先週書いたブログ↓
この続編です。
昨日もあったのですが、最近入院治療が必要な患者さんが続き、紹介先探しにすったもんだしました。
何度も言いますが、この相模原界隈での緊急入院は本当に難しいのです。入院したい時ほど入院できない現実があります。純粋にベッドがない、受け入れ先の人手不足が主な原因だと思います。
私もずっと勤務医をしていたので、以前は逆の立場でした。入院治療を受け入れる大変さもよーーーく理解しております。勤務医は何しろ忙しい。昼食をとれないなんてのはしょっちゅう、外来やりつつ病棟に何かれば走って向かい、気が休まる時はほとんどありませんでした。加えて学会発表や論文作成、各種カンファレンスや勉強会の準備や出席などなど、診療業務以外にも追われます。
この勤務医にゆとりができないと、外からの緊急入院の受け入れが消極的になるのは当然です。では、どうすれば勤務医にゆとりができるか?個人的な主観ですが。。。
皮膚科の場合、外来業務に追われます。大きな病院になるほど看護師や事務職員が減り、医者の負担が大きくなります。処置も看護師がつけずに医者1人でやることになり、より診察時間がかかります。医者の数を増やすよりも、医者の業務をサポートする看護師や事務職員を増やした方が、医療の質は上がります。
そして、まだまだ大きな病院に通っている軽症の患者さんが多い。外来で転院を提案しているとその分時間がかかり、また、転院の話をすると怒り出す患者さんもいて、クリニックへの紹介はなかなか進みません。
あと、勤務医の給料が低すぎます。アルバイトをしないと生活が苦しいというのはひどい話しです。そのアルバイトは平日の業務時間内に病院外に出て行くので、院内にいるマンパワーはその分減ります。
というのが私の印象です。4月から医師の働き方改革なるものが始まります。勤務時間の制限をかけるだけでその周囲のバックアップ体制が変わらなければ、患者さんを診る時間が減るだけです。つまりは入院が以前にもまして難しくなると思われます。
私達がすぐできる防衛策というか協力できることは、病気やけがを予防する努力です。規則的正しい生活とバランスのとれた食事、そして運動習慣をもつようにしましょう。