咳トレーニング | ももせ皮膚科のよもやま

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また風邪をひいてました。今年2回目。上気道に炎症が起きると、お約束のように咳喘息がついてきます。この傾向は5年以上前からで、早々にステロイドを吸入したり内服したりと色々やってきましたが、どれも結果変わらず咳喘息はもれなく出ました。

”咳”って、本当にやっかいです。呼吸は常に苦しくて、胸の空気の通り道が狭くザラザラしたような感じ。咳き込むと、これまた背中、お腹、太ももと全身の筋肉を総動員。下手な腹筋トレーニングより効果絶大です。

1回の咳で2kcal消費すると言われております。ひどい時は1日で300回なんて軽く超えるので、600kcal消費することになります。これは1回のトレーニングとほぼ同じ消費カロリーです。ほー、ならば運動ができなくとも大丈夫、いつも通りに食べられます!

息苦しさ、辛さは我慢すれば何とかなるのですが、コントロールできないのが咳のタイミングです。中でも発作のように1度咳が出始めるとしばらく続いてしまうパターンが一番困ります。特に、診察中に始まると地獄。話はできないし、診察は止まるし、クリニック中の方々が私の咳が止まるの待ちとなってしまいます。

 

一昨日、帰宅中の電車の中で、この発作のような咳が始まってしまいました。そんな時に限って大量に持ち歩いているのど飴をクリニックに忘れ、飲み物も何も持ってませんでした。もはや自分で抑えることはできないので、自然に任せるしかありません。痛いのは周囲の空気。せっかく座れた席を立ってドアの近くへ移動、次の駅で降りようと思って耐えるほどに咳が出る。。。早く着いてーと心の中では絶叫でした。途中で下車して、気が済むまで咳をして落ち着きました。

今日もまだ咳がちょいちょい出ます。診察中は極力抑える努力をしていますが、出てしまったら無視しておいて下さい。ウイルスは撒き散らかしていませんのでご安心ください。