人の振り見て我が振り直せ | ももせ皮膚科のよもやま

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ふつうの皮膚科医です。
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今日は2本投稿します。一昨日は嬉しくてテンション爆上がり(本日1本目の投稿)、昨日はいっきに不安になりテンション爆下がりだったのです。その昨日の出来事をご報告します。

 

以前よりある左足の内側の痛み、要は運動しすぎによるものです。再来週のイベントが終わったらランニングをしばし休んで足を休めようと思っていますが、もっと積極的に手術といった方法はないのかを調べようと、昨日の午後に時間があったので整形外科のクリニックを受診しました。

 

知り合いの整形外科の先生から良いのではとおすすめして頂いたクリニックでした。気を使わせてしまうのは申し訳ないので私の職業は話しませんでした。(聞かれたら言うつもりでした)

 

まず受付。なんと、マイナ保険証の利用を問答無用で断られました。 ???でしたが、逆らわずに保険証を提出。その後おちついて考えてみても、それはやってはいけないはず。受診費用もほんのわずかですが安くなるのです。まだ出来てまもないクリニックなのですが、時代についていってないようでした。

マイナ保険証の利用が進まないのは利用者さん側の要因ばかりではなく、こんなクリニックもあるからだと学びました。国の方針に従えないのなら保険診療をやめろーっていうのが心の中の叫び声。

 

そして診察。

、靴を脱いで足を出しながら”有痛性外径骨だと思います”

先生 ”確かに。どこかで言われてきましたか?”

 ”症状がそうなのと、接骨院でも同じことを言われました”

先生 ”ではレントゲンを撮ってみましょう”

退室。ここまではいたってフツー。そっけないと言われればそれまでですが、医者の問診なんてこんなもんです。

 

レントゲン室 ”右足ですね”

 ”いや、左です”

技師さんが先生の元へ確認へ。左右間違えるのは、あるあるなので、しょうがないと思ってスルー。

いざ撮影。1枚は足の上下方向を撮影。もう一枚がなんとも理解し難い角度で撮影。いったい何を撮りたいのか理解に苦しむものでした。ここでつっこむと面倒な患者と思われそうだったので、何事もなかったかのように”ありがとうございました”と退出。

 

再度診察室へ。

先生 ”やはり有痛性外径骨で、タイプ2です”とレントゲンを見ながら説明して下さりました。

私の心の中 まぁ、予想通り。ちなみに有痛性外径骨とは、ざっくり言うと、足の内側に余計な骨ができてしまい、周囲に炎症を起こすもの。痛みがなく気づかれないことも多くあります。

先生 ”扁平足で足の内側に負担がかかると痛みが出ます” 

私の心の中 ”私は扁平足ではなく回内足で重心を内側にかけてしまうタイプ。さっきの診察で扁平足のチェックをしてないではないかー!”

先生 ”インソールで土踏まずをサポートしてあげるのが治療です。当院ではオーダーでインソールが作れます”

 ”インソールはすでに作って、テーピングしたり、やれることはやってきています”

先生 ”でも効いてないんでしょ。うちのは理学療法士がしっかり測定して歩き方を見て作ってるよ”

私の心の中 ”なんで突然タメ口? 何か私悪いこと言った?”

 ”今のインソールも接骨院で相当細かく工夫して作って頂きました”

先生 ”そうしたら、様子みて”

私の心の中 ”は??? このタイミングで診察を切った!!ありえん。私は一般的な治療以外に方法がないのか知りたかった。 この先生、治そうとする気なし。インソールを売りたいだけ?”

 ”手術はどうですか?”

先生 ”手術? どうやるのこれ?”

私の心の中 ”はぁ??? それを考えるのがお前の仕事だろーが!素人に聞いて恥ずかしくないのか!(口が悪くてすみません。今までの積み重ねで怒り浸透でした)”

 ”この余分な骨を削るとか” (私なりに勉強した上で聞いてます)

先生 ”そんなのやらないよ”

私の心の中 ”だめだ、こいつ。完全になめられてる。そして全くわかってない。これ以上の議論は無意味だ”

 ”はい、わかりました。様子をみます”

退出。

なんのあのクリニック、あの先生ーーー!!!と思うと同時に、考えてみたら私も同じことを患者さんにしているのではないかと、いっきに不安が押し寄せてきました。患者さんから話をきかない、話をさえぎる、診察を終わらせる、これはまさに私ではないか!と。私と同じ気持ちで帰った方だいっぱいいると思うと、胸が締め付けられる思いがしました。

 

そして、平静を装っていたつもりでしたが、私のことなので隠せずに心の声が外にだだ漏れだったはず。なので先生もイラッとされたのだと思います。

 

あーーー、反省です

人の文句を言ってる場合ではない