高校時代のトラウマ | ももせ皮膚科のよもやま

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高校時代は家から駅まで歩き電車で通学していました。

 

ある日の夕方の帰宅途中、あと数メートルで自宅という所で、突然後ろから走ってくる人がいると思った瞬間、振り向く間もなく後ろから抱きつかれ、片手は私の口を抑え、もう片方の手はナイフを持って刃先を私の顔に向け、”動くな、騒ぐな”という男の人の声がしました。

その後、そのままの体勢でその道を行ったり来たりさせられました。近所の人も何人か通り過ぎましたが、どういう状況なのか分からなかったのもあると思いますが、誰も助けてくれませんでした。

私は恐怖で声も出ないし、抵抗する勇気も出ないし、それでいて、妙に冷静で(これは私のキャラ)この人は何をしたいのか?頭の中を巡りました。誘拐しても我が家に出せるお金なんてないし、殺したいなら最初から刺しているだろうし。そうか、暴行したいのか、その場所を探しているのか? それならもっと別の場所で捕まえれば良いのに?などなど、考えていたら。。。

 

突然その人の力が緩み、するっと抜け出せたんです。もう、今がチャンス!とその人の顔も見ずに一目散に家に駆け込みました。何で抜け出せたのか、今でも良く分かりません。

 

泣きながらものすごい勢いで家に帰り、家にいた母が警察を呼んでくれました。もちろん犯人はすでにいなくなり捕まりませんでした。

その後、私は暗い中で1人で歩いている時に後ろで歩かれるのがダメになり、家の前にくるとあの時の恐怖を思い出すようになりました。しばらくは親が駅まで車で迎えに来てもらっていましたが、いつも来てもらえるとは限らず1人で帰る時もありました。

ある程度は時間が解決してくれて、夜でも1人で歩いて帰られるようにはなりました。ただ完全に忘れることはなく、大学生になってからもその場所に行くと思い出していました。そこで、私は身長165cmと女子にしては大きいので、パンツスタイルで黒っぽい地味な服を着れば男性っぽく見えるのではと思い、女性らしい服装を避けるようになりました。

 

それでも、近所で見知らぬ人に車の中に引きずりこまれそうになったり、痴漢にあったりと、何度か怖い思いをしています(←どんだけ治安が悪いのか!!ちなみに相模原市内です)

 

さらに時間がすぎるとトラウマはほぼなくなり、夜に後ろで歩かれても何も感じないし、服装にとらわれることもなくなりました。

 

もうこの年までくると、誰も襲ってきません。世の男性の興味の範囲外になっているようです(笑)