度々書いているアメリカ留学中のお話で、今回はホームレスさん達への見る目が変わったことについて書いてみます。
世界中どの国にもいると思われる”ホームレス”。日本もアメリカも例外ではありません。留学するまではホームレスは”怖い””襲われる””汚い””自業自得”といったイメージで白い目で見ていました。
アメリカではホームレスさん達がものすごく活発で営業活動をしています。人目につかないようにこそっとされている方もいるのでしょうが、どうしても活動的な方に目が行きます。物乞いをしにホームレスさんから近づいて来られます。信号の下では車が止まると集金に来ます。最初はとても怖かったのですが、慣れたらなんともなくなりました。
乾癬という皮膚病の研究への寄付金を募るイベントに参加することができました。その周囲にホームレスの方々が周辺に集まってこられました。そして、イベントが終わると余った食べ物や飲み物、Tシャツなどなど要らなくなった物をホームレスの皆さんへ配るのです。配る方も貰う方もとても自然でした。
現地の英語学校の先生のお話も印象的でした。脱ホームレスを支援する団体はいくつもあり、家を準備して家のある生活を始めても、またホームレスに戻ることがあるそうです。家にいると孤独でホームレス生活の方が仲間がいるとか、薬物が手に入らないとか、で戻ってしまうそうです。
家のある生活がベストではないのだと学びました。そしてたとえホームレス生活でも、行政を含めて誰の手を借りることなく懸命に生きていると思うと、ホームレスさんを見る目が変わりました。
日本でもホームレスの皆様は創意工夫をして生活されています。そのまま放置で良いかというのはまた別問題ですが、どうか、暴力で排除したり、唾を吐いたりというのは辞めてほしいです。