思ってしまうのは、かなり単純な性格なのだろう。
私が思い描いているのは、こうした精神医療の被害が、身近なメディアを通して、被害者の立場から報道されることだ。
ネットの世界を飛び出して、お茶の間の話題の一つとして、精神医療にはこのような現実もあると偏見なく語られることだ。
私はこのブログを通して多くの方から寄せられる声を一冊の本にまとめたいと考えているが、編集者はこの問題におそらくまったくの素人だろう。うつ病? いまはいい薬があるんじゃないの? そんな反応の人もいる。
だから、まずそこを突き崩さなければならない。精神医療の被害はいったいどこまで広く、深く、この日本という国を覆ってしまっているのか。
そして、そのことを、正直、私も知りたいと思う。本当のことを、現実を。
きちんと書く必要はありません。とにかくメールしてください。Aさんも書かれているように、ベンゾジアゼピンの離脱症状で苦しまれている方も、どうぞメールしてください。